生物化学Ⅱ

科目基礎情報

学校 佐世保工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 生物化学Ⅱ
科目番号 0112 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 基礎からしっかり学ぶ生化学、山口雄輝編、成田央著、羊土社
担当教員 野坂 通子

到達目標

生命科学の基本となる生体物質の基礎知識を確認し、それらの代謝について説明できる(A3)。 酵素の特性を説明できる(A)。生物が自然界からエネルギーをどの様に獲得しているか。エネルギー生産と収率に関して反応式と数値を用いて説明できる(A3)。物質の生体内輸送、情報伝達に関して説明できる(A3)。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1糖の代謝と生合成を制御も含め十分説明できる。糖の代謝と生合成をある程度説明できる。糖の代謝と生合成を説明できない。
評価項目2タンパク質の生合成と代謝を十分説明できる。タンパク質の生合成と代謝をある程度説明できる。タンパク質の生合成と代謝を説明できない。
評価項目3脂質の代謝と生合成について十分説明できる。脂質の代謝と生合成についてある程度説明できる。脂質の代謝と生合成について説明できない。
評価項目4核酸の生合成と代謝を十分説明できる。核酸の生合成と代謝をある程度説明できる。核酸の生合成と代謝を説明できない。
評価項目5転写と複製に関して、制御を含め十分説明できる。転写と複製に関して、制御を含めある程度説明できる。転写と複製に関して、制御を含め説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-3 説明 閉じる
JABEE b 説明 閉じる
JABEE d-2 説明 閉じる
JABEE e 説明 閉じる

教育方法等

概要:
生物化学 I で学習した生化学的基礎知識をの基礎を基にして糖、脂質、タンパク質、核酸の代謝を中心として学び、より全体的な生物化学の理解を深める。本科目は、病院において薬剤師として勤務していた教員が、その経験を活かし、医学薬学その他最近の研究成果等を時に応じて講義形式で解説する。
授業の進め方・方法:
予備知識:生物学や生化学 I 等で学習した事、化学全般の基礎知識
講義室:5C教室
授業形式:座学, 内容確認の為、授業でも関連する項目に関してそれまでの知識を質問する。また、課題、章末問題を解いたものをレポートとして提出させる。
学生が用意するもの:教科書、ノート、筆記具、英語の辞書
注意点:
評価方法:定期試験(中間と期末)100%で評価する。60点を合格とする。クラス全体が基準に満たない場合、課題を与えて結果を基礎点とする。追試はノート20頁分の学習を確認後に一回のみ行う。試験の素点が10点以下では追試を受験できない。
自己学習の指針:予め、教科書を読んで概要をノートに記しておく。授業時に、隙間に重要と思われる事をメモする。参考書:コーンスタンプの生化学(田宮、八木共訳、東京化学同人)
オフィスアワー:木曜日の16時から17時
*到達目標の()内の記号はJABEE学習・教育到達目標

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業の進め方とノート作成法、生化学的視点から捉えた生物のデザイン 授業の進め方、ノート作成法について説明する。各授業前の課題を提示する。
2週 脂質代謝・分解
脂質の分解に関する演習問題を解く。
脂質の材料と特性を理解し、脂質分解の化学的過程と意義を説明できる。
3週 脂質代謝・合成
脂質代謝の合成に関する演習問題を解く。
脂質の材料と特性を理解し、代謝全体と合成の化学的過程と意義を説明できる。
4週 アミノ酸の代謝全体像と分解
演習問題を解く。
アミノ酸の代謝全体像を理解し、その代謝全体と分解の化学的過程と意義を説明できる。
5週 アミノ酸からの生体分子合成
演習問題を解く。
アミノ酸の代謝全体像を理解し、その代謝全体と分解の化学的過程と意義を説明できる。
6週 ヌクレオチドの代謝 合成
演習問題を解く。
核酸と遺伝の関係、相補性を理解し、核酸合成の材料物質の構造式と特性を説明できる。
7週 ヌクレオチドの代謝 分解
演習問題を解く。
核酸分解の化学的過程について構造式で説明できる。自分の理解を確認し、更に深める。
8週 中間試験 これまでの学習内容に関する問題を解ける。
2ndQ
9週 試験問題解説と書き直し 自分の実力を確認し、更に深める。
10週 DNAの複製
演習問題を解く。
DNAの複製に関してメカニズムと関与するタンパク質等の機能と特性を説明できる。
11週 DNAの修復・組換え
演習問題を解く。
DNAの修復・組換えに関して、メカニズムと関与するタンパク質等の機能と特性を説明できる。
12週 転写とその制御
演習問題を解く。
転写とその制御に関して、メカニズムと関与するタンパク質等の機能と特性を説明できる。
13週 RNAプロセッシングとその制御
演習問題を解く。
RNAプロセッシングとその制御に関し、メカニズムと関与するタンパク質等の特性を説明できる。
14週 翻訳と翻訳後修飾
演習問題を解く。
翻訳と翻訳後修飾に関し、メカニズムと関与するタンパク質等の特性と意義を説明できる。
15週 シグナル伝達
演習問題を解く。
シグナル伝達に関する様々なシステムについて、統括的に理解しメカニズムと意義を説明できる。
16週 期末試験 これまでの学習内容に関する問題を解ける。

評価割合

試験100%発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000