西九州地域研究

科目基礎情報

学校 佐世保工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 西九州地域研究
科目番号 2C2960 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教材用プリントを配布する。
担当教員 堀江 潔,池田 宏子,大坪 舞,本 慎一郎

到達目標

1.「西九州地域」の地域特性について、歴史的視点から理解し、概略を説明できる。(B1)
2.「西九州地域」の地域特性について言語・文学を探求し、それをもとに地域社会の産業へ活かす方法を提案できる。(B1)
3.「西九州地域」の地域特性について、経済学・金融学的視点から理解し、概略を説明できる。(B1)
4.「西九州地域」の地域特性について、地誌学的視座から理解し、概略を説明できる。(B1)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1「西九州地域」の地域特性について、歴史的視点から理解し、概略を説明できる。「西九州地域」の地域特性について、歴史的視点から理解し、概略をほとんど説明できる。「西九州地域」の地域特性について、歴史的視点から理解できず、概略を説明できない。
評価項目2「西九州地域」の地域特性について言語・文学を深く探究し、それをもとに地域産業へ活かす魅力的な方法を提案できる。「西九州地域」の地域特性について言語・文学を探究し、それをもとに地域産業へ活かす方法を提案できる。「西九州地域」の地域特性について言語・文学を探究せず、それをもとに地域産業へ活かす方法を提案できない。
評価項目3「西九州地域」の地域特性について、経済学・金融学的視点から理解し、概略を説明できる。「西九州地域」の地域特性について、経済学・金融学的視点から理解し、概略をほとんど説明できる。「西九州地域」の地域特性について、経済学・金融学的視点から理解できず、概略を説明できない。
評価項目4「西九州地域」の地域特性について、地誌的視座から理解し、概略を説明できる。「西九州地域」の地域特性について、地誌的視座から理解し、概略をほとんど説明できる。「西九州地域」の地域特性について、地誌的視座から理解できず、概略を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
3年次にゼミ形式で実施される「グローカルリテラシー」の準備段階として、「ローカル」な「西九州地域」の概要について、歴史、言語・文学、地誌学の各観点から学ぶ。併せて、「西九州地域」の諸相を、「グローバル」な文脈に位置づけることを試みる。
授業の進め方・方法:
・講義室:大講義室(2M・2Eで1クラス、2S・2Cで1クラスの合併クラスで授業を実施する)。
・授業形式:講義形式。授業は基幹教育科の4名の教員が担当し、1stQ:堀江潔(歴史)、2ndQ:大坪舞(言語・文学)、3rdQ:本慎一郎(経済)、4thQ:池田宏子(地誌学)のリレー形式で実施する。受講にあたっては、それぞれの教員の指示に従うこと。
・予備知識:中学校社会・国語で学習した内容。1年次の「地球・環境と社会」「現代社会」「国語」で学習した内容。
・学生が用紙するもの:配布プリント、ノート、筆記用具。
注意点:
・評価方法:1stQ~4thQの各担当教員が出した評価を4で割って100点法に直した点数を学年総合成績とし、60点以上を合格とする。各担当教員の成績算出は次のとおりとする。1stQは前期中間試験(B1)(80%)、前期中間提出物(B1)(20%)、2ndQは前期定期発表(B1)(60%)、前期定期試験(B1)(30%)、後期中間提出物(10%)、3rdQは後期中間試験(B1)(70%)、後期中間提出物(B1)(30%)、4thQは後期定期試験(80%)、小テスト(20%)。試験は1stQ・2ndQ・3rdQ、4thQにて教員ごとに計3回実施する(追試も各教員ごとに実施する)。ただし、2ndQではグループでの発表の評価割合が多いので注意すること。各教員により試験と課題の割合が異なるので、各教員の説明をしっかり聞いておくこと。
・自己学習の指針:新聞・テレビ等を通じて、長崎県域の歴史、経済、言語・文学、地誌などについて興味・関心を高めておくこと。「西九州地域研究」は、3年次にゼミ形式で実施される「グローカルリテラシー」の基礎知識の養成、準備段階となる授業という性格を持つ。そのため、受動的な学習に終わることなく、「西九州地域」の諸相について関心を持ち、自ら積極的に授業に参加し、学びの基となる資料を収集し、活用できるようになるための基礎的素養を養うことを目標とする。
・オフィスアワー:原則として月~木曜日の16:20~18:20に、視聴覚室で学習支援室主催の学習会を実施している。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業概容の説明(1stQ) 3年生必修「グローカルリテラシー」で行う諸活動の基礎となる本科目の学習目的、および1stQで実施する「歴史的視点からみた西九州地域」の授業概要を理解できる。
2週 原始時代の西九州地域 原始時代の西九州地域の特質を理解し、概略を説明できる。
3週 古代の西九州地域 古代の西九州地域の特質を理解し、概略を説明できる。
4週 中世の西九州地域 中世の西九州地域の特質を理解し、概略を説明できる。
5週 近世の西九州地域 近世の西九州地域の特質を理解し、概略を説明できる。
6週 近代の西九州地域 近代の西九州地域の特質を理解し、概略を説明できる。
7週 歴史的視点からみた西九州地域 歴史的視点からみた西九州地域の特質を理解し、概略を説明できる。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 授業概容の説明(2ndQ)
方言・民話の現状と地域資源としての活用
2ndQで実施する「言語学・文学的視点からみた西九州地域」の授業概要を理解できる。
全国的な方言・民話の現状と地域資源として活用する動きについて理解できる。
10週 西九州の方言・民話(1) 西九州地域の方言・民話について、概略を理解できる。
11週 西九州の方言・民話(2) 西九州の方言あるいは民話を具体的に調べ、産業に活かす方法を検討できる。
12週 西九州の方言・民話(3) 西九州の方言あるいは民話を具体的に調べ、産業に活かす方法を検討できる。
13週 西九州の方言・民話(4) 西九州の方言あるいは民話を具体的に調べ、産業に活かす方法を検討できる。また、現状の検討内容を他グループと共有し、自グル-プの内容を再検討できる。
14週 西九州の方言・民話(5) 検討してきた内容を、企画プレゼンの形式でまとめることができる。
15週 西九州の方言・民話(6) 企画を発表できる。また、他者の発表に対して評価できる。
16週 前期定期試験
後期
3rdQ
1週 授業概容の説明(3rdQ) 3rdQで実施する「経済学的視点からみた西九州地域」の授業概要を理解できる。
2週 西九州の新しい取り組み、起業(スタートアップ) 新しい取り組み、起業について理解し、説明できる。
3週 西九州の基幹産業(造船業、窯業) 基幹産業である造船業、窯業の概要を理解し、説明できる。
4週 西九州の主力産業(観光、都市の特色) 主力産業である観光業、各都市の特色を理解し、説明できる。
5週 西九州の第一次産業(特産品) 第一次産業、特産品や名物を理解し、説明できる。
6週 西九州の経済、金融、諸問題(交通、人口) 経済、金融、諸問題を理解し、概略を説明できる。
7週 西九州の老舗企業、企業動向、地域の将来
3rdQのまとめ
老舗企業の詳細、企業動向、地域の将来を理解し、説明できる。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 授業概容の授業概容の説明(4rdQ) 4rdQで実施する「地誌的視座から検証する西九州地域の食と祭り」の授業概要を理解できる。
10週 西九州地域の主要な祭り 西九州の三大祭りの共通点や相違点を理解する。
11週 長崎の祭り
長崎くんちの映像を視聴、その成り立ちと変遷を理解する。
12週 唐津の祭り 唐津くんちの映像を視聴、成り立ちを理解し、唐津くんちのを含む日本の歴史的な祭りの抱える課題を考える。
13週 博多の祭り
博多祇園山笠の映像を視聴、博多の祭りの成り立ちと変遷を理解する。
14週 祭りの効果 長崎ランタンフェスティバルなどの新しい祭りから、現代の祭りの意味、効果を理解する。
15週 西九州地域の将来像

西九州地域の三大祭りを総括し、祭り文化のもつ多様性を理解する。
16週 後期定期試験

評価割合

前期中間試験前期中間提出物前期定期発表前期定期試験前期定期提出物後期中間試験後期中間提出物後期定期試験後期定期小テスト合計
総合評価割合802060301070308020400
基礎的能力802060301070308020400