概要:
ソフトウェア開発に関連する技術を学び、コンピュータシステムの概要についても理解を深める。情報システムや情報モラルに関連したセキュリティを学び、セキュリティ対策の技術を高める。また、知的情報システムや次世代アプリケーションを開発するための基礎となるデータベースやコンピュータグラフィックス・XRの理論を学び、システム開発の技術を高める。
授業の進め方・方法:
予備知識 : これまで学習してきた情報処理関連技術の基礎が必要である。
この科目は学修単位科目のため,事前・事後学習としてレポートやオンラインテスト等を実施します.
講義室 : 教室
授業形式 : 講義・グループワーク
学生が用意するもの : スマートフォン、タブレット、ノートPCなど
配布資料として、独自資料、セキュリティ内容は「K-SEC教材(高学年共通教材、高学年分野別教材)」を使用する。
注意点:
評価方法 : 4回の試験(前期中間・前期定期・後期中間・学年末)80%と課題・確認テスト20%で評価し、60点以上を合格とする。
自己学習の指針 : 予習、復習時間は2時間以上が望ましい。また、試験の前までに授業内容の重点を整理しておくこと。
オフィスアワー : 水曜日 16:10~17:00
※到達目標の( )内の記号はJABEE学習・教育到達目標
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ソフトウェア開発プロセス |
システム開発のプロセスを説明できる。
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2週 |
言語処理系・ソフトウェア開発環境 |
主要な言語処理プロセッサの特徴とソフトウェア開発に必要なツールの種類と機能を説明できる。
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3週 |
デバッグ、計算モデルとデータ型(基本型、構造型、ポインタ型) |
デバッグ技術について説明できる。また、計算モデルによって言語が分類されていることを理解できる。
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4週 |
コンピュータシステム(K-SEC3,4,5) |
コンピュータの仕組みを理解できる。
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5週 |
情報システム(K-SEC12,13,14) |
信頼性を向上させる機能やシステムを説明できる。
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6週 |
情報システム(K-SEC15) |
クラウドコンピューティングの利点や特徴を説明できる。
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7週 |
情報セキュリティ(1) ECサイトの脆弱性診断・位置情報の利用(K-SEC分野) |
ECサイトの脆弱性および位置情報の利用の問題点を議論し、解決策を説明できる。
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8週 |
中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
情報セキュリティ(2) センサーネットワークのセキュリティ(K-SEC分野) |
センサーネットワークを利用したプログラムの脆弱性を想定し、解決策を説明できる。
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10週 |
情報セキュリティ(3) セキュリティ3大要素と脅威(K-SEC1,2) |
セキュリティの3大要素を理解し、セキュリティ上の脅威を説明できる。
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11週 |
情報セキュリティ(4) ネットワーク概要とLAN、WAN技術(K-SEC6,7) |
ネットワークの仕組みを理解し、LAN技術、WAN技術を説明できる。
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12週 |
情報セキュリティ(5) IP(インターネットプロトコル)(K-SEC8) |
インターネットプロトコルを理解し、IPアドレスの構成を説明できる。
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13週 |
情報セキュリティ(6) IPとWindowsネットワーク(K-SEC9) |
Windowsネットワークを理解し、ドメインコントローラーを説明できる。
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14週 |
情報セキュリティ(7) セキュリティ技術(K-SEC10) |
暗号化を理解し、セキュリティに関する技術を説明できる。
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15週 |
情報セキュリティ(8) セキュリティ対策(K-SEC11) |
個人と組織レベルでのセキュリティ対策を説明できる。
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16週 |
定期試験 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
データベース概要 |
ビッグデータの活用を理解し、データベースシステム(DBS)・データベース管理システム(DBMS)の役割について説明できる。
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2週 |
データモデル |
ネットワークモデル、階層型データモデル、関係データモデルについて説明できる。
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3週 |
関係データモデル |
関係データモデルにおける整合性制約について説明できる
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4週 |
関係代数演算 |
関係代数を理解し、各演算の結果を求めることができる。
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5週 |
SQL(Structured Query Language) |
SQLによるデータ定義やデータ操作を説明できる。
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6週 |
SQL演習(1) |
整合性制約を理解し、複数のテーブルを定義できる。
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7週 |
SQL演習(2) |
複数テーブルから要求された形式でデータを抽出できる。
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8週 |
中間試験 |
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4thQ |
9週 |
CG(コンピュータグラフィックス)・XR(拡張現実感、仮想現実感、複合現実感)の概要 |
CGやXRの歴史について説明でき、それらを応用したシステムの有用性について説明できる。
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10週 |
CG・XR(AR、VR、MR)システムのハードウェア |
CG・XRシステムを構成する各種ハードウェアについて説明できる。
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11週 |
CG・XR(AR、VR、MR)システムのソフトウェア |
CG・XRシステムに組み込むソフトウェア・ライブラリについて説明できる。
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12週 |
映像制作における画像処理と図形の表示 |
映像生成のための画像処理とディスプレイに図形表示を行う課程について説明できる。
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13週 |
3D形状のモデリング |
3Dコンテンツに必要な形状モデリングについて説明できる。
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14週 |
レンダリング・アニメーション |
仮想空間を表示するためのレンダリング技術やアニメーション手法を説明できる。
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15週 |
次世代システム |
現実と仮想とをシームレスに接続する次世代システムについて議論を深める。
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16週 |
定期試験 |
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