工学基礎概論

科目基礎情報

学校 佐世保工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 工学基礎概論
科目番号 0116 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 なし
担当教員 松永 陽一郎

到達目標

1.日本の省エネの歩み、エネルギー需給状況及びエネルギーフローについて理解し、説明できる。
2.エネルギーの本質と形態について理解し、説明でき、エネルギー変換の計算ができる。
3.省エネ法、温対法について理解し、説明でき、原油換算のエネルギー使用量、エネルギー消費原単位、CO2排出量の計算ができる。
4.設備別の省エネの着目ポイントを理解し、説明でき、省エネ量、削減コスト、投資回収年等を計算できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1      (到達目標1)日本の省エネの歩み、エネルギー需給状況及びエネルギーフローについて詳しく説明できる。エネルギー白書のエネルギーバランスフローを説明できる。日本の省エネの歩み、エネルギー需給状況及びエネルギーフローについてほぼ説明できる。日本の省エネの歩み、エネルギー需給状況及びエネルギーフローについて説明ができない。
評価項目2      (到達目標2)エネルギーの本質と形態について詳しく説明できる。エネルギー変換の演習問題を完全に正答できる。エネルギーの本質と形態についてほぼ説明できる。エネルギー変換の演習問題をほぼ計算できる。エネルギーの本質と形態について説明ができない。エネルギー変換の演習問題の計算ができない。
評価項目3      (到達目標3)省エネ法、温対法について詳しく説明できる。原油換算のエネルギー使用量、エネルギー消費原単位、CO2排出量の演習問題を完全に正答できる。省エネ法、温対法についてほぼ説明できる。原油換算のエネルギー使用量、エネルギー消費原単位、CO2排出量の演習問題をほぼ計算できる省エネ法、温対法について説明ができない。
評価項目4 (到達目標4)設備別の省エネの着目ポイントを詳しく説明できる。省エネ量、削減コスト、投資回収年等の演習問題を完全に正答できる。設備別の省エネの着目ポイントをほぼ説明できる。省エネ量、削減コスト、投資回収年等の演習問題をほぼ計算できる。設備別の省エネの着目ポイントを説明ができない。省エネ量、削減コスト、投資回収年等の演習問題の計算ができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-4 説明 閉じる
JABEE b 説明 閉じる
JABEE d-1 説明 閉じる
JABEE e 説明 閉じる

教育方法等

概要:
この科目は、企業で、環境・省エネルギー推進室長、エネルギー管理企画推進者として、エネルギー管理を担当、一般財団法人省エネルギーセンターのエネルギー使用合理化専門員として企業の省エネ指導に従事している教員が、その経験を活かし、日本の省エネの歩み、エネルギー需給状況、エネルギーフロー、省エネ法、温対法等、エネルギー問題全般を包括的に把握・理解させるとともに、工場やビルの設備別の省エネの着目ポイント、省エネ量、削減コスト、投資回収年等の計算手法等、エネルギーの有効利用(省エネルギー)に関して技術者として必要な基礎的知識について、講義及び演習形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
授業形式:教員が作成した講義資料と演習問題のプリントを配付して、PowerPointによる説明を中心にした座学形式で授業を進める。
事後学習:本科目は学修単位科目の為、事後学習として授業後に毎回、課題演習を出す。
講義室:5S教室
学生が用意するもの:ノート、電卓
注意点:
評価方法:中間試験と定期試験(合計2回)で評価し、平均60点以上を合格とする。
自己学習の指針:事後学習の課題演習により、講義内容の理解を深めること。
予備知識:エネルギーの本質と形態及び工場やビルの設備別の省エネルギーの手法を理解するには、電気、熱、流体等の基礎的な知識が必要なものもあるのでこれまで本科で学んできた物理、化学、電気等の基礎的事項を理解していることが望ましい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 日本のエネルギー需給と省エネの歩み 日本のエネルギー需給状況及び省エネの歩みを理解し説明できる。 
2週 エネルギーの本質と形態 エネルギーの本質と形態を理解し説明できる。エネルギー変換の計算ができる。 
3週 省エネ法とエネルギー使用量、エネルギー消費原単位 省エネ法を理解し説明できる。原油換算のエネルギー使用量、エネルギー消費原単位の計算ができる。
4週 温対法とCO₂排出量 温対法を理解し説明できる。エネルギー使用によるCO₂排出量の計算ができる。
5週 ヒートポンプによる省エネ ヒートポンプの原理について理解し説明できる。ヒートポンプによる省エネ効果の計算ができる。
6週 空調設備の省エネ(1/2) 空調設備の原理及び省エネの着目ポイントを理解し、説明できる。
7週 中間試験  
8週 空調設備の省エネ(2/2) 空調設備の省エネ量、削減コスト、投資回収年を計算できる。
2ndQ
9週 インバータによるポンプ、ファンの省エネ インバータによるポンプ、ファンの省エネの原理を理解し説明できる。省エネ量、削減コスト、投資回収年等を計算できる。  
10週 受変電設備の省エネ(1/2) 受変電設備の省エネの着目ポイントを理解し説明できる。
11週 受変電設備の省エネ(2/2) 受変電設備の省エネ量、削減コスト、投資回収年等を計算できる。
12週 照明設備の省エネ 照明設備による省エネの着目ポイントを理解し説明できる。省エネ量、削減コスト、投資回収年等を計算できる。  
13週 燃焼設備の省エネ(1/2) 燃焼設備による省エネの着目ポイントを理解し説明できる。
14週 燃焼設備の省エネ(2/2) 燃焼設備の省エネ量、削減コスト、投資回収年を計算できる。
15週 コージェネレーションによる省エネ コージェネによる省エネの着目ポイントを理解し説明できる。省エネ量、削減コスト、投資回収年等を計算できる。  
16週 定期試験

評価割合

試験合計
総合評価割合100100
専門的能力100100