ソフトウエア科学Ⅱ

科目基礎情報

学校 佐世保工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 ソフトウエア科学Ⅱ
科目番号 0064 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 コンピュータグラフィックス基礎(共立出版)
担当教員 手島 裕詞

到達目標

1.各種言語処理プロセッサの特徴を説明でき、また、ソフトウェア開発に必要なツールを説明できる。(A4)
2.コンピュータシステムとその利用形態や特徴を説明できる。(A4)
3.情報システムやモラルに関連したセキュリティ技術を説明できる(A4)
4.SQLを用いて関係データベースにおけるテーブルの生成やデータ操作ができる。(A4)
5.グラフィックスシステムの処理の流れとその主要技術を説明でき、応用分野を挙げることができる。(A4)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 (到達目標1、2)コンピュータシステムとその利用形態および特徴を説明できる。各種言語処理プロセッサの特徴を説明でき、また、ソフトウェア開発に必要なツールをそれぞれ説明することができる。コンピュータシステムとその利用形態および特徴をある程度説明できる。各種言語処理プロセッサの特徴を説明でき、また、ソフトウェア開発に必要なツールをそれぞれある程度説明することができる。コンピュータシステムとその利用形態および特徴を説明できない。各種言語処理プロセッサの特徴を説明できない。また、ソフトウェア開発に必要なツールをそれぞれ説明できない。
評価項目2 (到達目標3、4)セキュリティに関連する技術を説明でき、SQLを用いて関係データベースにおけるテーブルの生成やデータ操作ができる。セキュリティに関連する技術をある程度説明でき、SQLを用いて関係データベースにおけるテーブルの生成やデータ操作がある程度できる。セキュリティに関連する技術を説明できない。SQLを用いて関係データベースにおけるテーブルの生成やデータ操作ができない。
評価項目3 (到達目標5)グラフィックスシステムの処理の流れとその主要技術(モデリング、レンダリング、アニメーション)の詳細を説明でき、応用分野を挙げることができる。グラフィックスシステムの処理の流れとその主要技術(モデリング、レンダリング、アニメーション)の詳細をある程度説明でき、応用分野を挙げることができる。グラフィックスシステム処理の流れとその主要技術(モデリング、レンダリング、アニメーション)を説明できない。応用分野を挙げることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ソフトウェア開発に関連する技術を学び、コンピュータシステムの概要についても理解を深める。情報システムやモラルに関連したセキュリティを学び、セキュリティ対策の技術を高める。また、知的システムやアプリケーションを開発するための基礎となるデータベースやグラフィックスの理論を学び、システム開発の技術を高める。
授業の進め方・方法:
予備知識 : これまで学習してきた情報処理関連技術の基礎が必要である。
講義室 : 教室
授業形式 : 講義・実習・グループワーク
学生が用意するもの : 特になし
注意点:
評価方法 : 4回の試験(前期中間・前期定期・後期中間・学年末)の平均点で評価し、60点以上を合格とする。
自己学習の指針 : 予習、復習時間は2時間以上が望ましい。また、試験の前までに授業内容の重点を整理しておくこと。
オフィスアワー : 水曜日、金曜日の16:00~17:00
※到達目標の( )内の記号はJABEE学習・教育到達目標

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 コンピュータシステム コンピュータの仕組みやシステムの利用形態を説明できる。
2週 言語処理系 主要な言語処理プロセッサの特徴を説明できる。
3週 ソフトウェア開発環境 ソフトウェア開発に必要なツールの種類と機能を説明できる。
4週 計算モデルとデータ型(基本型、構造型、ポインタ型) 計算モデルによって言語が分類されていることを理解できる。
5週 コンピュータシステムと信頼性 分散処理の特徴を説明でき、信頼性を向上させる機能やシステムを説明できる。
6週 クラウドシステム クラウドコンピューティングの利点や特徴を説明できる。
7週 情報セキュリティ(1)
ECサイトの脆弱性診断
ECサイトの脆弱性を想定し、解決策を説明できる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 情報セキュリティ(2)
ネットワークを利用したプログラム開発
ネットワークを利用したプログラムの脆弱性を想定し、解決策を説明できる。
10週 情報セキュリティ(3)
セキュリティ3大要素と脅威
セキュリティの3大要素を理解し、セキュリティ上の脅威を説明できる。
11週 情報セキュリティ(4)
ネットワーク概要とLAN、WAN技術
ネットワークの仕組みを理解し、LAN技術、WAN技術を説明できる。
12週 情報セキュリティ(5)
IP(インターネットプロトコル)
インターネットプロトコルを理解し、IPアドレスの構成を説明できる。
13週 情報セキュリティ(6)
IPとWindowsネットワーク
Windowsネットワークを理解し、ドメインコントローラーを説明できる。
14週 情報セキュリティ(7)
セキュリティ技術
暗号化を理解し、セキュリティに関する技術を説明できる。
15週 情報セキュリティ(8)
セキュリティ対策
個人と組織レベルでのセキュリティ対策を説明できる。
16週 定期試験
後期
3rdQ
1週 データベース概要 データベースシステムの役割について理解できる。
2週 SQL演習(1) 整合性制約を理解し、複数のテーブルを定義できる。
3週 SQL演習(2) 複数テーブルから要求された形式でデータを抽出できる。
4週 コンピュータグラフィックスの応用 CGの役割と有用性について説明できる。
5週 画像処理 映像生成のための画像処理を説明できる。
6週 図形描画 ディスプレイへの描画手順を説明できる。
7週 中間試験
8週 モデル表現(1) CAD・CGシステムで用いられるモデル表現を説明できる。
4thQ
9週 モデル表現(2) CAD・CGシステムで用いられるモデル表現を説明でき、モデルによる特徴の違いを比較できる。
10週 曲線・曲面の生成 陰関数、パラメトリック曲線・曲面を理解でき、曲線を計算によって生成することができる。
11週 光モデル CGにおける陰付けのモデルを説明できる。
12週 大域照明モデル 間接光を用いた高品位画像の生成法を理解できる。
13週 模様と影の表現 複雑な模様や影をリアルタイムで生成する仕組みを説明できる。
14週 アニメーション アニメーション生成に必要な技術や各種エフェクトの実現法を説明できる。
15週 CGシステム システム構成に必要なソフトウェア、ハードウェアの役割を説明できる。
16週 定期試験

評価割合

試験合計
総合評価割合100100
基礎的能力00
専門的能力100100
分野横断的能力00