電気電子情報工学実験Ⅱ

科目基礎情報

学校 佐世保工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 電気電子情報工学実験Ⅱ
科目番号 0089 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験 単位の種別と単位数 学修単位: 4
開設学科 電気電子工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 前期:6 後期:6
教科書/教材 電気電子情報工学実験Ⅱテキスト(本学科製)
担当教員 下尾 浩正,房野 俊夫,高比良 秀彰,三橋 和彦,大島 多美子

到達目標

1.実験装置・器具・情報機器等を利用して目的を達成する手法を理解し、適切かつ安全に操作できる。(D1,D4)
2.実験を通じて工学の基礎に係わる知識を理解する。(D1,D4)
3.実験から得られたデータについて工学的に考察し、説明できる。(C1,D1,D4)
4.提出期限内に報告書を作成できる。(C1,E2)
5.実験を他と協力して計画的に実施できる。(E2,E3)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
実験装置・器具・情報機器等を利用して目的を達成する手法を理解し、適切かつ安全に操作できる十分にできるある程度できるできない
実験を通じて工学の基礎に係わる知識を理解する十分にできるある程度できるできない
実験から得られたデータについて工学的に考察し、説明できる十分にできるある程度できるできない
提出期限内に報告書を作成できる十分にできるある程度できるできない
実験を他と協力して計画的に実施できる十分にできるある程度できるできない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 C-1 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 D-1 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 D-4 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 E-2 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 E-3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
実験を通して実際の諸現象・諸技術について理解を深め、更に実践的な活用能力を養う。併せて、実験結果について定量的に考察する能力を養う。また、限られた時間内に実験を計画(予習)し、完了(報告)する能力を養う。
授業の進め方・方法:
予備知識:「電気回路」、「電気磁気学」、「電子回路」、「電気機器」、「電気電子計測」および「デジタル回路」で学習した基礎的事項を復習し、よく理解しておくこと。
講義室:情報計算機工学実験室、電力工学実験室
授業形式:クラスを10班に分け、25テーマの実験実習を行う。
学生が準備するもの:実習服、実験用運動靴、実験テキスト(配布)、A4サイズ実験ノート(各自準備)、関数電卓、グラフ用紙(方眼及び片対数)
注意点:
評価方法:電気電子工学科実験成績評価基準による(実験態度、報告書の内容、提出期日など)総合評価の成績が60点以上を合格とする。
自己学習の指針:原理・実験方法など実験内容を理解して取り組めるよう事前に予習を行い、報告書作成の際は、実験結果を定量的に評価し説明できること。
オフィスアワー:実験テーマ担当教員のオフィスアワーに準ずる。
備考:
(1)この科目は第2種電気主任技術者:免状交付申請、並びに、無線従事者及び工事担任者国家試験:科目免除申請に必要な授業科目の一つである。
(2)実験装置の都合(故障や修理等)で、予告無く実験テーマを変更することがあるので、諸連絡に注意すること。
※到達目標の( )内の記号はJABEE学習・教育到達目標

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 担当紹介・実験テキスト作成・ガイダンス 電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。
2週 トランジスタ増幅回路の設計1 半導体素子の電気的特性の測定法を習得し、実験を通して理解する。増幅回路等の動作について実験を通して理解する。
3週 トランジスタ増幅回路の設計2 半導体素子の電気的特性の測定法を習得し、実験を通して理解する。増幅回路等の動作について実験を通して理解する。
4週 オペアンプの実験 半導体素子の電気的特性の測定法を習得し、実験を通して理解する。増幅回路等の動作について実験を通して理解する。
5週 負帰還増幅回路の実験 半導体素子の電気的特性の測定法を習得し、実験を通して理解する。増幅回路等の動作について実験を通して理解する。
6週 発振回路の実験1(LC発振) 半導体素子の電気的特性の測定法を習得し、実験を通して理解する。増幅回路等の動作について実験を通して理解する。
7週 発振回路の実験2(RC発振) 半導体素子の電気的特性の測定法を習得し、実験を通して理解する。増幅回路等の動作について実験を通して理解する。
8週 ディジタルICの実験 論理回路の動作について実験を通して理解する。
2ndQ
9週 パソコンによる計測制御実験1 コンピュータを利用した測定法を習得し、実験を通して理解する。
10週 パソコンによる計測制御実験2 コンピュータを利用した測定法を習得し、実験を通して理解する。
11週 VisualBasicによるグラフィクス演習 コンピュータを利用した測定法を習得し、実験を通して理解する。
12週 マイクロコンピュータの実験 コンピュータを利用した測定法を習得し、実験を通して理解する。
13週 AD/DA変換 コンピュータを利用した測定法を習得し、実験を通して理解する。
14週 単相電力の測定(三電圧計法・三電流計法) 電圧・電流・電力などの電気諸量の測定方法を習得する。
15週 平衡三相電力の測定 電圧・電流・電力などの電気諸量の測定方法を習得する。
16週
後期
3rdQ
1週 過電流継電器の特性試験 電圧・電流・電力などの電気諸量の測定方法を習得する。
2週 可飽和リアクトルの特性試験 電圧・電流・電力などの電気諸量の測定方法を習得する。
3週 インバータによる三相モータの負荷試験 電圧・電流・電力などの電気諸量の測定方法を習得する。
4週 シーケンス制御の実験(PLCの基礎) 電圧・電流・電力などの電気諸量の測定方法を習得する。
5週 返還負荷法による負荷試験 電圧・電流・電力などの電気諸量の測定方法を習得する。
6週 渦流動力計による誘導電動機の特性試験 電圧・電流・電力などの電気諸量の測定方法を習得する。
7週 三相変圧器の特性試験 電圧・電流・電力などの電気諸量の測定方法を習得する。
8週 三相同期発電機の特性試験1 電圧・電流・電力などの電気諸量の測定方法を習得する。
4thQ
9週 三相同期発電機の特性試験2 電圧・電流・電力などの電気諸量の測定方法を習得する。
10週 三相誘導電動機の特性試験 電圧・電流・電力などの電気諸量の測定方法を習得する。
11週 単相変圧器による三相接続・角変位試験 電圧・電流・電力などの電気諸量の測定方法を習得する。
12週 報告書作成のポイント1 実験から得られたデータについて工学的に考察し、説明できる。
13週 報告書作成のポイント2 実験から得られたデータについて工学的に考察し、説明できる。
14週 報告書作成のポイント3 実験から得られたデータについて工学的に考察し、説明できる。
15週 講演会(高学年・企業) 技術者の講演を通して,現場の様子を理解する。
16週

評価割合

実験報告書実験態度合計
総合評価割合5050100
基礎的能力000
専門的能力5050100
分野横断的能力000