国語ⅠA

科目基礎情報

学校 佐世保工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 国語ⅠA
科目番号 0012 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 前期:2 後期:2
教科書/教材 文学国語(筑摩書房)・書いて覚えて実践する高校生の語彙と漢字 ゴイカン(桐原書店)・論理エンジンスパイラル レベル7-①(水王舎)・プレミアムカラー国語便覧(数研出版)・国語辞書(電子辞書可)
担当教員 大坪 舞

到達目標

1.社会生活で用いる漢字・熟語などを読み書きできる。
2.文学的文章に描かれた世界観や人物の心情を表現に即して読み取ることができる。
3.論理的文章の構成や展開を掴み、要約できる。
4.論理的文章に表された考えに対して、自分の意見を表明できる。
5.小論文の基本的な構成を知り、これに基づいて自分の意見を論述できる。
6.他者と議論を行い、自分・集団の意見を整理できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1社会生活で用いる漢字・熟語などを読み書きでき、語彙の意味を理解した上で、思考や表現に活用できる。社会生活で用いる漢字・熟語などを読み書きでき、語彙の意味を理解した上で、思考や表現に活用できる。社会生活で用いる漢字・熟語を習得する意欲がなく、思考や表現に活用できない。
評価項目2文学的文章に描かれた世界観や人物の心情を表現に即して読み取り、自分の意見を表明できる。文学的文章に描かれた世界観や人物の心情を表現に即して読み取ることができる。文学的文章に描かれた世界観や人物の心情を表現に即して読み取ることができる。
評価項目3論理的文章の構成や展開を掴み、キーワード・キーセンテンスに着目して要約できる。論理的文章の構成や展開を掴み、要約できる。論理的文章の構成や展開が読み取れない。
評価項目4論理的文章に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて、自分の意見を表明できる。論理的文章に表された考えに対して、自分の意見を表明できる。論理的文章に表された考えを理解できず、自分の意見を表明できない。
評価項目5小論文の基本的な構成を理解し、これに則って自分の意見を論述できる。小論文の基本的な構成を理解し、これに則って自分の意見を論述できる。自分の意見を論述できない。
評価項目6他者の立場を尊重しつつ、根拠に基づく議論を行い、自分・集団としての意見を整理できる。他者の立場を尊重しつつ、根拠に基づく議論を行い、自分・集団としての意見を整理できる。他者と議論ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
日本語で記された文章を教材として、読解力、論理的思考力、口頭・文章表現力を身につける。同時に、自己や他者の考え・価値観に対する理解を深め、社会に対する判断力、批判力を身につける。
授業の進め方・方法:
【授業方法】
・講義および学生によるピア活動を実施する。
・毎週漢字や語彙の小テストを実施する。
・LMSを用いた課題提示・回収を実施する。授業中にもLMSを使用するため、PC・タブレット端末・スマートフォンなどを適宜用意すること。ただし、それらの端末は指示があるまで起動させないこと。
注意点:
【提出物】
・各提出物は期日までに提出すること。遅れた場合は日数に応じて減点する。
・欠席等で期日に提出できなかった場合、紙媒体の場合、登校後すぐに教員室に提出しに来ること。また、遅れ提出の事情を名前横に明記すること。システムを使用して提出する場合は、遅刻した旨をコメント欄に書いて提出すること。
・すべての提出物は試験期間前(科目を問わず試験1日目の前日)に提出すること。以降は受け取らない。
・他人の提出物を写した場合、写した者・写された者双方を0点とする。出典を書かずに書籍・インターネットなどの情報を写した場合も0点とする。

【連絡手段】
・連絡はTeamsを基本とする。個別の連絡がある場合、Teamsチャットにて連絡すること。
・遅刻・欠席・提出遅れなど、連絡はチャットにこまめにいれること。

【評価基準・評価方法】
・定期試験50%、小論文30%、課題・発表10%、小テスト10%で評価し、総合成績60点以上を単位取得とする。中間試験は実施しない。
・各授業項目および授業時間の配分は、学生の理解・習得の状況を確かめながら、変更することがあり得る。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
評論Ⅰ・鈴木孝夫「ものとことば」
授業の目的・進行方法を理解できる。
論を構造的に理解し、大意を捉えることができる。
2週 評論Ⅰ・鈴木孝夫「ものとことば」 本文を要約できる。
3週 評論Ⅱ・高階秀爾「余白の美学」 論を構造的に理解し、大意を捉えることができる。
4週 評論Ⅱ・高階秀爾「余白の美学」 本文を要約できる。
5週 評論Ⅲ・黒崎政男「インターネットは何を変えたのか」 論を構造的に理解し、大意を捉えることができる。
6週 評論Ⅲ・黒崎政男「インターネットは何を変えたのか」 本文を要約できる。
7週 評論Ⅳ・和田伸一郎「メディアと倫理」 論を構造的に理解し、大意を捉えることができる。
8週 評論Ⅳ・和田伸一郎「メディアと倫理」 本文を要約できる。
2ndQ
9週 小論文Ⅰ 評論Ⅲ・評論Ⅳの内容を踏まえ、メディアの歴史を整理したうえで、現代のメディアとその問題について自分の意見をもとに論理構成を組み立てることができる。
10週 小論文Ⅰ 自分の意見を小論文にまとめることができる。
11週 小説Ⅰ・芥川龍之介「羅生門」 本文に即して、登場人物の心情描写等を読み取ることができる。
12週 小説Ⅰ・芥川龍之介「羅生門」 本文に即して、登場人物の心情描写等を読み取ることができる。
13週 小説Ⅰ・芥川龍之介「羅生門」 本文と今昔物語集を比較し、近代小説の特徴について説明できる。
14週 小説Ⅱ・川上弘美「神様」 本文に即して、登場人物の心情描写等を読み取ることができる。
15週 小説Ⅱ・川上弘美「神様」 本文に即して、登場人物の心情描写等を読み取ることができる。
16週 定期試験
後期
3rdQ
1週 評論Ⅴ・多木浩二「スポーツとナショナリズム」 論を構造的に理解し、大意を捉えることができる。
2週 評論Ⅴ・多木浩二「スポーツとナショナリズム」 本文を要約できる。
3週 評論Ⅵ・今福龍太「バイリンガリズムの政治学」 論を構造的に理解し、大意を捉えることができる。
4週 評論Ⅵ・今福龍太「バイリンガリズムの政治学」 本文を要約できる。
5週 小論文Ⅱ 評論Ⅴ・評論Ⅵの内容を踏まえ、自分の意見をもとに論理構成を組み立てることができる。
6週 小論文Ⅱ 自分の意見を小論文にまとめることができる。
7週 評論Ⅶ・山本貴光/吉川浩満「科学の原理」 論を構造的に理解し、大意を捉えることができる。
8週 評論Ⅶ・山本貴光/吉川浩満「科学の原理」 本文を要約できる。
4thQ
9週 評論Ⅷ・酒井邦嘉「科学と非科学の境」 論を構造的に理解し、大意を捉えることができる。
10週 評論Ⅷ・酒井邦嘉「科学と非科学の境」 本文を要約できる。
11週 発表 評論文Ⅶ・Ⅷをふまえて課題に応じてグループで意見をまとめ、発表できる。
12週 小説Ⅲ・夏目漱石「夢十夜」 小説に描かれた世界観や人物の心情を表現に即して読み取ることができる。
13週 小説Ⅲ・夏目漱石「夢十夜」 小説に描かれた世界観や人物の心情を表現に即して読み取ることができる。
14週 小説Ⅲ・夏目漱石「夢十夜」 小説に描かれた世界観や人物の心情を表現に即して読み取ることができる。
15週 小説Ⅲ・夏目漱石「夢十夜」 小説に描かれた世界観や人物の心情を表現に即して読み取ることができる。
16週 定期試験

評価割合

試験小論文小テスト課題・発表合計
総合評価割合50301010100
基礎的能力50301010100
専門的能力00000