卒業研究

科目基礎情報

学校 佐世保工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 卒業研究
科目番号 0109 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実習 単位の種別と単位数 履修単位: 10
開設学科 電子制御工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 前期:8 後期:20
教科書/教材
担当教員 川下 智幸,兼田 一幸,志久 修,前田 貴信,嶋田 英樹,横山 和彦,坂口 彰浩,手島 裕詞,佐藤 直之,佐当 百合野,松田 朝陽

到達目標

1.研究内容を文章や口頭で論理的に説明できる。(C-1)
2.指導教員との研究内容について協議し、適切な質疑応答ができる。(C-2)
3.研究内容について、創造性を発揮して、調査・解析をおこない、研究目標を達成し、論理的に記述した論文を作成できる。(D-2)
4.研究遂行のための計画や方策を複眼的にデザインし、研究目標を達成し、論理的に記述した論文を作成できる。(D-3)
5.社会の要求を解決するための実践的能力を身につけ、技術者が経験する実務上の問題や課題を理解して、積極的・継続的に研究できる。(D-4)
6.研究の背景を理解し、科学技術の進展を先導するため、自主的・継続的に学習できる。(E-1)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
研究内容を文章や口頭で論理的に説明できる。C-1研究内容を文章や口頭で論理的に説明することが十分にできる研究内容を文章や口頭で論理的に説明することがある程度できる研究内容を文章や口頭で論理的に説明することができない
指導教員との研究内容について協議し、適切な質疑応答ができる。C-2指導教員との研究内容について協議し、適切な質疑応答が十分にできる指導教員との研究内容について協議し、適切な質疑応答がある程度できる指導教員との研究内容について協議し、適切な質疑応答ができない
研究内容について、創造性を発揮して、調査・解析をおこない、研究目標を達成し、論理的に記述した論文を作成できる。D-2研究内容について、創造性を発揮して、調査・解析をおこない、研究目標を達成し、論理的に記述した論文の作成が十分にできる研究内容について、創造性を発揮して、調査・解析をおこない、研究目標を達成し、論理的に記述した論文の作成がある程度できる研究内容について、創造性を発揮して、調査・解析をおこない、研究目標を達成し、論理的に記述した論文の作成ができない
研究遂行のための計画や方策を複眼的にデザインし、研究目標を達成し、論理的に記述した論文を作成できる。D-3研究遂行のための計画や方策を複眼的にデザインし、研究目標を達成し、論理的に記述した論文の作成が十分にできる研究遂行のための計画や方策を複眼的にデザインし、研究目標を達成し、論理的に記述した論文の作成がある程度できる研究遂行のための計画や方策を複眼的にデザインし、研究目標を達成し、論理的に記述した論文の作成ができない
社会の要求を解決するための実践的能力を身につけ、技術者が経験する実務上の問題や課題を理解して、積極的・継続的に研究できる。D-4社会の要求を解決するための実践的能力を身につけ、技術者が経験する実務上の問題や課題を理解して、積極的・継続的に研究することが十分にできる社会の要求を解決するための実践的能力を身につけ、技術者が経験する実務上の問題や課題を理解して、積極的・継続的に研究することがある程度できる社会の要求を解決するための実践的能力を身につけ、技術者が経験する実務上の問題や課題を理解して、積極的・継続的に研究することができない
研究の背景を理解し、科学技術の進展を先導するため、自主的・継続的に学習できる。E-1十分にできる。研究の背景を理解し、科学技術の進展を先導するため、自主的・継続的に学習することがある程度できる研究の背景を理解し、科学技術の進展を先導するため、自主的・継続的に学習することができない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 C-1 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 C-2 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 D-2 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 D-3 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 D-4 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 E-1 説明 閉じる
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JABEE f 説明 閉じる
JABEE i 説明 閉じる

教育方法等

概要:
5年間の総まとめとして、これまでに学んだ一般知識および高度な専門知識や技術を十分に活用し、研究計画、研究方法、論文作成、プレゼンテーション方法を修得する。
授業の進め方・方法:
予備知識 : 英語、数学、国語、専門科目の基礎知識を理解しておくこと。
講義室 : 各研究室
授業形式 : 実習
学生が用意するもの : 特になし
注意点:
評価方法:① 研究の背景・関連研究を調査し、研究の目的・意義・到達目標をよく理解しているか。 ② 社会の要求を解決するために、研究遂行のための計画や方策を複眼的にデザインできているか。 ③ 実験や解析に対して利用可能な情報・技術・手段を駆使するとともに、創造性を発揮して積極的に取り組んだか。 ④ 研究記録(日誌等)を確実に残し、適切に利用しながら、自主的にまた長期間継続的に研究できたか。 ⑤ 指導教員との連携(研究の経過および成果についての協議・討論等)を十分に行なったか。 ⑥ 研究目標に対して十分な達成が得られ、論理的に記述した論文が作成されたか。 ⑦ 研究成果の質・量は充実しているか。 ⑧ 研究の目的および成果が、明確に提示されているか。 ⑨ 発表資料はよく整理され、充実しているか。研究内容が分り易く説明されているか。 ⑩ 適切な質疑応答がなされているか。の10項目で評価し、⑥⑧⑨の合計が60%以上、⑤⑩の合計が60%以上、①③⑥⑦の合計が60%以上、①②⑥⑦の合計が60%以上、①②③④⑤の合計が60%以上、①④の合計が60%以上であること。
自己学習の指針:参考文献、論文等を事前の自学自習により理解し、研究に生かして実験に取り組むこと。
※到達目標の( )内の記号はJABEE学習・教育到達目標
佐世保高専教育目的 1)、2)、3)、4)、5)
JABEE対応学習・教育到達目標C-1,C-2,D-2,D-3,D-4,E-1
JABEE基準1(2)d-2,d-3,d-4,e,f,h,i

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 災害時における自律的ネットワーク構築による避難誘導方式の性能評価 4月 各教員が各自の実験室で研究テーマを説明し、学生の意志を尊重して配属先を決定する。
2週 カメラを用いた見守り方式の一検討 4月から1年間、1テーマあたり学生1~2人で各指導教員の実験室で研究する。
3週 側壁浮上方式リニアモーターカーの製作 研究題目の一覧を以下に示す
4週 論理推論を利用したターン制戦略ゲームにおける詰め局面の戦略決定
5週 タワーディフェンスゲームにおけるAI開発用プラットフォームの作成
6週 フィールド利用型コンテストゲームAIの自己対戦棋譜を用いた形成判断能力の向上
7週 複数のゲームプレイヤのプレイング特徴量を用いたオンラインフレンド提案システムの構成
8週 産業用ロボットによるバラ積みワーク把持作業
2ndQ
9週 産業用ロボットの簡易教示システム
10週 深層学習によるジェスチャー認識
11週 養殖イケス警備システムの開発
12週 深層学習を用いた入出管理システム
13週 遠隔授業における工学実験コンテンツの評価
14週 実海水を対象とした赤潮プランクトンの分類評価
15週 ダイヤモンドワイヤ表面の異常検知
16週 MIA水中カメラ画像による魚種の分類
後期
3rdQ
1週 機械学習によるツシマヤマネコの個体識別に関する研究 10月 中間発表会:卒業研究の中間発表と質疑応答、電子制御工学科全教員と5Sの全学生が出席
2週 ツシマヤマネコ自動観測装置の開発
3週 ロボットによる洞窟の経路探索に関する研究
4週 コミュニケーションロボットの自動制御に関する研究
5週 深度カメラを用いた人の手の形状認識に関する研究
6週 洞窟調査ロボットの遠隔制御に関する研究
7週 小型魚類の群れ指標構築に向けたパラメタ推定に関する研究
8週 動物プランクトンの不活性度評価に向けた個体検出手法の構築
4thQ
9週 アギトアリの頭部外骨格に生じる”歪み”の画像計測法に関する研究
10週 牛舎内で飼養される乳牛の姿勢および行動判別法の構築
11週 スマートフォンを用いた摂取カロリーの簡易自動推定の研究
12週 5Gを用いた海中ドローンによる海洋環境調査に関する研究
13週 加速度データと深層学習を利用した車椅子の乗り心地の評価
14週 心拍、温度センサー情報の自動入力システム
15週 デバイスモーションセンサによる行動判別
16週 携帯端末を用いた屋内での位置推定に関する研究 2月 卒業論文と論文概要の提出,卒業研究審査会:卒業研究のプレゼン発表と質疑応答、電子制御工学科全教員と5Sの全学生が出席して,聴講する.

評価割合

指導教員評価発表評価合計
総合評価割合7030100
基礎的能力000
専門的能力7030100
分野横断的能力000