無機化学Ⅰ

科目基礎情報

学校 佐世保工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 無機化学Ⅰ
科目番号 0041 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 後期:1
教科書/教材 新しい基礎無機化学(合原眞 編著,三共出版)
担当教員 渡辺 哲也

到達目標

1.酸・塩基の定義を理解している。
2.塩の加水分解反応や緩衝作用に関する基礎事項を理解している。
3.酸化・還元および酸化数に関する基礎事項を理解している。
4.電池の構成や電極反応に関する基礎事項を理解している。
5.錯体の基礎事項について理解している。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 (到達目標1)酸・塩基の定義を充分理解している。酸・塩基の定義を概ね理解している。酸・塩基の定義を理解していない。
評価項目2 (到達目標2)塩の加水分解反応や緩衝作用に関する基礎事項を充分理解している。塩の加水分解反応や緩衝作用に関する基礎事項を概ね理解している。塩の加水分解反応や緩衝作用に関する基礎事項を理解していない。
評価項目3 (到達目標3)酸化・還元および酸化数に関する基礎事項を充分理解している。酸化・還元および酸化数に関する基礎事項を概ね理解している。酸化・還元および酸化数に関する基礎事項を理解していない。
評価項目4 (到達目標4)電池の構成や電極反応に関する基礎事項を充分理解している。電池の構成や電極反応に関する基礎事項を概ね理解している。電池の構成や電極反応に関する基礎事項を理解していいない。
評価項目5 (到達目標5)錯体の基礎事項について充分理解している。錯体の基礎事項について概ね理解している。錯体の基礎事項について理解していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
化学反応を理解する上で重要な酸・塩基および酸化・還元について学ぶ。また,錯体に関する基礎事項を学習する。なお,3年次の無機化学Ⅱへと引き継ぐ。
授業の進め方・方法:
予備知識:一般科目の化学ならびに1年次の基礎物質化学を修得し,化学の一般的な知識があること。
講義室:2C教室
授業形式:講義と演習
学生が用意するもの:電卓
注意点:
評価方法:あとの【算出式】により計算し(小数点以下は四捨五入),60点以上を合格とする。
       【算出式】A×(1-B/100)+B   A:中間・定期試験および別途2回実施する試験の計4回の平均点,B:課題提出等による点(最大20点)
自己学習の指針:復習を充分に行い,ノートを整理して,理解できなかった点は質問できるよう備える。余裕があればシラバスを確認し,教科書を元に予習を行い,疑問点をチェックしておく。
           なお自己学習時間1時間以上確保することを心掛ける。
オフィスアワー:火曜日ならびに水曜日16:00~17:00

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 シラバスおよび1年次の理解の確認。
水分子の構造,水の状態図,溶媒としての水の性質,水和。
1年次学習した関係事項を理解している。また,水の分子構造や水の状態図および水和現象等の基礎事項を理解している。
2週 酸・塩基の定義。 酸・塩基の基礎事項やアレニウスやブレンステッド-ローリーおよびルイスの酸・塩基の定義を理解している。
3週 水の電離平衡,弱酸・弱塩基の電離。 水や弱酸・弱塩基の電離に関する基礎事項を理解している。
4週 これまでのまとめ・確認。
これまでの学習内容を理解している。
5週 塩の加水分解。 塩の種類による加水分解に関する基礎事項を理解している。
6週 緩衝溶液,溶解度積,共通・異種イオン効果。 緩衝溶液の基礎性質や溶解度積,共通・異種イオン効果を理解している。
7週 硬いまたは柔らかい酸・塩基。
これまでのまとめ・確認
硬いまたは軟らかい酸・塩基を理解している。
これまでの学習内容を理解している。
8週 後期中間試験 これまでの学習内容についての試験問題が理解できる。
4thQ
9週 中間試験内容の確認。
酸化・還元の定義,酸化数と酸化・還元。
中間試験の内容を理解している。
酸化・還元の定義や酸化数の考え方を理解している。
10週 酸化還元反応,電池の基礎,ネルンスト式,ファラデーの法則。 酸化還元反応や電池の基礎事項およびネルンスト式やファラデーの法則等の概念を理解している。
11週 酸化還元電位,標準電極電位,電気化学の応用例。 標準電極電位や関連する基礎事項や電気化学を利用したいくつかの応用例を理解している。
12週 これまでのまとめ・確認。 これまでの学習内容を理解している。
13週 錯体の定義,錯体で使用される用語,錯体の命名法。 錯体化学で用いられる基本用語や錯体の命名法の基本事項を理解している。
14週 錯体の配位数と立体構造,錯体の異性現象。 錯体の配位数と立体構造および異性現象に関する基本事項を理解している。
15週 錯体の吸収スペクトルと磁気スペクトル,キレート効果。
これまでのまとめ・確認。
代表的な錯体の色や磁性,またキレート効果に関する基礎事項を理解している。
これまでの学習内容を理解している。
16週 学年末試験 これまでの学習内容についての試験問題が理解できる。

評価割合

試験課題提出合計
総合評価割合8020100
基礎的能力000
専門的能力8020100
分野横断的能力000