基礎線形代数

科目基礎情報

学校 佐世保工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 基礎線形代数
科目番号 0043 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「線形代数」(森北出版),「線形代数問題集」(森北出版)
担当教員 橋永 貴弘

到達目標

1.行列の基本的な性質と計算が理解でき,行列を用いて連立方程式を解くことができる.
2.行列式の基本的な性質と計算が理解でき,行列式を用いて連立方程式に関する問題を解くことができる.
3.線形変換と行列との関係が理解でき,いろいろな線形変換を表す行列を求めることができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1(到達目標 1)行列の基本的な性質と計算を十分に理解し,行列を用いて連立方程式を解くことができる.行列の基本的な性質と計算を理解し,行列を用いて連立方程式を解くことができる.行列の基本的な性質と計算を理解し,行列を用いて連立方程式を解くことができない.
評価項目2(到達目標 2)行列式の基本的な性質と計算を十分に理解し,行列式を用いて連立方程式に関する問題を解くことができる.行列式の基本的な性質と計算を理解し,行列式を用いて連立方程式に関する問題を解くことができる.行列式の基本的な性質と計算が理解し,行列式を用いて連立方程式に関する問題を解くことができない.
評価項目3(到達目標 3)線形変換と行列との関係を十分に理解し,いろいろな線形変換を表す行列を求めることができる.線形変換と行列との関係を理解し,いろいろな線形変換を表す行列を求めることができる.線形変換と行列との関係が理解し,いろいろな線形変換を表す行列を求めることができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ベクトルに関する諸問題を取り扱うときに必要となる概念である行列・行列式について学ぶ.
授業の進め方・方法:
予備知識:1年生で学習したベクトルの内容
講義室:ホームルーム
授業形式:講義と演習
学生が用意するもの:講義・演習用ノート
注意点:
評価の方法:中間・期末に行う計4回の試験の成績で90%,課題10%で評価し,60%(60点)以上を合格とする.
自己学習の指針:授業で課題を出すので,必ず自力で解いておくこと.試験前にはノート・プリントを整理し,課題・練習問題が理解できている状態にしておくこと.
オフィスアワー:木曜日 12:00から13:00

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 行列について 行列とは何かを理解する.
2週 行列の和・差・実数倍について 行列の和・差・実数倍の計算を理解する.
3週 行列の積について 行列の積の計算を理解する
4週 逆行列について 逆行列を求めることができる.
5週 連立2限1次方程式について 行列を用いて連立方程式を解くことができる.
6週 クラメルの公式について クラメルの公式を用いて連立方程式を解くことができる.
7週 総合演習 行列に関する諸問題を解くことができる.
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 線形変換について 線形変換とは何かを理解できる.
10週 線形変換の表現行列について 線形変換の表現行列を求めることができる.
11週 いろいろな線形変換について いろいろな線形変換について理解できる.
12週 合成変換について 線形変換の合成変換について理解し、その表現行列を求めることができる.
13週 逆変換について 線形変換の逆変換について理解し、その表現行列を求めることができる.
14週 直交行列と直交変換について 直交変換の性質を理解できる.
15週 総合演習 線形変換の諸問題を解くことができる.
16週 前期定期試験
後期
3rdQ
1週 3次正方行列の行列式について 3次の行列式の計算ができる.
2週 4次以上の正方行列の行列式について 4次以上の正方行列の行列式の定義を理解する。
3週 行列式の性質について 行列式の性質を理解する。
4週 行列の積の行列式について 行列の積の行列式の値を求めることができる。
5週 行列式の展開について 行列式を展開し、値を求めることができる
6週 行列式の応用について 行列式を応用した問題が解ける
7週 総合演習 行列式の諸問題を解くことができる。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 基本変形による連立1次方程式の解法について 基本変形によって連立1次方程式が解ける。
10週 基本変形による逆行列の計算について 基本変形によって逆行列を求めることができる。
11週 行列の階数について 行列の階数を求めることができる
12週 行列の階数と連立1次方程式について 行列の階数と連立1次方程式との関係を理解する。
13週 斉次連立1次方程式について 斉次連立1次方程式を解くことができる。
14週 ベクトルの線形独立と線形従属について ベクトルの線形独立と線形従属の判別できる。
15週 総合演習 基本変形を利用した諸問題が解ける。
16週 後期定期試験

評価割合

試験課題合計
総合評価割合9010100
基礎的能力9010100