日本語表現法

科目基礎情報

学校 佐世保工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 日本語表現法
科目番号 1140 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 複合工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 なし
担当教員 栗山 雄佑

到達目標

1.日本語による文章表現の基礎知識(用字・語彙・文法等)を正確に身に付けている。
2.他者の文章を正確に理解し、それに対する自らの考えを的確に表現することができる。
3.必要な情報を収集・整理し、正確かつ簡潔に伝える文章にまとめることができる。
4.目的や場に応じて、言葉遣いや文体等を工夫して文章表現することができる。
5.用語の適切さや使用上の効果を吟味し、自らの表現や推敲に役立てることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本語による文章表現の基礎知識(用字・語彙・文法等)を正確に身に付けている。日本語による文章表現の基礎知識(用字・語彙・文法等)を身に付けている。日本語による文章表現の基礎知識(用字・語彙・文法等)を正確に身に付けていない。
評価項目2他者の文章を正確に理解し、それに対する自らの考えを的確に表現することができる。他者の文章を理解し、それに対する自らの考えを表現することができる。他者の文章を理解できず、それに対する自らの考えを表現することができない。
評価項目3必要な情報を収集・整理し、正確かつ簡潔に伝える文章にまとめることができる。必要な情報を収集・整理し、文章にまとめることができる。必要な情報を収集・整理できず、文章にまとめることができない。
評価項目4目的や場に応じて、言葉遣いや文体等を工夫して文章表現することができる。目的や場に応じて、文章表現することができる。目的や場に応じて、文章表現することができない。
評価項目5用語の適切さや使用上の効果を吟味し、自らの表現や推敲に役立てることができる。用語の適切さや使用上の効果を踏まえ、自らの表現や推敲に役立てることができる。用語の適切さや使用上の効果を用いることができず、自らの表現や推敲に役立てることができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 C-1 説明 閉じる
JABEE d 説明 閉じる
JABEE f 説明 閉じる
JABEE i 説明 閉じる

教育方法等

概要:
自らの研究を世に開くためには、日本語の語彙、文法、文体、表記法などの習得を前提に、アカデミックな表現に対する理解を深める必要がある。本授業では、日本語の運用(表現法)、アカデミックな表現法について実践を通して身に付けていくことを目的とする。
授業の進め方・方法:
座学を中心として授業を進めていく。必要に応じて適宜発問し、学生に回答を求める。授業では、学んだ内容を反映した形で、各自が課題に取り組むことを求める。そして、そこで書かれた文章については、ピアレビューを行い、より適切な文章表現のあり方を探ってゆく。
注意点:
成績の評価は、最終レポートの成績を60%、授業中に作成を求める課題の評価を40%、100点満点で評価する。合格は60点以上とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
アカデミックな文章とは何か
アカデミックな文章のなかでどのようなものが求められているか理解できる。
2週 論文の文体 文体の書き換え作業を通じて、論文にふさわしい言葉遣いが理解できる。
3週 文章の要約 文章の要約作業を通じて、論者が打ち出す論点を把握することができる。
4週 文章分析 段落の構成、事実と意見の区別、引用、全体と細部の関連等、「文章」作成の基本となる考え方が理解できる。
5週 文章分析 「文章」作成の基本となる考え方を理解した上で、短いレポートを作成することができる。
6週 テーマの決定 自らのテーマを設定し、文章全体の設計図を立てるための方法が理解できる。
7週 テーマの決定 自らのテーマを設定し、文章全体の設計図を立てることができる。
8週 事実と意見 自らのテーマについて論述するために、他者の意見や論文を収集する方法を理解できる。
2ndQ
9週 事実と意見 他者のデータや論文と、自らの意見を区別して書くことができる。
10週 問いを立てる 自分の専門領域に応じた問いを立て、他者に理解してもらうことができる文章を書くことができる。
11週 自らの意見としてまとめる これまでに学んだ手法を用いて、短い論文を作成することができる。
12週 ピアレビュー 前週の文章を学生間で相互に批評し合い、より良い表現・論述法が理解できる。
13週 推敲する 文章を書く上で、より良い文章表現とするために求められる推敲について学び、自らの文章をより論理的にすることができる。
14週 言語表現 口頭発表等、自らの成果を外部に開くことについて、基本的な考え方と方法について理解できる。
15週 豊かな表現を目指して 論文、研究発表における、様々なアカデミックな文章を学び、状況に応じた適切な論述をすることができるようになる。
16週

評価割合

最終レポート授業内課題合計
総合評価割合6040100
基礎的能力6040100