科目基礎情報

学校 佐世保工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 化学
科目番号 0036 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 物質工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 前期:2 後期:2
教科書/教材 化学基礎/化学(東京書籍), フォトサイエンス化学図録(数研出版), センサー総合化学(啓林館)
担当教員 横山 温和

到達目標

1. 物質の構造について理解し、説明できる。
2. 化学結合を正しく理解し、それらを説明することが出来る。
3. molの概念,化学反応式,化学量論を正しく理解し,これらを問題解決のために使うことができる.
4. 酸・塩基の理論を正しく理解し,これらを問題解決のために使うことができる.
5. 酸化・還元を正しく理解し、これらを問題解決のために正しく使うことができる。
6. 気体の法則、モル濃度、熱化学方程式を正しく理解し、これらを問題解決のために使うことができる。
7. 実験器具の使い方を正しく理解し、安全に実験を行うことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 (到達目標1, 2, 3)物質の探究をするために,物質の分類、物質の構造・状態・化学結合と物質の性質に関する基本的な概念や原理・法則などの知識が必要であることを理解している。また、その知識で物質の構成に関する問題が解ける。物質の探究をするために,物質の分類、物質の構造・状態・化学結合と物質の性質に関する基本的な概念や原理・法則などの知識が必要であることを理解している。物質の探究をするために,物質の分類、物質の構造・状態・化学結合と物質の性質に関する基本的な概念や原理・法則などの知識が必要であることをほとんど理解していない。
評価項目2 (到達目標4, 5)物質量と化学反応式、酸と塩基、酸化還元に関する事物・現象についての基本的な概念や原理・法則を理解し,基本的な知識を身につけている。また、それらの問題を適切に解くことができる。物質量と化学反応式、酸と塩基、酸化還元に関する事物・現象についての基本的な概念や原理・法則を理解し,基本的な知識を身につけている。物質量と化学反応式、酸と塩基、酸化還元に関する事物・現象についての基本的な概念や原理・法則をほとんど理解していない。
評価項目3 (到達目標6)物質の状態、気体の性質、溶液の性質に関する事物・現象についての基本的な概念や原理・法則を理解し,基本的な知識を身につけている。また、それらの問題を適切に解くことができる。物質の状態、気体の性質、溶液の性質に関する事物・現象についての基本的な概念や原理・法則を理解し,基本的な知識を身につけている。物質の状態、気体の性質、溶液の性質に関する事物・現象についての基本的な概念や原理・法則をほとんど理解していない。
評価項目4 (到達目標6)反応熱と熱化学方程式、ヘスの法則に関する事物・現象についての基本的な概念や原理・法則を理解し,基本的な知識を身につけている。また、それらの問題を適切に解くことができる。反応熱と熱化学方程式、ヘスの法則に関する事物・現象についての基本的な概念や原理・法則を理解し,基本的な知識を身につけている。反応熱と熱化学方程式、ヘスの法則に関する事物・現象についての基本的な概念や原理・法則をほとんど理解していない。
評価項目5 (到達目標7)化学的な事物・現象についての観察、実験を通して、自然科学に対する関心や探求心を持つ。このため安全に実験が行えるように、薬品や火気の取り扱いなどを理解し、模範に沿って代表的な器具の取り扱い、基本操作が上手にできる。化学的な事物・現象についての観察、実験を通して、自然科学に対する関心や探求心を持つ。このため安全に実験が行えるように、薬品や火気の取り扱いなどを理解し、模範に沿って代表的な器具の取り扱い、基本操作ができる。化学的な事物・現象についての観察、実験を通して、自然科学に対する関心や探求心を持つ。このため安全に実験が行えるように、薬品や火気の取り扱いなどを理解し、模範に沿って代表的な器具の取り扱い、基本操作をほとんど身につけていない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
我々の身の回りに満ちあふれている「物質」を科学的に考察し,特に物質の構造と化学変化を理解するための基礎理論を学習する.これらの知識をもとに実験・演習を数多く経験することにより,将来必要となる化学的思考力・問題解決力を身につける.
授業の進め方・方法:
予備知識:中学3年までに習得した理科・数学に関する知識を整理・復習しておくこと。
講義室:1C教室(実験を行う際は化学実験室)
授業形式:講義と演習、学生実験、適宜教師実験も行う。
学生が用意するもの:ノート(100枚綴)、関数電卓、レポート用紙、A4サイズファイル
注意点:
評価方法:中間・期末の定期試験(4回)を80%,演習・レポート等を20%により評価し,60点以上を合格とする.
自己学習の指針:授業の前日までに教科書を熟読し、疑問点などをノートしておく。教科書の問、練習問題などを自力で解いて完全に理解しておく。また、演習問題および小テストなどを予習し,解説終了後,更に復習すること.
なお「コロイド」の範囲に関しては、授業内では取り扱わず、冬季休業の宿題として取り扱う。
オフィスアワー:水曜日 16:00〜17:00、金曜日 16:00〜17:00  

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 化学的なものの見方について,物質の成分,原子 物質の構成を理解している.
2週 電子配置,イオン,元素の周期律 原子の電子配置,イオン,元素の周期律を理解し,説明できる.
3週 イオン結合とイオンからなる物質,分子の概念 イオン結合を理解し,イオンからなる物質と分子の概念を理解している.
4週 共有結合,化学の基礎法則 共有結合を理解し,説明できる.化学の基礎法則を説明できる.
5週 配位結合,電気陰性度と極性分子 配位結合,電気陰性度について理解し,極性の概念を理解する.
6週 共有結合結晶,金属結合と金属の結晶 共有結合の結晶の特徴を理解し,金属結合と金属結合の結晶の特徴を理解している.
7週 原子量・分子量・式量・物質量 原子量・分子量・式量・物質量を正しく理解し,これらを問題解決のために使うことができる.
8週 化学反応と物質量 化学反応と物質量との関係を理解し,化学反応式を書ける.
2ndQ
9週 中間テスト
10週 酸と塩基 酸と塩基の概念を理解している.
11週 水のイオン積と溶液のpH 水のイオン積と溶液のpHを理解し,これらを問題解決のために使うことができる.
12週 中和反応と塩の生成 中和反応と塩の生成について理解し,説明できる.
13週 酸化・還元と酸化数、酸化・還元の判定,酸化剤と還元剤 酸化・還元と酸化数について説明できる.酸化・還元の判定,酸化剤と還元剤を理解している.
14週 酸化・還元の半反応式による説明 酸化・還元の半反応式による説明を理解している.
15週 金属のイオン化傾向と電池 金属のイオン化傾向と電池について理解している.
16週
後期
3rdQ
1週 ボルタ電池,ダニエル電池,乾電池 ボルタ電池,ダニエル電池,乾電池について説明できる.
2週 電気分解とファラデーの法則 電気分解とファラデーの法則を理解し,これらを問題解決のために使うことができる.
3週 拡散と粒子の熱運動,分子間力と三態変化,融点・沸点 拡散と粒子の熱運動を理解し,分子間力と物質の三態について理解している.
4週 気体の体積,ボイルの法則、シャルルの法則 ボイルの法則、シャルルの法則を理解し,これらを問題解決のために使うことができる.
5週 ボイル・シャルルの法則 ボイル・シャルルの法則を理解し,これらを問題解決のために使うことができる.
6週 気体の状態方程式,気体の分子量 気体の状態方程式,気体の分子量を理解し,これらを問題解決のために使うことができる.
7週 混合気体の圧力,実在気体 混合気体の圧力,実在気体を理解し,これらを問題解決のために使うことができる.
8週 中間テスト
4thQ
9週 溶解のしくみ,水和物を含む固体の溶解度, 溶解のしくみ,水和物を含む固体の溶解度を理解している.
10週 気体の溶解度 (ヘンリーの法則) ヘンリーの法則を理解している.
11週 再結晶,溶液濃度,モル濃度 再結晶,溶液濃度,各種モル濃度を理解し,これらを問題解決のために使うことができる.
12週 沸点上昇,凝固点降下 沸点上昇,凝固点降下を理解し,これらを問題解決のために使うことができる.
13週 浸透圧 浸透圧を理解し,これらを問題解決のために使うことができる.
14週 化学反応と熱の出入り,燃焼熱,生成熱 燃焼熱と生成熱を正しく理解し,これらを問題解決のために使うことができる.
15週 溶解熱,中和熱,熱化学方程式(ヘスの法則) 溶解熱,中和熱について理解し,熱化学方程式(ヘスの法則)を理解している.
16週

評価割合

試験演習問題・小テストノート出席合計
総合評価割合801055100
基礎的能力801055100
専門的能力00000
分野横断的能力00000