日本語表現法

科目基礎情報

学校 佐世保工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 日本語表現法
科目番号 0012 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 複合工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 大学生のための文章表現練習帳
担当教員 田﨑 弘章

到達目標

1.日本語による文章表現の基礎知識(用字・語彙・文法等)を正確に身に付けている。C1
2.他者の文章を正確に理解し、それに対する自らの考えを的確に表現することができる。C1
3.必要な情報を収集・整理し、正確かつ簡潔に伝える文章にまとめることができる。C1
4.目的や場に応じて、言葉遣いや文体等を工夫して文章表現することができる。C1
5.用語の適切さや使用上の効果を吟味し、自らの表現や推敲に役立てることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本語による文章表現の基礎知識(用字・語彙・文法等)を正確に身に付けている。日本語による文章表現の基礎知識(用字・語彙・文法等)は不十分であるが、身に着けようとする意欲がある。日本語による文章表現の基礎知識(用字・語彙・文法等)が不十分であり、身に着けようとする意欲に乏しい。
評価項目2他者の文章を理解し、それに対する自らの考えを的確に文章で表現することができる。他者の文章を理解しようと努力し、それに対する自分なりの考えを文章で表現することができる。他者の文章を理解しようとせず、それに対する自らの考えを文章で表現することもできない。
評価項目3必要な情報を収集・整理し、目的や場に応じて言葉遣いや文体を工夫し、正確かつ簡潔に伝える文章にまとめることができる。必要な情報を収集した後、目的や場に応じて言葉遣いや文体を考え、意味の伝わる文章にまとめることができる。必要な情報の収集・整理ができず、目的や場に応じて言葉遣いや文体の工夫をせず、文章にまとめることもできない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 C-1 説明 閉じる
JABEE d-2 説明 閉じる
JABEE f 説明 閉じる
JABEE i 説明 閉じる

教育方法等

概要:
伝えたいことを分りやすく的確に表現するためには、日本語の語彙、文法、文体、表記法など、日本語そのものに対する理解を深める必要がある。本授業では、まず日本語について言語学的に学び、その運用(表現法)について実践を通して身に付けていくことを目的とする。
授業の進め方・方法:
座学を中心として授業を進めていく。必要に応じて適宜発問し、学生に回答を求める。授業では、学んだ内容を反映した形で、各自が文章の実作に取り組むことを求める。そして、そこで書かれた文章については、可能な限り教材として授業に還元し、授業の場において公開添削・推敲という形式で、より適切な文章表現のあり方を探ってゆく。
注意点:
成績の評価は、「定期考査」C1の成績を80%、これに授業中に作成を求める作文(「特別研究の内容紹介」等)C1の評価を20%分加味し、100点満点で評価する。合格は60点以上とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 日本語の構文・膠着語の特色 日本語で書かれる「文」の特徴を、構成要素である文節・単語から解き明かし、分かり易い表現の在り方が理解できる。
2週 日本語の文体・表記法・敬語表現 「文章」を構成する各々の「文」について、適切な並べ方およびその接続の仕方、段落(パラグラフ)の形成等が理解できる。
3週 日本語の文章の特色 「文章」を構成する各々の「文」について、適切な並べ方およびその接続の仕方、段落(パラグラフ)の形成等が理解できる。
4週 分りやすい文章に求められるもの 段落の構成、事実と意見の区別、引用、全体と細部の関連等、「文章」作成の基本となる考え方が理解できる。
5週 分りやすい文章に求められるもの 段落の構成、事実と意見の区別、引用、全体と細部の関連等、「文章」作成の基本となる考え方が理解できる。
6週 文章を書き始める準備 主題(テーマ)の設定および文章全体の構想(アウトライン)作成について、基本的な考え方および方法が理解できる。
7週 文章を書き始める準備 主題(テーマ)の設定および文章全体の構想(アウトライン)作成について、基本的な考え方および方法が理解できる。
8週 意見文等の実作演習 具体的なテーマについて、取材・記録・実験データ等を集め、それに基づく文章表現を試みる。その際、読者の理解に対する配慮を重視し、分かり易い文章として書くことができる。
2ndQ
9週 意見文等の実作演習 具体的なテーマについて、取材・記録・実験データ等を集め、それに基づく文章表現を試みる。その際、読者の理解に対する配慮を重視し、分かり易い文章として書くことができる。
10週 意見文等の実作演習 具体的なテーマについて、取材・記録・実験データ等を集め、それに基づく文章表現を試みる。その際、読者の理解に対する配慮を重視し、分かり易い文章として書くことができる。
11週 推敲と清書 前週に書き上げた文章を推敲し、完成原稿を作成する。その場合における着眼点および具体的な方法について学ぶ。感性原稿を学生間で相互に批評し合い、より良い表現・推敲のあり方が理解できる。
12週 推敲と清書 前週に書き上げた文章を推敲し、完成原稿を作成する。その場合における着眼点および具体的な方法について学ぶ。感性原稿を学生間で相互に批評し合い、より良い表現・推敲のあり方が理解できる。
13週 日本語における話し言葉 口頭発表等、話すことについて、基本的な考え方と方法について理解できる。
14週 言語表現の周辺領域 ノンバーバルコミュニケーションについて理解できる。
15週 豊かな表現を目指して 論文、報告、手紙、創作(詩歌・小説等)等、様々な文章のスタイルを学び、状況に応じた適切な表現をすることができるようになる。
16週 前期定期試験

評価割合

試験課題作文合計
総合評価割合8020100
基礎的能力8020100