到達目標
生命科学の基本となる生体物質の基礎知識を確認し、それらの代謝について説明できる(A3)。 酵素の特性を説明できる(A)。生物が自然界からエネルギーをどの様に獲得しているか。エネルギー生産と収率に関して反応式と数値を用いて説明できる(A3)。物質の生体内輸送、情報伝達に関して説明できる(A3)。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 糖の代謝と生合成を制御も含め十分説明できる。 | 糖の代謝と生合成をある程度説明できる。 | 糖の代謝と生合成を説明できない。 |
評価項目2 | タンパク質の生合成と代謝を十分説明できる。 | タンパク質の生合成と代謝をある程度説明できる。 | タンパク質の生合成と代謝を説明できない。 |
評価項目3 | 脂質の代謝と生合成について十分説明できる。 | 脂質の代謝と生合成についてある程度説明できる。 | 脂質の代謝と生合成について説明できない。 |
評価項目4 | 核酸の生合成と代謝を十分説明できる。 | 核酸の生合成と代謝をある程度説明できる。 | 核酸の生合成と代謝を説明できない。 |
評価項目5 | 酵素の特性を、制御を含め十分説明できる。 | 酵素の特性を、制御を含めある程度説明できる。 | 酵素の特性を、制御を含め説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
生物化学 I で学習した生化学的基礎知識をの基礎を基にして糖、脂質、タンパク質、核酸の代謝を中心として学び、より全体的な生物化学の理解を深める。
授業の進め方・方法:
予備知識:生物学や生化学 I 等で学習した事、化学全般の基礎知識
講義室:5C教室
授業形式:座学
学生が用意するもの:教科書、ノート、筆記具、英語の辞書
注意点:
評価方法:定期試験(中間と期末)100%で評価する。60点を合格とする。クラス全体が基準に満たない場合、課題を与えて結果を基礎点とする。追試はノート20頁分の学習を確認後に一回のみ行う。試験の素点が10点以下では追試を受験できない。
自己学習の指針:予め、教科書を読んで概要をノートに記しておく。授業時に、隙間に重要と思われる事をメモする。参考書:コーンスタンプの生化学(田宮、八木共訳、東京化学同人)
オフィスアワー:木曜日の16時から17時
*到達目標の()内の記号はJABEE学習・教育到達目標
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
授業の進め方とノート作成法、生化学的視点から捉えた生物のDesign |
ノート作成法について考える。生命の定義、多様性について説明できる。
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2週 |
タンパク質の構造と機能 |
タンパク質の材料と特性を説明でき、構造と機能の関係を説明できる。
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3週 |
酵素の温度とpHの影響、機能活性と立体構造の関係、酵素分類 |
酵素の温度とpHの影響、酵素の機能活性と立体構造の関係について分子論的に説明でき、六つの酵素分類を示して説明できる。
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4週 |
タンパク質に関する演習 |
タンパク質とアミノ酸に関する演習問題を解ける。
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5週 |
核酸の構造と機能 |
核酸の材料物質の構造式を示し、核酸の特性と研究方法を説明できる。
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6週 |
遺伝子と核酸、相補性 |
核酸と遺伝の関係、相補性を説明でき、演習問題を解く事ができる。
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7週 |
酵素に関するこれ迄の授業に対する質問受付 |
自分の理解を確認し、更に深める。
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8週 |
前期中間試験 |
これまでの学習内容に関する問題を解ける。
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2ndQ |
9週 |
試験問題解説と書き直し |
自分の実力を確認し、更に深める。
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10週 |
糖の構造と機能 |
糖の構造と機能更に化学的特性を説明できる。
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11週 |
脂質の構造と機能 |
脂質の構造と機能更に説明できる。
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12週 |
酵素の反応速度論 、ミカエリスメンテン式
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酵素の反応の特性を説明できる。ミカエリスメンテン式を説明できる。
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13週 |
酵素の制御(リン酸化等の化学修飾、アロステリック酵素) |
酵素の制御(リン酸化等の化学修飾、アロステリック酵素)について、意義と意味を説明できる。
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14週 |
糖の代謝 I |
解糖系とその逆反応を化学式を用いて説明できる。
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15週 |
糖の代謝 II (五炭糖リン酸回路) |
五炭糖リン酸回路を化学反応式を用いて説明し、その意義を説明できる。
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16週 |
前期期末試験 |
これまでの学習内容に関する問題を解ける。
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後期 |
3rdQ |
1週 |
試験問題解説と書き直し |
自分の実力を確認し、更に深める。
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2週 |
糖の代謝 III (TCA回路と電子伝達系) |
好気呼吸の全体像、アセチルCo-A生産を説明できる。TCA回路と電子伝達系を説明できる。
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3週 |
糖代謝に関する演習 |
糖代謝に関する演習問題を解く事ができる。
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4週 |
光合成 I |
明反応とそのエネルギー収支を説明できる。
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5週 |
光合成 II |
暗反応とそのエネルギー収支を説明できる。
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6週 |
光合成に関する演習 |
光合成に関する演習問題を解く事ができる。
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7週 |
糖と光合成に関する質問受付 |
理解を確認し、更に深める。
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8週 |
後期中間試験 |
これまでの学習内容に関する問題を解ける。
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4thQ |
9週 |
試験問題解説と書き直し |
学習した内容を深め、正確に理解する
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10週 |
脂質代謝:分解とATP |
脂肪酸と中性脂肪の分解を説明できる。
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11週 |
脂質代謝:生合成 |
脂肪酸と中性脂肪の合成を説明できる。
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12週 |
アミノ酸の代謝 |
アミノ酸代謝をの全体を理解し説明できる。
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13週 |
ヌクレオチドの代謝 |
ヌクレオチド代謝を理解し説明できる。
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14週 |
遺伝情報の維持と発現 |
遺伝情報の全体像を理解し説明できる。
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15週 |
章末の演習、質問受付 |
実力を認識し理解を深める。
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16週 |
学年末試験 |
これまでの学習内容に関する問題を解ける。
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評価割合
| 試験100% | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |