機械振動論

科目基礎情報

学校 佐世保工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 機械振動論
科目番号 0020 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 複合工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 機械振動学(末岡淳男,金光陽一,近藤孝広著,朝倉出版)
担当教員 森田 英俊

到達目標

1.2自由度系自由振動の振動数方程式を求め,固有振動数を求めることができる.
2.不減衰2自由度系の強制振動の運動方程式を求め,強制振動解を求めることができる。
3.減衰がない動吸振器の最適設計ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目12自由度系の自由振動の運動方程式を誘導し振動数方程式を求めることができ,固有振動数を求めることができる.2自由度系の自由振動の運動方程式を誘導し振動数方程式を求めることができる.2自由度系の自由振動の運動方程式を誘導し振動数方程式を求めることができない.
評価項目2不減衰2自由度系の強制振動の運動方程式を求め,強制振動解を導出できる.不減衰2自由度系の強制振動の運動方程式を求めることができる.不減衰2自由度系の強制振動の運動方程式を求めることができない.
評価項目3減衰がない動吸振器の最適設計が具体的にできる.減衰がない動吸振器の最適設計法について説明できる.減衰がない動吸振器の最適設計法について説明できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
動力学の知識を基礎とし、機械の振動、構造物部材の振動を解決する基礎となる多自由度系の振動、振動制御および連続体の振動について学ぶ。
授業の進め方・方法:
予備知識:本科のときに学習した機械力学(運動方程式の誘導法、1自由度系の振動)を復習しておくこと。
講義室:機械力学第一実験室
授業形式:輪講形式,対話型
学生が用意するもの:教科書、電卓、ノート,演習用ノート
注意点:
評価方法:期末試験50%、輪講での説明50%により評価し、60点以上を合格とする。
自己学習の指針:授業の前後で予習・復習をしっかりと行う.教科書中の問題は自力で解くこと.試験前には,教科書の内容を本質的に理解できていること.これらの自己学習時間は,授業毎に2時間以上を確保することが望ましい.
オフィスアワー:木,金 16:00~17:00

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 シラバス説明,導入教育,振動現象とモデル化,不減衰自由振動 振動が引き起こす産業界の問題を理解し,モデル化の重要性を理解できる.不減衰振動系の運動方程式を導出できる.
2週 減衰自由振動 減衰振動系の運動方程式を導出し,解を求めることができる.
3週 強制振動(周波数応答,力伝達率ハーフパワー法) 強制振動系の運動方程式を導出し,その解を導出できる.また,その特性について説明できる.
4週 強制振動(周波数応答,力伝達率ハーフパワー法) 強制振動系の運動方程式を導出し,その解を導出できる.また,その特性について説明できる.
5週 強制振動(周波数応答関数,遠心力タイプの周期外力,基礎励振,等価粘性減衰) 周波数応答関数を求めることができ,基礎励振振動の解を求めることができる.等価粘性減衰係数を説明できる.
6週 強制振動(周波数応答関数,遠心力タイプの周期外力,基礎励振,等価粘性減衰) 周波数応答関数を求めることができ,基礎励振振動の解を求めることができる.等価粘性減衰係数を説明できる.
7週 線形多自由度系振動の具体例とその特徴 線形多自由度系振動の運動方程式を導出できる.
8週 <前期中間試験>
4thQ
9週 モード解析(自由振動) 自由振動のモード解析について理解し,説明できる.
10週 モード解析(自由振動) 自由振動のモード解析について理解し,説明できる.
11週 モード解析(強制振動) 強制振動のモード解析について理解し,説明できる.
12週 モード解析(強制振動) 強制振動のモード解析について理解し,説明できる.
13週 防振と制振,動吸振器 防振基礎について理解し,説明できる.動吸振器を知っている.
14週 防振と制振,動吸振器 防振基礎について理解し,説明できる.動吸振器を知っている.
15週 動吸振器設計法 動吸振器を具体的に設計できる.
16週 各種ダンパ,能動制御 フードダンパ,クーロン摩擦ダンパ,ランチェスターダンパについて説明できる.防振制御について説明できる.

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000