科目基礎情報

学校 佐世保工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 幾何
科目番号 0035 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 物質工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 前期:2 後期:2
教科書/教材 「基礎数学」(森北出版)、「基礎数学問題集」(森北出版)
担当教員 三ツ廣 孝

到達目標

1.三角比,三角関数を理解し,三角関数のグラフを描くことができる.(2)
2.加法定理およびそれから導出される各種公式を使うことができる.(2)
3.三角方程式・三角不等式の意味が理解でき,それらを解くことができる.(2)
4.直線の方程式を求めることができ,2直線の平行,垂直条件が理解できる.(2)
5.場合の数の和と積の法則が理解でき,順列や組合せの基本的な計算ができる.(2)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 (到達目標 1,2,3)三角関数について十分理解し,それらの応用問題が解ける.三角関数についてほぼ理解し,それらの基本的問題が解ける.三角関数について理解が不十分で,それらの基本的問題も解けない.
評価項目2 (到達目標 4)直線の方程式について十分理解し,それらの応用問題が解ける.直線の方程式についてほぼ理解し,それらの基本的問題が解ける.直線の方程式について理解が不十分で,それらの基本的問題も解けない.
評価項目3 (到達目標 5)場合の数について十分理解し,それらの応用問題が解ける.場合の数についてほぼ理解し,それらの基本的問題が解ける.場合の数について理解が不十分で,それらの基本的問題も解けない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
前期は工学上重要である三角比・三角関数について学ぶ.三角関数がどのような物理現象に応用できるかを理解することが大切である.
後期は前半を直線・円などの2次曲線などの図形の方程式について学び,後半は場合の数,特に順列や組合せについて学ぶ.
授業の進め方・方法:
予備知識としては,中学校で学んだ三角形や円,直線などの図形の性質,並行して「代数」で学ぶ基礎的な知識の理解を必要とする.
授業形式は,講義と演習を交えながら教室で行う.
学生が用意するものは,教科書および問題集とともに,授業ノートと配布プリント保管用ファイル(A4サイズ)を用意すること.
注意点:
評価方法は,年4回の中間・定期の成績(試験および実力試験,小テスト,課題点などの平常点を含む)を平均して,最終的には60点以上を合格とする.たfだし,その割合はその都度授業担当の先生から明示される.
自己学習の指針としては,授業で宿題や課題を出すので必ず自力で解いておくこと.また,試験前にはノートやプリントを整理し,課題や演習問題が理解できている状態にしておくこと.
オフィスアワーは,原則として授業担当の先生から明示された時間とする.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 化学の授業などで必要な数値の10の累乗表現について学ぶ. 数値の10の累乗表現について理解できる.
2週 一般角の概念と正弦・余弦の定義について学ぶ. 一般角と正弦・余弦について理解でき,簡単な正弦・余弦の値を求めることができる.
3週 弧度法の概念と弧度法による簡単な正弦・余弦の値について学ぶ. 弧度法について理解でき,それを用いた簡単な正弦・余弦の値を計算できる.
4週 正弦関数・余弦関数,正接関数のグラフについて学ぶ. 正弦関数・余弦関数,正接関数のグラフを描くことができる.
5週 三角関数の基本的な公式について学ぶ. 参観数の基本的な公式を理解し,それらを用いた基本的問題が解ける.
6週 三角方程式や三角不等式の解法について学ぶ. 三角方程式や三角不等式が解ける.
7週 前期中間試験範囲の復習を行い,学習内容の定着を図る. 前期中間試験範囲の学習内容の定着を確認する.
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 加法定理を導き,その応用を学ぶ. 加法定理の意味を理解し,それを用いた三角関数の値の計算ができる.
10週 加法定理から導出される各種公式について学ぶ(1). 加法定理から導出される各種公式を理解し,それを用いた三角関数の値が計算できる.
11週 加法定理から導出される各種公式について学ぶ(2). 加法定理から導出される各種公式を理解し,それを用いた三角関数の値が計算できる.
12週 正弦定理と余弦定理について学ぶ. 正弦定理と余弦定理について理解し,その応用問題が解ける.
13週 三角形の面積の公式や正弦定理と余弦定理の応用について学ぶ. 三角形の面積の公式やヘロンの公式が理解でき,それらの問題が解ける.
14週 複素平面の概念を学び,複素数の図形的意味を考える. 代数で学ぶ複素数を複素平面を通して図形的意味を理解できる.
15週 前期定期試験範囲の復習を行い,学習内容の定着を図る. 前期定期試験範囲の学習内容の定着を確認する.
16週 前期定期試験
後期
3rdQ
1週 直線上の点の座標と分点の概念を学ぶ. 直線上の点の座標と分点の座標について理解し,具体的にそれらの点の座標を求めることができる.
2週 平面上の点の座標と分点の座標,2点間の距離について学ぶ. 平面上の点の座標について理解し,それらの応用問題が解ける.
3週 直線の方程式について学ぶ. 与えられた条件から直線の方程式を求めることができる.
4週 2直線の平行・垂直条件について学ぶ. 2直線が平行または垂直となるための条件を理解し,それらの応用問題が解ける.
5週 円や楕円・双曲線・放物線などの2次曲線の方程式について学ぶ(1). 円や楕円・双曲線・放物線の方程式について理解し,それらの応用問題が解ける(1).
6週 円や楕円・双曲線・放物線などの2次曲線の方程式について学ぶ(2). 円や楕円・双曲線・放物線の方程式について理解し,それらの応用問題が解ける(2).
7週 後期中間試験範囲の復習を行い,学習内容の定着を図る. 後期中間試験範囲の学習内容の定着を確認する.
8週 後期中間試験
4thQ
9週 場合の数の概念について学び,和の法則と積の法則の応用を学ぶ. 場合の数とその和と積の法則を理解し,その応用問題が解ける.
10週 順列や組合せの概念を学び,それらの応用問題について学ぶ(1). 順列と組合せの概念を理解し,その応用問題が解ける(1).
11週 順列や組合せの概念を学び,それらの応用問題について学ぶ(2). 順列と組合せの概念を理解し,その応用問題が解ける(2).
12週 順列や組合せの概念を学び,それらの応用問題について学ぶ(3). 順列と組合せの概念を理解し,その応用問題が解ける(3).
13週 順列や組合せの概念を学び,それらの応用問題について学ぶ(4). 順列と組合せの概念を理解し,その応用問題が解ける(4).
14週 二項定理について学ぶ. 二項定理について理解し,具体的に二項展開ができる.
15週 後期定期試験範囲の復習を行い,学習内容の定着を図る. 後期定期試験範囲の学習内容の定着を確認する.
16週 後期定期試験

評価割合

試験小テスト実力試験課題合計
総合評価割合85555100
基礎的能力85555100
専門的能力00000