到達目標
1.近い将来に,地域創生の一端となるイノベーションを実現できるような,起業家マインドに溢れる人材となる。そのためにも必要な地域特性の理解力を高め,地域の人々とふれあう行動力を身につける。(B-1)
(到達目標2以降は,到達目標1実現のための下位目標)
2.基本的な統計の扱いに関して理解できる(B-1)
3.地域特性の理解に必要な統計情報を収集することができる(B-1)
4.収集した統計情報を二次加工するなど適切な処理や,グラフ化などができる(B-1)
4.自ら収集したデータやその分析を通して,地域の課題を見い出し,地域の特性を理解することができる。(B-1)
5.大風呂敷でも構わないので,地域の活性化に貢献できるプロジェクトを考案し,プレゼンテーションを行うことができる(B-1)
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 基本的な統計情報の収集や処理を適切にできる | 基本的な統計情報の収集や処理をある程度できる | 基本的な統計情報の収集や処理ができない |
評価項目2 | 地域を理解するための情報収集やデータ処理を通して,地域が持つ課題を見い出し,地域の特性を理解できる | 地域を理解するための情報収集やデータ処理を通して,地域の特性をある程度理解できる | 地域を理解するための情報収集やデータ処理を適切に行うことが出来ず,地域の特性を理解できない |
評価項目3 | 地域の特性を理解し,地域活性化について魅力的な提言ができ,地域創生を担う人材としての行動力がある | 地域の特性を理解し,地域活性化について,ある程度の提言ができる | 地域の特性が理解できず,地域活性化に対するイメージを持つことができない |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 B-1
説明
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JABEE a
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教育方法等
概要:
まず,統計学のごく初歩的な内容に関する理解を確実にする。統計資料データを自ら収集し,主としてExcelを活用して,情報を加工したり,各種の分析,グラフ化等を通して,地域の問題など課題を見い出し,社会的事象の理解を深める。統計処理等の基礎スキルを身につけた上で,地域の課題解決,地域創生につながるアイディアを練り上げ,年度の最終局面において各自プレゼンテーションを行う。内部的なプレゼンテーションは必須とするが,派生的な活動として,ビジネスプランコンテストへの応募,地域における各種イベントへの参加,動画やWebサイトを活用した情報発信,地域の企業・団体・行政を巻き込んだ活動,オリジナルのアプリ開発などを奨励する。派生的内容の部分はプラスαの内容なので,仮に出来なくとも成績評価で不合格点となることはない。
授業の進め方・方法:
インターネットに接続できるPCを一人一台利用できる部屋(ICT教室のいずれか)で実施予定。最初は統計学の基礎的な内容の復習から入り,Excelを使いこなすスキルを高めることを目的として,演習課題に取り組む。前期中間試験以降は,年度末を見据えて,各自の目標とするテーマ,活動内容について考えてもらう。以降,後期のある時期まで,基本的には自らの目標に向かって活動を進める。この間においても,随時,課題の提出を求めることがある。また,企業や行政等の関係者を巻き込むことが出来た場合には,外部講師による講義・演習等が入り込むこともある。年度最終版では各自,必須のプレゼンテーションを実施する。
注意点:
ICT演習室の利用ルールを守ること。PCの基本操作については習熟しておくことが望ましい。
授業の一環として,地域の活動に参加する場合は,本来の授業時間以外の曜日・時間帯でも,授業時間として扱うことがある。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
授業のオリエンテーション,各種LMS(BB,Teams等)の利用確認 |
この授業を通して,何を学び,身につけようとしているかを理解できる,各種LMSを活用できる
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2週 |
統計の基礎と演習 #1 |
統計的考え方や基本的記述統計(標本,変数の種類,平均,分散,標準偏差…)を理解できる
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3週 |
統計の基礎と演習 #2 |
度数分布表,ヒストグラムを正しく理解できる
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4週 |
統計の基礎と演習 #3 |
Excelを利用して大量のデータを効率的に演算できる
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5週 |
統計の基礎と演習 #4 |
相関係数や回帰直線を理解できる。
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6週 |
日本の人口問題 #1 |
国勢調査(2020年)のデータを使って,基本的な情報をグラフ化できる
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7週 |
日本の人口問題 #2 |
国勢調査(2020年)のデータを使って,全国の都道府県,市町村の性別・年齢別人口構成のグラフを作成できる
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8週 |
日本の人口問題 #3 |
ExcelでVBAのスキルを活用し,前週に作成したグラフをより効率的に描画できる
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2ndQ |
9週 |
日本の人口問題 #4 |
国勢調査(2015年,2020年)のデータを使って,2025年およびそれ以降の日本の人口を推計できる
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10週 |
中間試験 |
統計学の初歩的な内容,および日本の人口問題に関する理解を確認
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11週 |
身近な地域(佐世保市および周辺地域~西九州地域)が持つ魅力,あるいは課題について考える #1 |
新たな地域振興に活かせるような地元の「魅力」をみつけることができる
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12週 |
身近な地域が持つ魅力,あるいは課題について考える #2 |
地元地域が抱える問題について関心を持つことができる
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13週 |
身近な地域が持つ魅力,あるいは課題について考える #3 |
地元の魅力を地域振興やビジネスに活かすアイディアを考えることができる
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14週 |
身近な地域が持つ魅力,あるいは課題について考える #4 |
地元の課題解決に向けたアイディアを考えることができる
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15週 |
オリジナル・プロジェクトに向けた構想のプレゼン |
オリジナル・プロジェクトに向けて,これまで考えてきた内容を発表できる
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
夏季休業期間中の成果発表 |
地元地域での現地調査等の成果を発表できる
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2週 |
オリジナル・プロジェクト#1 |
地元の地域振興や課題解決につながる企画を考えることができる
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3週 |
オリジナル・プロジェクト#2 |
自ら掲げたテーマに対し,必要な資料収集を行うことができる
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4週 |
オリジナル・プロジェクト#3 |
自ら掲げたテーマに対し,実際に関わりのある人,専門的な知識を持つ人,組織に連絡を取り,情報収集できる
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5週 |
オリジナル・プロジェクト#4 |
自ら掲げたテーマに関連する各種資料を,適切な表やグラフに表し,考察のための材料とすることができる
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6週 |
オリジナル・プロジェクト#5 |
自ら掲げたテーマに対し,これまでに収集した情報やこれらを二次加工した資料をもとに考察,分析することができる
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7週 |
中間試験 |
各自の地元地域の魅力や課題に関して,まとめることができる
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8週 |
オリジナル・プロジェクト#6 |
オリジナル・プレゼンに向けて,これまで進めてきたことをまとめ,分かりやすいプレゼン資料を作成できる。
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4thQ |
9週 |
オリジナル・プロジェクト#7 |
自分のプレゼン資料に対する他者のアドバイスを聞き,より洗練したものに修正することができる
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10週 |
オリジナル・プロジェクト#8 |
起業家精神を持つことの意義や,自ら行動できることの重要性を理解できる
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11週 |
オリジナル・プレゼンテーション #1 |
分かりやすく,説得力のあるプレゼンテーションができる。また,人の発表を聞いて,適切な質問や評価ができる。
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12週 |
オリジナル・プレゼンテーション #2 |
分かりやすく,説得力のあるプレゼンテーションができる。また,人の発表を聞いて,適切な質問や評価ができる。
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13週 |
オリジナル・プレゼンテーション #3 |
分かりやすく,説得力のあるプレゼンテーションができる。また,人の発表を聞いて,適切な質問や評価ができる。
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14週 |
オリジナル・プレゼンテーション #4 |
分かりやすく,説得力のあるプレゼンテーションができる。また,人の発表を聞いて,適切な質問や評価ができる。
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15週 |
オリジナル・プレゼンテーション #5 総合討論 |
説得力のあるプレゼンテーション,適切な質問ができる。これまでのプレゼンを総括し,総合討論に参加できる 地元の地域振興に向けたテーマで討議に参加できる
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16週 |
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評価割合
| レポート | 試験 | 発表 | 合計 |
総合評価割合 | 30 | 30 | 40 | 100 |
基礎的能力 | 30 | 0 | 0 | 30 |
総合的能力 | 0 | 30 | 40 | 70 |