科目基礎情報

学校 佐世保工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 地理
科目番号 0004 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 前期:2 後期:2
教科書/教材 新詳地理B(帝国書院),新詳高等地図(帝国書院)
担当教員 牧野 一成

到達目標

1.自分自身,家族など自分の周りにいる人たち,地域社会の人々,国民,世界中の人々,さらには将来の世代を含めた人類の幸福のために,行動できることを究極の目標とする。
2.到達目標1.に近づくために必要な資質・能力を高めることにつながる地理的な知識,地理的な見方・考え方を修得する。
3.世界の地形や気候などの自然環境について理解し,概略を説明できる。
4.世界および日本の人口問題について理解し,私たちの社会がこれから直面する課題に対して考え,行動することができる。
5.資源やエネルギー,農業や食糧などの問題について理解し,私たちの社会がこれから直面する課題に対して考え,行動することができる。
6.地形図の演習を通して,空間認識能力を高める

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1自分自身,家族など自分の周りにいる人たち,地域社会の人々,国民,世界中の人々,さらには将来の世代を含めた人類の幸福のために,行動できる到達目標1の意義,すなわち何のために学ぶのかを理解できる。 未到達レベルの目安 評価項目3…不可 評価項目1 (到達目標1) 自分自身,家族など自分の周りにいる人たち,地域社会の人々,国民,世界中の人々,さらには将来の世代を含めた人類の幸福のために,行動できる 到達目標1の意義,すなわち何のために学ぶのかを理解できる。 到達目標1の意味を理解できない
評価項目2到達目標2,3,4,5が達成できている到達目標2,3,4,5の達成に向けて学び続ける意思を持っている。 到達2,3,4,5をある程度達成できている 到達目標2,3,4,5を達成できていない
評価項目3地形図上で,ダムの建設適地を探すなど,応用的な地形図演習問題にも対応出来る 流域の概念を正しく理解し,流域の設定などの基本的な地形図演習問題ができる地形図(比較的侵食作用が進んだ山地域)に描かれた等高線を見て,尾根線・谷線を描くことができる立体的な地形模型を見ても,どこが尾根で,どこが谷であるかを理解できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
現代世界が抱える諸課題,具体的には環境問題や資源・エネルギー問題,食糧問題,人口問題などについて学ぶ。
さらに,授業に並行して地形図演習を実施する。
授業の進め方・方法:
講義,演習,ビデオ視聴
教科書・地図帳・地形図の教材や筆記用具に加えて準備するもの: ノート(B5版,ルーズリーフでないもの), 方眼紙(1mmメッシュ,A4版,準備する時期は授業で案内するので,最初は不要)
注意点:
評価は年4回の定期試験と随時提出を求めるレポート類で総合評価し,60点以上を合格とする。試験のみで60点以上の場合は,試験100%を原則とする。試験で60点未満の場合は,試験70%~100%,レポート類30%~0%の範囲で評価する。レポート類が未提出や不完全な場合は,最大30%までの範囲で,試験の成績からのマイナス評価とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業の基本方針・概要説明 学習目標や授業方法について理解できる
2週 地形図概説と地形図演習の準備 地形図の基本的な事項について理解できる
3週 地理情報と地図,地図の歴史や投影法 地理情報や地図に関する基本的な事項を理解できる
4週 丸い地球を理解する 時差やサマータイム制度の意味について理解できる
5週 内的営力と外的営力 地形が内的営力と外的営力の作用で変化することを理解できる
6週 内的営力による地形 プレートテクトニクス,地殻変動,火山活動について理解できる
7週 外的営力による地形(河川・海岸・氷河) 河川や海岸,氷河による侵食・堆積地形について理解できる
8週 中間試験
2ndQ
9週 プレートテクトニクスの発展学習 プレートが動く証拠を何によって示せるか,理解できる
10週 九州の火山地形と災害 身近な地域の地形と火山災害の関係を理解できる
11週 世界の気候 気候に関する基本的な概念を理解できる
12週 世界の気候区分(ケッペンの気候区分) 気候区分の考え方や区分の基準について理解できる
13週 世界各地の気候環境 各気候帯の植生や農牧業などについて理解できる
14週 気候安定化のシステム 地球の気候を安定化させる働きを理解できる
15週 異常気象と災害 異常気象と災害について理解できる
16週
後期
3rdQ
1週 世界の人口問題,人口爆発 人口爆発など,世界の人口問題の基本的事項を理解できる
2週 人口増加と環境問題 人口増加が地球環境に及ぼす影響について理解できる
3週 人口増加と食糧問題 人口や環境の問題と食糧・農業問題との関連を理解できる
4週 人口増加と資源・エネルギー問題 資源・エネルギー問題と今後の課題について理解できる
5週 人口増加に直面する途上国 発展途上国が抱える諸問題について理解できる
6週 南北問題と援助 先進国と途上国との間の望ましい関係について理解できる
7週 メディアリテラシー メディアリテラシーを高めることの意義について理解できる
8週 中間試験
4thQ
9週 地形図演習(尾根と谷,流域) 等高線の屈曲から,地形の3次元的な形態を理解できる
10週 日本の人口問題 日本の人口構成の現状について理解できる
11週 日本の少子高齢化と人口減少社会 今後の日本社会が抱える問題について理解できる
12週 世界の農業と私たちの暮らし 私たちの命を支える食が世界と繋がっていることを理解できる
13週 食糧増産の歩み これまでの農業の発展過程について理解できる
14週 農産物市場の国際化と日本の農業問題 日本の農業が置かれている現状と課題を理解できる
15週 よりよい未来を拓くには 私たちはどう生きてゆけば良いのか,考えることができる。
16週

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合7030100
基礎的能力7030100
専門的能力000