工学基礎概論

科目基礎情報

学校 佐世保工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 工学基礎概論
科目番号 0094 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 なし
担当教員 松永 陽一郎

到達目標

1.日本の省エネの歩み、エネルギー需給状況及びエネルギーフローについて理解し、説明できる。
2.エネルギーの本質と形態について理解し、説明でき、エネルギー変換の計算ができる。
3.省エネ法、温対法、再生可能エネルギーFIT制度、省エネの手法について理解し、説明でき、原油換算のエネルギー使用量、エネルギー消費原単位、CO2排出量の計算ができる。
4.設備別の省エネの着目ポイントを理解し、説明でき、省エネ量、削減コスト、投資回収年等を計算できる。
5.省エネを推進する諸制度及び企業での省エネ事例を理解し、説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1      (到達目標1)日本の省エネの歩み、エネルギー需給状況及びエネルギーフローについて詳しく説明できる。エネルギー白書のエネルギーバランスフローを説明できる。日本の省エネの歩み、エネルギー需給状況及びエネルギーフローについてほぼ説明できる。日本の省エネの歩み、エネルギー需給状況及びエネルギーフローについて説明ができない。
評価項目2      (到達目標2)エネルギーの本質と形態について詳しく説明できる。エネルギー変換の演習問題を完全に正答できる。エネルギーの本質と形態についてほぼ説明できる。エネルギー変換の演習問題をほぼ計算できる。エネルギーの本質と形態について説明ができない。エネルギー変換の演習問題の計算ができない。
評価項目3      (到達目標3)省エネ法、温対法、再生可能エネルギーFIT制度、省エネの手法について詳しく説明できる。原油換算のエネルギー使用量、エネルギー消費原単位、CO2排出量の演習問題を完全に正答できる。省エネ法、温対法、再生可能エネルギーFIT制度、省エネの手法についてほぼ説明できる。原油換算のエネルギー使用量、エネルギー消費原単位、CO2排出量の演習問題をほぼ計算できる省エネ法、温対法、再生可能エネルギーFIT制度、省エネの手法について説明ができない。
評価項目4 (到達目標4)設備別の省エネの着目ポイントを詳しく説明できる。省エネ量、削減コスト、投資回収年等の演習問題を完全に正答できる。設備別の省エネの着目ポイントをほぼ説明できる。省エネ量、削減コスト、投資回収年等の演習問題をほぼ計算できる。設備別の省エネの着目ポイントを説明ができない。省エネ量、削減コスト、投資回収年等の演習問題の計算ができない。
評価項目5 (到達目標5)省エネを推進する諸制度及び企業での省エネ事例を詳しく説明できる。省エネを推進する諸制度及び企業での省エネ事例をほぼ説明できる。省エネを推進する諸制度及び企業での省エネ事例を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
日本の省エネの歩み、エネルギー需給状況、エネルギーフロー、省エネ法、温対法、再生可能エネルギーFIT制度等、エネルギー問題全般を包括的に把握・理解させるとともに、設備別の省エネの着目ポイントと省エネ量、削減コスト、投資回収年等の計算手法を学ばせることを通して、エネルギーの有効利用(省エネルギー)に関して技術者として必要な基礎的知識と能力を習得させる。
授業の進め方・方法:
予備知識:エネルギーの本質と形態及び省エネルギーの手法を理解するには、電気、熱、流体等の基礎的な知識が必要なものもあるのでこれまで本科で学んできた物理、化学、電気等の基礎的事項を理解していることが望ましい。
講義室:5S教室 
授業形式:講義と演習
学生が用意するもの:ノート、電卓
注意点:
評価方法:中間試験と定期試験(合計4回)で評価し、平均60点以上を合格とする。
自己学習の指針:毎回の講義内容と演習問題を復習して理解すること。
オフィスアワー:授業時間以外で質問事項がある場合は、火曜日と木曜日の14:00~18:00にキャリア教育支援室              

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 日本の省エネの歩み、エネルギー需給状況、エネルギーフロー 日本の省エネの歩み、エネルギー需給状況及びエネルギーフローを理解し説明できる。 
2週 エネルギーの本質と形態 エネルギーの本質と形態を理解し説明できる。エネルギー変換の計算ができる。 
3週 省エネ法とエネルギー使用量、エネルギー消費原単位 省エネ法を理解し説明できる。原油換算のエネルギー使用量、エネルギー消費原単位の計算ができる。
4週 温対法とCO2排出量 温対法を理解し説明できる。CO2排出量の計算ができる。 
5週 新エネルギー、再生可能エネルギーとFIT制度 再生可能エネルギーFIT制度を理解し説明できる。 
6週 省エネルギーの手法 省エネの手法を理解し説明できる。
7週 演習問題(復習) 1~6週の授業内容を演習問題で復習する。
8週 中間試験
2ndQ
9週 中間試験の解説、ヒートポンプによる省エネ(1/2) ヒートポンプによる省エネの着目ポイントを理解し説明できる。 
10週 ヒートポンプによる省エネ(2/2) ヒートポンプによる省エネ量、削減コスト、投資回収年等を計算できる。
11週 空調設備の省エネ(1/2) 空調設備の省エネの着目ポイントを理解し説明できる。  
12週 空調設備の省エネ(2/2) 空調設備の省エネ量、削減コスト、投資回収年等を計算できる。 
13週 インバータによる省エネ(1/2) インバータによる省エネの着目ポイントを理解し説明できる。 
14週 インバータによる省エネ(2/2) インバータによる省エネ量、削減コスト、投資回収年等を計算できる。
15週 演習問題(復習) 9~14週の授業内容を演習問題で復習する。
16週 定期試験
後期
3rdQ
1週 定期試験の解説、照明設備の省エネ(1/2) 照明設備の省エネの着目ポイントを理解し説明できる。 
2週 照明設備の省エネ(2/2) 照明設備の省エネ量、削減コスト、投資回収年等を計算できる。
3週 燃焼設備の省エネ(1/2) 燃焼設備の省エネの着目ポイントを理解し説明できる。
4週 燃焼設備の省エネ(2/2) 燃焼設備の省エネ量、削減コスト、投資回収年等を計算できる。
5週 受変電設備の省エネ(1/2) 受変電設備の省エネの着目ポイントを理解し説明できる。
6週 受変電設備の省エネ(2/2) 受変電設備の省エネ量、削減コスト、投資回収年等を計算できる。
7週 演習問題(復習) 1~6週の授業内容を演習問題で復習する。
8週 中間試験
4thQ
9週 中間試験の解説、
空気圧縮設備の省エネ(1/2)
空気圧縮機設備の省エネの着目ポイントを理解し説明できる。
10週 空気圧縮設備の省エネ(2/2) 空気圧縮機設備の省エネ量、削減コスト、投資回収年等を計算できる。
11週 給水・給湯設備の省エネ 給水給湯設備の省エネの着目ポイントを理解し説明できる。省エネ量、削減コスト、投資回収年等を計算できる。
12週 コージェネレーションによる省エネ コージェネによる省エネの着目ポイントを理解し説明できる。省エネ量、削減コスト、投資回収年等を計算できる。  
13週 省エネを推進する諸制度 省エネを推進する諸制度を理解し説明できる。
14週 企業での省エネ事例 企業での省エネ事例を理解し説明できる。
15週 演習問題(復習) 9~14週の授業内容を演習問題で復習する。
16週 定期試験

評価割合

試験合計
総合評価割合100100
専門的能力100100