無機化学Ⅱ

科目基礎情報

学校	佐世保工業高等専門学校	開講年度	令和02年度 (2020年度)
授業科目	無機化学Ⅱ
科目番号	0039	科目区分	専門 / 必修
授業形態	講義	単位の種別と単位数	履修単位: 1
開設学科	物質工学科	対象学年	3
開設期	前期	週時間数	前期:2
教科書/教材	新しい基礎無機化学（合原眞　編著，三共出版）、改訂版高等学校　化学Ⅰ（数研出版）、課題演習プリント
担当教員	渡辺 哲也

到達目標

１．電子配置に関する量子数の種類について説明できる。（Ａ４）
２．イオン化エネルギー，電子親和力，電気陰性度について説明できる。 （Ａ４）
３．原子価結合法に基づき混成軌道や分子の形について説明できる。（Ａ４）
４．分子軌道法に基づき共有結合の形成の可否について説明できる。（Ａ４）
５．固体の基本的な結晶構造について説明できる。（Ａ４）

ルーブリック

	理想的な到達レベルの目安	標準的な到達レベルの目安	未到達レベルの目安
評価項目1 （到達目標１）	電子配置に関する量子数の種類について充分に説明できる。	電子配置に関する量子数の種類について概ね説明できる。	電子配置に関する量子数の種類について説明できない。
評価項目2 （到達目標２）	イオン化エネルギー，電子親和力，電気陰性度について充分に説明できる。	イオン化エネルギー，電子親和力，電気陰性度について概ね説明できる。	イオン化エネルギー，電子親和力，電気陰性度について説明できない。
評価項目3 （到達目標３）	原子価結合法に基づき混成軌道や分子の形について充分に説明できる。	原子価結合法に基づき混成軌道や分子の形について概ね説明できる。	原子価結合法に基づき混成軌道や分子の形について説明できない。
評価項目4 （到達目標４）	分子軌道法に基づき共有結合の形成の可否について充分に説明できる。	分子軌道法に基づき共有結合の形成の可否について概ね説明できる。	分子軌道法に基づき共有結合の形成の可否について説明できない。
評価項目5 （到達目標５）	固体の基本的な結晶構造について充分に説明できる。	固体の基本的な結晶構造について概ね説明できる。	固体の基本的な結晶構造について説明できない。

教育方法等

概要:

２年次の無機化学Ⅰを引き継ぎ，化学の基礎となる原子の構造や化学結合，固体化学および元素の分類について学ぶ。

授業の進め方・方法:

予備知識：一般科目の化学ならびに２年次の無機化学Ⅰおよび分析化学を修得し，化学の一般的な知識があること。
講義室：３Ｃ教室
授業形式：講義と演習
学生が用意するもの：電卓

注意点:

評価方法：あとの【算出式】により計算し（少数手に可は四捨五入），６０点以上を合格とする。
　　　　　　　【算出式】Ａ×（１－Ｂ/１００）＋Ｂ　　　Ａ：中間・定期試験および別途２回実施する試験の計４回の平均点，Ｂ：課題提出等による点（最大２０点）
自己学習の指針：復習を充分に行い，疑問点等をチェックしておく。なお自己学習時間１直に条を確保することを心懸ける。
オフィスアワー：火曜日および木曜日16:00～17:00

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
前期
	1stQ
		1週	シラバスの確認，２年次学習内容の理解の確認	２年次学習した内容を理解している。
		2週	原子の構成粒子と種類，化学量，質量欠損	原子の構成粒子と種類，化学量，質量欠損について説明できる。
		3週	原子モデル，原子構造	原子モデル，原子構造について説明できる。
		4週	これまでのまとめ・確認	これまでの学習内容を理解している。
		5週	電子配置，遮蔽効果	電子配置，遮蔽効果について説明できる。
		6週	イオン化エネルギー，電子親和力，電気陰性度	イオン化エネルギー，電子親和力，電気陰性度説明できる。
		7週	これまでのまとめ・確認	これまでの学習内容を理解している
		8週	中間試験	これまでの学習内容についての試験問題を解くことができる。
	2ndQ
		9週	中間試験内容の確認。	中間試験の内容を理解している。
		10週	電子式，構造式，原子価結合法，分子軌道法	電子式，構造式，原子価結合法，分子軌道法について説明できる。
		11週	双極子モーメント，ファンデルワースル力，水素結合	双極子モーメント，ファンデルワースル力，水素結合について説明できる。
		12週	これまでのまとめ・確認	これまでの学習内容を理解している。
		13週	バンド理論，ボルンハーバーサイクル	バンド理論，ボルンハーバーサイクルについて説明できる。
		14週	ブラベ格子，結晶構造，イオン半径比と配位数	ブラベ格子，結晶構造，イオン半径比と配位数について説明できる。
		15週	これまでのまとめ・確認	これまでの学習内容を理解している。
		16週	定期試験

評価割合

	試験	課題提出	合計
総合評価割合	80	20	100
基礎的能力	0	0	0
専門的能力	80	20	100
分野横断的能力	0	0	0