電磁気学特論

科目基礎情報

学校 佐世保工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 電磁気学特論
科目番号 0021 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 複合工学専攻 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 電磁気学の考え方(砂川重信著、紀伊國屋書店)
担当教員 三橋 和彦

到達目標

マクスウェル方程式を書ける。簡単な静電場、静磁場の系についてマクスウェル方程式の解を求めることができる。変動 する電場や磁場の性質をマクスウェル方程式とその解を用いて説明できる。マクスウェル方程式から電磁波の方程式を 導出できる。波動方程式の解を例示しその性質を説明できる。(A-4)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
静電場、静磁場に関する法則静電場、静磁場に関する法則を様々な系に適用することができる。静電場、静磁場に関する法則を簡単な系に適用することができる。静電場、静磁場に関する法則を簡単な系に適用することができない。
変動する電場、磁場に関する法則変動する電場、磁場に関する法則を様々な系に適用することができる。変動する電場、磁場に関する法則を簡単な系に適用することができる。変動する電場、磁場に関する法則を簡単な系に適用することができない。
マクスウェル方程式マクスウェル方程式を用いて変動する電磁場に関する計算ができる。マクスウェル方程式を用いて簡単な計算ができる。マクスウェル方程式を用いて簡単な計算ができない。
電磁波電磁波の式の平面波解を計算することができる。マクスウェル方程式から電磁波の式を導く過程を説明できる。マクスウェル方程式から電磁波の式を導く過程を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
真空電磁場中の基礎方程式を出発点としてマクスウェル方 程式の一般的性質を講義する。
授業の進め方・方法:
授業の進め方:座学を中心に実施するが、適宜演習や発表等を取り入れて進める。
学生が用意するもの:教科書、ノート
評価方法・評価基準:隔週で行う演習における提出物に50点、定期試験に50点を配分し、それらの合計が60点以上であれば合格とする。
自己学習の指針:演習に関連した例題を参考図書を参照しながら解く。
注意点:
本科過程に学んだ古典的な電磁気学、微積分学、線形代数、ベクトル解析の基礎が習得されている必要がある。
オフィスアワー:原則、開講曜日の放課後1時間とする。設定できない場合は別途時間を指定する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス、数学事項の確認 ベクトル解析を用いた微積分操作ができる。
2週 静電場、静磁場に関する基本法則の復習 静電場、静磁場に関する法則を理解し説明することができる。
3週 演習 静電場、静磁場に関する法則を簡単な系に適用することができる。
4週 変動する電場、磁場に関する基本法則の復習 変動する電場、磁場に関する法則を理解し説明することができる。
5週 演習 変動する電場、磁場に関する法則を簡単な系に適用することができる。
6週 マクスウェル方程式の導出と基本的性質
電磁場の方程式の導出過程を理解し説明することができる。
7週 演習 電磁場の法則からマクスウェル方程式を導出することができる。
8週 静電場におけるマクスウェル方程式の解 静電場に関するマクスウェル方程式を適用する方法を理解できる
4thQ
9週 演習 静電場に関するマクスウェル方程式を適用して簡単な計算ができる
10週 定常電流のつくる磁場 マクスウェル方程式を定常電流のつくる磁場に適用する方法を理解できる
11週 演習 マクスウェル方程式を定常電流に適用適用して簡単な計算ができる
12週 静磁場におけるマクスウェル方程式の解 静磁場に関するマクスウェル方程式を適用する方法を理解できる
13週 演習 静磁場に関するマクスウェル方程式を適用して簡単な計算ができる
14週 電磁波へのマクスウェル方程式の適用 マクスウェル方程式から電磁波の式を導く過程を理解できる
15週 演習 電磁波の方程式を簡単な系に適用することができる
16週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000