技術者倫理

科目基礎情報

学校 佐世保工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 技術者倫理
科目番号 0119 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 前期:2 後期:2
教科書/教材 藤本温編著『技術者倫理の世界』 第3版 森北出版
担当教員 本 慎一郎

到達目標

1.社会が求める技術者の倫理を説明できる。(B2)
2.社会に対する技術者の義務を説明できる。(A3)
3.技術者と社会と組織の関係性を説明できる。(B2)
4.ある事例について様々な視点で捉え、複数の解決策を模索し、グループワークやディスカッションを行うことができる。(B2)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1社会が求める技術者の倫理を説明できる。社会が求める技術者の倫理をほとんど説明できる。社会が求める技術者の倫理を説明できない。
評価項目2社会が求める技術者の義務を説明できる。社会が求める技術者の義務をほとんど説明できる。社会が求める技術者の義務を説明できない。
評価項目3技術者と社会と組織の相互関係を説明できる。技術者と社会と組織の相互関係をほとんど説明できる。技術者と社会と組織の相互関係を説明できない。
評価項目4事例を通して、グループディスカッションを行い、協調性を培うことができる。事例を通して、グループディスカッションを行い、協調性を培うことがほとんどできる。事例を通して、グループディスカッションを行い、協調性を培うことができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-3 基礎工学の知識を身につけて、複合化したもの創りの実務における工学的諸問題の解決に応用できること
学習・教育到達度目標 B-2 技術が自然や社会に与える影響・効果を理解して、技術者としての責任を自覚できること

教育方法等

概要:
技術が発展していく中で、技術者に対して要求されうる倫理を学び、モノを作り出す上で必要な倫理的知識を修得する。また、技術者がモラルに反しない行動をするために社会との関係性を考察する。グループワークやディスカッション等を通じて、社会に出た後に実践・応用できる倫理観を養う。
この科目は学修単位科目のため、事例研究としてのレポートの提出、授業後の質問課題の提出を実施する。
この科目は地方銀行で国際業務、総合企画・営業本部業務、支店統括運営業務等を経験し、対金融機関取引、対顧客取引を担当していた教員が、その経験を活かし、実社会での倫理、コンプライアンス、モラルについて、講義とディスカッション形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
予備知識:技術が発展していくにつれて、技術者に対する社会的要求が高度になってきていることを自覚し、講義へ望むことが期待される。
講義室:五年各教室または情報セキュリティ演習室
授業形式:講義、事例紹介、グループ討議、発表
学生が用意するもの:教科書、ノート、ファイル(配布資料用)
注意点:
評価方法:試験(A3,B2)60%、発表等(A3,B2)20%、提出物等(A3,B2)20%とし、総合成績60点以上を単位取得とする。
自己学習の指針:各自、教科書の関係箇所や配布資料を熟読し、試験やグループディスカッションに備えること。
オフィスアワー:月曜日16:10~17:00

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション,技術者の視点 学習目標や方法・評価などや技術者倫理とは何かを理解できる。
2週 事例① 事例①の概略を理解できる。
3週 グループワーク① グループディスカッションを通して様々な観点から考え、グループワークができる。
4週 倫理と法① 倫理と法の関係性を理解できる。
5週 倫理と法② 
事例②
倫理と法の関係性を理解できる。
事例②の概略を理解できる。
6週 グループワーク② グループディスカッションを通して様々な観点から考え、グループワークができる。
7週 倫理と法③ 事例に対する解説、グループワークの評価解説により、論点や考え方を理解できる。
8週 事例研究(レポート作成①) 目的・到達目標に関するレポートを作成できる。
2ndQ
9週 公衆の安全、健康、福利① 倫理規程について理解できる。
10週 公衆の安全、健康、福利② 
事例③
倫理規程について理解できる。
事例③の概略を理解できる。
11週 グループワーク③ グループディスカッションを通して様々な観点から考え、グループワークができる。
12週 知的財産権(情報化社会によるリスク) 知的財産権について理解できる。(K-SEC分野別教材)
13週 安全性とリスク 
事例④
安全性とリスクについて理解できる。
事例④の概略を理解できる。
14週 グループワーク④ グループディスカッションを通して様々な観点から考え、グループワークができる。
15週 事例研究(レポート作成②)
前期のまとめ
目的・到達目標に関するレポートを作成できる。
16週 前期定期試験
後期
3rdQ
1週 費用便益分析と製造物責任法① 費用便益分析と製造物責任法について理解できる。
2週 費用便益分析と製造物責任法①
事例⑤
費用便益分析と製造物責任法について理解できる。
事例⑤の概略を理解できる。
3週 グループワーク⑤ グループディスカッションを通して様々な観点から考え、グループワークができる。
4週 倫理問題の特徴 倫理問題の特徴を理解できる。
5週 組織の問題① 組織の問題、企業倫理との関係を理解できる。
6週 組織の問題②
事例⑥
組織の問題、企業倫理との関係を理解できる。
事例⑥の概略を理解できる。
7週 グループワーク⑥ グループディスカッションを通して様々な観点から考え、グループワークができる。
8週 事例研究(レポート作成③) 目的・到達目標に関するレポートを作成できる。
4thQ
9週 公益通報ー内部告発ー① 公益通報を説明できる。
10週 公益通報ー内部告発ー②
事例⑦
公益通報を説明できる。
事例⑦の概略を理解できる。
11週 グループワーク⑦ グループディスカッションを通して様々な観点から考え、グループワークができる。
12週 優れた技術者をめざして① 持続可能な社会について学び、環境問題を説明できる。
13週 優れた技術者をめざして②
事例⑧
優れた事例を学び、技術者の視点、公衆の視点を理解する。
事例⑧の概略を理解できる。
14週 グループワーク⑧ グループディスカッションを通して様々な観点から考え、グループワークができる。
15週 おわりに
後期のまとめ
技術者倫理を習得することについて理解し、技術者への準備と説明ができる。
16週 後期定期試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を認識している。3後9,後11,後12,後14
説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。3前4,前5,後1
社会における技術者の役割と責任を説明できる。3前4,前5,前6,前7
現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。3後3,後7
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。3前12,前13,前14
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。3前12,前13,前14
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。3後12
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3後12
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3後12
過疎化、少子化など地方が抱える問題について認識し、地域社会に貢献するために科学技術が果たせる役割について説明できる。3
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。3前12
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。3前12
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。3前4,前5
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。3後12
科学技術が社会に与えてきた影響をもとに、技術者の役割や責任を説明できる。3前4,前5
科学者や技術者が、様々な困難を克服しながら技術の発展に寄与した姿を通し、技術者の使命・重要性について説明できる。3前9,前10,前11
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。3後15
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能他者の意見を聞き合意形成することができる。3前3,前7,前11,前14,後3,後7,後11,後14
合意形成のために会話を成立させることができる。3前3,前7,前11,前14,後3,後7,後11,後14
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3前3,前7,前11,前14,後3,後7,後11,後14
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3前3,前7,前11,前14,後3,後7,後11,後14
複数の情報を整理・構造化できる。3前3,前7,前11,前14,後3,後7,後11,後14
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3前3,前7,前11,前14,後3,後7,後11,後14
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性法令やルールを遵守した行動をとれる。3前4,前5,前6,前7,後1
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3前3,前7,前11,前14,後3,後7,後11,後14
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3後14

評価割合

試験発表等提出物等合計
総合評価割合602020100
基礎的能力602020100
専門的能力0000
分野横断的能力0000