国語Ⅰ

科目基礎情報

学校 佐世保工業高等専門学校 開講年度 令和08年度 (2026年度)
授業科目 国語Ⅰ
科目番号 0013 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 化学・生物工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 前期:2 後期:2
教科書/教材 ちくま 現代の国語(筑摩書房)・書いて覚えて実践する高校生の語彙と漢字 ゴイカン(桐原書店)・書いて伝える・声で伝える 表現ワークブック(明治書院)・カラー版新国語便覧(第一学習社)・国語辞書(電子辞書可)
担当教員 栗山 雄佑

到達目標

1.社会生活で用いる漢字・熟語などを読み書きできる。
2.文学的文章に描かれた世界観や人物の心情を表現に即して読み取ることができる。
3.論理的文章の構成や展開を掴み、要約できる。
4.論理的文章に表された考えに対して、自分の意見を表明できる。
5.小論文の基本的な構成を知り、これに基づいて自分の意見を論述できる。
6.他者と議論を行い、自分・集団の意見を整理できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1社会生活で用いる漢字・熟語などを読み書きでき、語彙の意味を理解した上で、思考や表現に活用できる。社会生活で用いる漢字・熟語などを読み書きでき、語彙の意味を理解した上で、思考や表現に活用できる。社会生活で用いる漢字・熟語を習得する意欲がなく、思考や表現に活用できない。
評価項目2文学的文章に描かれた世界観や人物の心情を表現に即して読み取り、自分の意見を表明できる。文学的文章に描かれた世界観や人物の心情を表現に即して読み取ることができる。文学的文章に描かれた世界観や人物の心情を表現に即して読み取ることができる。
評価項目3論理的文章の構成や展開を掴み、キーワード・キーセンテンスに着目して要約できる。論理的文章の構成や展開を掴み、要約できる。論理的文章の構成や展開が読み取れない。
評価項目4論理的文章に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて、自分の意見を表明できる。論理的文章に表された考えに対して、自分の意見を表明できる。論理的文章に表された考えを理解できず、自分の意見を表明できない。
評価項目5小論文の基本的な構成を理解し、これに則って自分の意見を論述できる。小論文の基本的な構成を理解し、これに則って自分の意見を論述できる。自分の意見を論述できない。
評価項目6他者の立場を尊重しつつ、根拠に基づく議論を行い、自分・集団としての意見を整理できる。他者の立場を尊重しつつ、根拠に基づく議論を行い、自分・集団としての意見を整理できる。他者と議論ができない。

学科の到達目標項目との関係

DP 2 論理的に思考し,意見をわかりやすく日本語および英語で表現することができる。

教育方法等

概要:
日本語で記された文章を教材として、読解力、論理的思考力、口頭プレゼンテーション能力・文章表現力を身につける。同時に、自己や他者の考え・価値観に対する理解を深め、社会に対する判断力、批判力を身につける。
授業の進め方・方法:
【予備知識】
・教科書の各文章は事前に一読をしておくこと。その上で、日頃からさまざまな媒体のニュースに接し、自己の視野を拡げておくことを求める。
【講義室】
3Fの中講義室3にて行う。
【授業方法】
・講義および学生によるピア活動を実施する。
・毎週漢字や語彙の小テストを実施する。
・LMSを用いた課題提示・回収を実施する。
【学生が用意するもの】
・教科書、ノート、電子辞書(あればいい程度)
・授業中にもLMSを使用するため、PC・タブレット端末・スマートフォンなどを適宜用意すること。ただし、それらの端末は指示があるまで起動させないこと。
注意点:
【提出物】
・各提出物は期日までに提出すること。遅れた場合は日数に応じて減点する。
・欠席等で期日に提出できなかった場合、紙媒体の場合、登校後すぐに教員室に提出しに来ること。また、遅れ提出の事情を名前横に明記すること。システムを使用して提出する場合は、遅刻した旨をコメント欄に書いて提出すること。
・すべての提出物は試験期間前(科目を問わず試験期間の前日まで)に提出すること。以降は受け取らない。
・他人の提出物を写した場合、写した者・写された者双方を0点とする。出典を書かずに書籍・インターネットなどの情報を写した場合も0点とする。

【連絡手段】
・連絡はWebメールを基本とする。個別の連絡がある場合、メールもしくはTeamsチャットにて連絡すること。
・遅刻・欠席・提出遅れなど、連絡はこまめにいれること。
・オフィスアワーであるが、基本的に研究室に在室しているときはいつでも来てもらってかまわない。ただし、離席しているときもあるので、事前にアポイントメントは取ること。国語の授業以外の話も歓迎する。

【評価基準・評価方法】
・小論文30%(前期、後期。30点満点で評価点を付ける)、確認テスト40%(前期、後期。10点分の漢字、語彙に関する試験を15回授業内で、30点分の文章に関する試験を定期試験期間に実施する)、課題・発表20%(日頃の課題から無作為に選出し課題点とする。発表については相互評価とともに教員による評価を加味して点数を算出する)、小テスト10%(前期13回、後期13回の漢字小テストを行う。合計点を10/13に圧縮する)で評価し、総合成績60点以上を単位取得とする。
・各授業項目および授業時間の配分は、学生の理解・習得の状況を確かめながら、変更することがあり得る。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
評論Ⅰ・村田沙耶香「私たちにはなぜヒーローが必要なのか?」
(ヒーローへの感情とは何か?)
授業の目的・進行方法を理解できる。
論を構造的に理解し、筆者が提示した話題の大意を捉えることができる。
2週 評論Ⅰ・村田沙耶香「私たちにはなぜヒーローが必要なのか?」
(「ヒーローを摂取する」とは何か?)
本文の内容を理解し、自らの見解とともに要約できる。
3週 評論Ⅱ・黒崎政男「デジタル社会」
(「情報のデジタル化」の善悪)
論を構造的に理解し、筆者が提示した話題の大意を捉えることができる。
4週 評論Ⅱ・黒崎政男「デジタル社会」
(「国家権力」対「無垢な市民」)
本文の内容を理解し、自らの見解とともに要約できる。
5週 評論Ⅱ・黒崎政男「デジタル社会」
(デジタル社会下の「パノプティコン」とは何か?)
本文に用いられた用語を、実例をもとに解釈し発表することができる。
6週 文章表現 わかりやすく書いて伝える方法を知り、実践できる。
7週 小論文Ⅰ
(論理的な文章の作成準備)
小論文の作法を理解し作成の準備に取りかかることができる。
8週 小論文Ⅰ
(十字モデルの検討)
十字モデルを利用し自分の意見を整理することができる。
2ndQ
9週 小論文Ⅰ
(論文執筆)
自分の意見を小論文にまとめることができる。
10週 小論文Ⅰ
(小論文の相互検討)
書いた小論文を相互に評価できる。
11週 小説Ⅰ・芥川龍之介「羅生門」
(門下に立つ下人の心情)
本文に即して、登場人物の心情描写等を読み取ることができる。
12週 小説Ⅰ・芥川龍之介「羅生門」
(老婆との出会いによる心境の変化)
本文に即して、登場人物の心情描写等を読み取ることができる。
13週 小説Ⅰ・芥川龍之介「羅生門」
(下人の行方を想像する)
本文に即して、登場人物の心情描写等を読み取ることができる。
14週 小説Ⅰ・芥川龍之介「羅生門」
(ことばの「境界」を考える)
さまざまな「境界」について実例を探し、その功罪をまとめることができる。
15週 文章表現
前期漢字確認テスト
敬語表現・レトリックを知り、目的に合わせて用いることができる。
16週 前期確認テスト・ポートフォリオ
後期
3rdQ
1週 ビブリオバトル 自らの推薦図書について論理的なプレゼンテーションができる。
2週 評論Ⅲ・宇野重規「〈私〉時代のデモクラシー」
(「私らしさ」と「モダニティ」の関係)
論を構造的に理解し、筆者が提示した話題の大意を捉えることができる。
3週 評論Ⅲ・宇野重規「〈私〉時代のデモクラシー」
(「ポストモダン」における「私」)
論を構造的に理解し、筆者が提示した話題の大意を捉えることができる。
4週 評論Ⅲ・宇野重規「〈私〉時代のデモクラシー」
(「デモクラシー」と「私たち」)
本文の内容を理解し、自らの見解とともに要約できる。
5週 評論Ⅳ・吉川浩満「人新世における人間」
(「人新世」とは何か?)
論を構造的に理解し、筆者が提示した話題の大意を捉えることができる。
6週 評論Ⅳ・吉川浩満「人新世における人間」
(「人新世」の地質に堆積するものとは?)
論を構造的に理解し、筆者が提示した話題の大意を捉えることができる。
7週 評論Ⅳ・吉川浩満「人新世における人間」
(「人新世」?「知性代」?」
仮説を立てた上で、意見を立証するためのデータを集め、グループの意見を集約し主張として発表する準備ができる。
8週 評論Ⅳ・吉川浩満「人新世における人間」
(「人新世」?「知性代」?)
仮説を立てた上で、意見を立証するためのデータを集め、グループの意見を集約し主張として発表することができる。
4thQ
9週 小論文Ⅱ
(十字モデルの検討)
十字モデルを利用し自分の意見を整理することができる。
10週 小論文Ⅱ
(論文執筆)
自分の意見を小論文にまとめることができる。
11週 小論文Ⅱ
(小論文の相互評価)
書いた小論文を相互に評価できる。
12週 小説Ⅱ・津島佑子「ヒグマの静かな海」
(「海を泳ぐヒグマ」を考える)
本文に即して、登場人物の心情描写等を読み取り、説明できる。
13週 小説Ⅱ・津島佑子「ヒグマの静かな海」
(筆者と「ヒグマさん」の関係を考える)
本文に即して、登場人物の心情描写等を読み取り、説明できる。
14週 小説Ⅱ・津島佑子「ヒグマの静かな海」
(作品に通底する「自然災害」を考える)
本文に即して、登場人物の心情描写等を読み取り、説明できる。
15週 小説Ⅱ・津島佑子「ヒグマの静かな海」
(作品は何を伝えようとしているのか?)
後期漢字確認テスト
作者が描く「忘却」と「記憶」について理解を深めることができる。
16週 後期確認テスト・ポートフォリオ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要旨・要点をまとめることができる。2前1,前2,前3,前4,前5,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。2前1,前2,前3,前4,前5,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
社会生活で使われる語彙(故事成語・慣用句等を含む)を増やし、思考・表現に活用できる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前11,前12,前13,前14,前15,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後12,後13,後14,後15
専門の分野に関する用語を論理的思考・表現に活用できる。2前2,前3,前4,前5,前8,前9,前10,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
文学作品(小説・随筆・詩歌・古典等)を文脈に即して鑑賞し、そこに描かれたものの見方や登場人物の心情を説明できる。2前11,前12,前13,前14,後12,後13,後14,後15
言語的・文化的教養(語彙・知識等)に広く関心を持ち、そこで得られた知識や考え方を効果的な表現に活用できる。2前11,前12,前13,前14,後1,後12,後13,後14,後15
言語作品の読解を通して、人間や社会の多様な在り方についての考えを深め、自己を客観的に捉えたり自分の意見を述べることができる。2前11,前12,前13,前14,後1,後12,後13,後14,後15
常用漢字を中心に、日本語を正しく読み、表記できる。2前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
実用的な文章(手紙・メール等)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。2前6,前15
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集し、それを整理、分析できる。2前2,前3,前4,前5,前8,前9,前10,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後12,後13,後14,後15
整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開、表現方法を工夫し、報告・論文を作成できる。2前4,前5,前9,前10,前14,後1,後3,後4,後6,後7,後8,後9,後10,後12,後13,後14,後15
作成した報告・論文の内容及び自分の思考や考察を資料(図解・動画等)にまとめ、的確に口頭発表できる。2前4,前5,前10,前14,後1,後3,後4,後6,後7,後8,後11,後12,後13,後14,後15
課題や条件に応じ、根拠に基づいて議論できる。2前2,前4,前5,前8,前10,前14,後1,後3,後4,後6,後7,後8,後11,後12,後13,後14,後15
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。2前2,前4,前5,前14,後3,後4,後6,後7,後8,後11,後12,後13,後14,後15
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。2前1,前2,前3,前4,前5,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後3,後4,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
分野横断的能力汎用的技能情報収集・活用・発信力情報収集・活用・発信力ディジタルツールを含む種々の手段や各種メディアを活用し、情報を収集できる。2前1,前2,前3,前4,前5,前7,前8,前9,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
信頼性・妥当性・有効性などを考慮しながら情報を検証・評価できる。2前1,前2,前3,前4,前5,前7,前8,前9,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
自己及び他者の権利に配慮し、適切な方法を用いて情報を活用し、効果的に情報発信できる。2前2,前5,前9,前10,前14,後1,後2,後4,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
思考力思考力複合的な事象や出来事を分析できる。2前1,前2,前3,前4,前5,前7,前8,前9,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
情報や主張を批判的に検証できる。2前1,前2,前3,前4,前5,前7,前8,前9,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
情報や主張を説得的に提示するための方法を考えることができる。2前5,前6,前8,前9,前14,後1,後4,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15

評価割合

試験小論文小テスト課題・発表合計
総合評価割合40301020100
基礎的能力4030101090
専門的能力00000
分野横断的能力0001010