情報通信特論

科目基礎情報

学校 佐世保工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 情報通信特論
科目番号 0113 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 PDFファイルおよびWordファイルを配布
担当教員 中村 嘉男

到達目標

1.コンピュータネットワークに用いられるプロトコルの概要を説明できる.(A4)
2.ネットワーク社会における各種セキュリティの脅威を説明できる.(A4)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1 (到達目標1)コンピュータネットワークに用いられるプロトコルの概要を説明できる。コンピュータネットワークに用いられるプロトコルの概要をほぼ、理解し説明できる。コンピュータネットワークに用いられるプロトコルの概要をあまり理解していず、説明できない。
評価目標2 (到達目標2)ネットワーク社会における各種セキュリティの脅威をよく理解し、説明できる。ネットワーク社会における各種セキュリティの脅威をほぼ、理解し説明できる。ネットワーク社会における各種セキュリティの脅威をあまり理解していず、説明できない。
"評価項目3 (到達目標3)" 認証、暗号利用技術、アクセス制御等情報セキュリティに必要な基礎技術をよく理解し、説明できる。 認証、暗号利用技術、アクセス制御等情報セキュリティに必要な基礎技術をほぼ、理解し説明できる。 認証、暗号利用技術、アクセス制御等情報セキュリティに必要な基礎技術をあまり理解していず、説明できない。
"評価目標4 (到達目標4)" 情報セキュリティマネジメントの重要性と必要性についてよく理解し、説明できる。 情報セキュリティマネジメントの重要性と必要性についてほぼ、理解し説明できる。 情報セキュリティマネジメントの重要性と必要性についてあまり理解していず、説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-4 説明 閉じる
JABEE b 説明 閉じる
JABEE d-1 説明 閉じる
JABEE e 説明 閉じる

教育方法等

概要:
コンピュータネットワークに関する基本的な事項(プロトコル,ネットワークの分類など),インターネット社会における各種攻撃手法、データ解析手法等を学ぶ。
授業の進め方・方法:
予備知識:プログラミングの基礎があること。情報科学の基礎(データ構造とアルゴリズム、ネットワーク基礎、OS基礎、データベース基礎)を理解していること。
この科目は学習単位科目のため、事前・事後学習としてレポートやオンラインテスト等を実施します。 講義室:選択授業講義室
授業形式:講義と演習,演習レポート
学生が用意するもの:ノート
注意点:
評価方法:中間・定期試験により評価し、60点以上を合格とする。
自己学習の指針:与えられた課題を調べる。講義の内容を確実に把握する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ネットワークの基礎
情報セキュリティを学習するうえで必要なネットワークの要素について理解し、説明できる.
2週 情報セキュリティの必要性と定義 情報セキュリティの脅威と対策を理解し、利用できる.
3週 情報セキュリティの要素技術(認証、アクセス制御、ソフトウェアのセキュリティ) 情報セキュリティ技術の全体像を理解し、説明できる.
4週 情報セキュリティの要素技術(暗号、ログ管理) 暗号利用、PKI、ログ管理のための基礎技術を理解し、利用できる.
5週 ネットワークの基本的な構成、ネットワークの脆弱性とリスク TCP/IPとネットワークの基本的な構成、課題とリスク等について理解し、説明できる.
6週 情報セキュリティにおけるファイアウォールの位置づけと機能 情報セキュリティ対策、ファイアウォールの役割と仕組みについて理解し、利用できる.
7週 ネットワークセキュリティを構成する要素技術 NAT機能、VPN機能、IDS/IPSの役割と仕組みについて理解し、利用できる.
8週 中間試験
2ndQ
9週 無線LAN環境(規格、暗号化、認証、その他の機能など) 利便性と問題点、セキュリティ技術の仕組みと必要性を理解し、説明できる.
10週 Webアプリケーションセキュリティ Webアプリケーションのセキュリティ、仕組み及びセキュリティ対策の概要を理解し、説明できる.
11週 Web アプリケーションに対する代表的な攻撃、 SQLインジェクション攻撃 Webアプリケーションに対する代表的な攻撃、SQLインジェクション攻撃を理解し、利用できる.
12週 クロスサイト・スクリプティング攻撃、Webアプリケーション開発時の対策 クロスサイト・スクリプティング攻撃、Webアプリケーションにおける設計・実装時の対策を理解し、利用できる.
13週 バッファオーバーフローによるデータ破壊の危険性 バッファオーバーフローの危険性を理解し、説明できる.
14週 情報セキュリティマネジメントシステムの基礎知識1
情報セキュリティ対策の有効性評価および適合性の維持活動を理解し、説明できる.
15週 情報セキュリティマネジメントシステムの基礎知識2
情報セキュリティ対策の有効性評価および適合性の維持活動を理解し、説明できる.
16週 期末試験

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力0000000
専門的能力70000030100
分野横断的能力0000000