一般物理

科目基礎情報

学校 佐世保工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 一般物理
科目番号 5S1210 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 物理学基礎(原康夫 学術図書出版)
担当教員 中村 聡

到達目標

1.振動・波動の現象を正しく理解し、物理的意味を説明できる。(A1)
2.熱力学の基本法則を正しく理解し、物理的意味を説明できる。(A1)
3.現代物理学(量子論や相対性理論)の基礎を理解し、その物理的意味を説明できる。(A1)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 達成目標1振動・波動の現象を正しく理解し、その物理的意味を理解できる。振動・波動の現象を概ね正しく理解し、その物理的意味を理解することがある程度できる。振動・波動の現象を理解することができない。またその物理的意味を理解することができない。
評価項目2 達成目標2熱物理学の基本法則を正しく理解し、物理的意味を十分に説明できる。熱物理学の基本法則を概ね理解し、物理的意味を概ね説明できる。熱物理学の基本法則を正しく理解できず、物理的意味を説明できない。
評価項目3 達成目標3現代物理学(相対論,量子論)の基礎的概念の意味を理解できる。現代物理学(相対論,量子論)の基礎的概念の意味を概ね理解できる。現代物理学(相対論,量子論)の基礎的概念の意味を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-1 数学(微分積分学、線形代数、微分方程式、確率・統計など)と自然科学(物理、化学など)の基礎知識を身につけて、工学的諸問題の解決に応用できること
JABEE c 数学、自然科学及び情報技術に関する知識とそれらを応用する能力

教育方法等

概要:
内容的には「振動・波動」「熱物理」「現代物理」の3つからなる。
授業全体を通したテーマが見えにくいが、幾らかでも話が繋がるように、まず熱物理から入って、次に振動・波動、最後に現代物理へと展開していく予定である。
それに合わせて波動では、気体や液体の振動伝播に始まり、その後は弾性体の振動伝播から光へと進むようにし、現代物理では相対論を先にして、最後に量子論で終わる。
授業の進め方・方法:
予備知識:2,3年次の「物理」における「波動」「熱と気体分子運動論」「原子」に関する知識の整理・復習
および、4年次の一般物理における物理的な考え方,解への到達方法の整理・復習
講義室:教室
授業形式:講義と演習
学生が用意するもの:ノート、必要に応じて電卓
注意点:
評価方法・評価基準:中間・定期試験により評価し、60点以上を合格とする。
自己学習の指針:予習・復習・授業時に提示する問題を独力で取り組むこと.試験前には,ノートの内容や演習問題を十分に理解すること.これらの自己学習時間は,半期で15時間以上を確保することが望ましい.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 熱に関する諸概念、熱の移動 熱に関する諸概念、熱の移動について理解する
2週 気体分子運動論による熱現象の説明 気体分子運動論に基づいて熱現象を説明できる
3週 熱機関とエネルギー変換効率 熱機関におけるエネルギー変換効率の理論限界を把握している。
4週 不可逆過程とエントロピー 熱現象に於ける不可逆過程を把握して、エントロピーによる説明を理解する
5週 空気の振動と音波 空気振動の力学から音波を理解する
6週 波動方程式 波動方程式と波動関数の関係を理解する。
7週 反射、屈折、定在波、うなり 反射、屈折、定在波、うなりなどの波動現象を、科学的に説明できる
8週 中間試験
2ndQ
9週 光は粒子か波か 光の本性に関する二転三転の歴史を知る
10週 光と電磁波 電磁気の知識から光を電磁波のひとつとして捉える
11週 光の媒質と光速度不変 光の媒質探求過程で直面した光速度不変の矛盾を理解する
12週 相対性理論 相対性理論がその解決策となった理由を理解する
13週 光量子仮説(量子論) 光量子仮説を中心として、前期量子論の展開を把握する
14週 波動力学と確率解釈 波動方程式の登場を以て量子力学完成と見なされた理由を理解する
15週 演習 これまで学んできた内容を振り返り、知識の定着と応用力を身につける
16週 前期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理原子や分子の熱運動と絶対温度との関連について説明できる。3
時間の推移とともに、熱の移動によって熱平衡状態に達することを説明できる。3
熱量の保存則を表す式を立て、熱容量や比熱を求めることができる。3
物体の熱容量と比熱を用いた計算ができる。3
動摩擦力がする仕事は、一般に熱となることを説明できる。3
ボイル・シャルルの法則や理想気体の状態方程式を用いて、気体の圧力、温度、体積に関する計算ができる。3
気体の内部エネルギーについて説明できる。3
熱力学第一法則と定積変化・定圧変化・等温変化・断熱変化について説明できる。3
エネルギーには多くの形態があり互いに変換できることを具体例を挙げて説明できる。3
不可逆変化について理解し、具体例を挙げることができる。3
熱機関の熱効率に関する計算ができる。3
波動波の振幅、波長、周期、振動数、速さについて説明できる。3
横波と縦波の違いについて説明できる。3
波の重ね合わせの原理について説明できる。3
波の独立性について説明できる。3
2つの波が干渉するとき、互いに強めあう条件と弱めあう条件について計算できる。3
定常波の特徴(節、腹の振動のようすなど)を説明できる。3
ホイヘンスの原理について説明できる。3
波の反射の法則、屈折の法則、および回折について説明できる。3
弦の長さと弦を伝わる波の速さから、弦の固有振動数を求めることができる。3
気柱の長さと音速から、開管、閉管の固有振動数を求めることができる(開口端補正は考えない)。3
共振、共鳴現象について具体例を挙げることができる。3
一直線上の運動において、ドップラー効果による音の振動数変化を求めることができる。3
自然光と偏光の違いについて説明できる。3
光の反射角、屈折角に関する計算ができる。3
波長の違いによる分散現象によってスペクトルが生じることを説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度レポート合計
総合評価割合1000000100
基礎的能力000000
専門的能力1000000100
分野横断的能力000000