有機化学特論

科目基礎情報

学校 佐世保工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 有機化学特論
科目番号 0043 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 複合工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 有機化学演習、東郷秀雄著、化学同人
担当教員 平山 俊一

到達目標

1.有機化合物に体系的名称を与えることができる。(A3)
2.分子構造論が理解できる。(A3)
3.置換・付加・脱離・転位反応が説明できる。(A3)
4.人名反応について理解し、反応機構が書ける。(A3)
5.合成反応がデザインできる。(A3)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 (到達目標1)複雑な有機化合物について、IUPAC命名法に基づいて命名することができる。主要な有機化合物について、IUPAC命名法に基づいて命名することができる。有機化合物について、IUPAC命名法に基づいて命名することができない。
評価項目2 (到達目標2)軌道概念を理解し、共有結合・混成軌道の形成について説明ができる。共有結合とイオン結合の違い、3種の混成軌道の違いが説明できる。共有結合とイオン結合の違い、3種の混成軌道の違いが説明できない。
評価項目3 (到達目標3、4)様々な人名反応について反応機構を書くことができる。主要な人名反応について反応機構を書くことができる。主要な人名反応について反応機構を書くことができない。
評価項目4 (到達目標5)複雑な有機化合物を合成するための反応をデザインすることができる。簡単な有機化合物を合成するための反応をデザインすることができる。簡単な有機化合物を合成するための反応をデザインすることができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-3 説明 閉じる
JABEE b 説明 閉じる
JABEE d-2 説明 閉じる
JABEE e 説明 閉じる

教育方法等

概要:
これまでに学習した「有機化学」を体系的に学び直し、構造解析、反応機構や有機合成について学習する。
授業の進め方・方法:
予備知識:本科での有機化学・理論有機化学。基本的な有機反応とその機構が理解できていること。
講義室:物質工学科棟ゼミ室
授業形式:講義、演習
内容確認のために課題を出す。
注意点:
評価方法:試験(中間、定期)と課題により評価し、60点以上を合格とする。
自己学習の指針:予習では本科で使用した教科書も合わせて読み、問題を予め解いておくこと。復習では講義中に 扱えなかった演習問題を解き、理解すること。本科で使用した教科書も合わせて復習し、十分な自主学習を行うこと。なお講義時間の2倍以上の自己学習時間を確保すること(課題、試験のための学習時間を含む)。この科目は学修単位科目のため、事前・事後学習としてレポートや小テストを実施する。
オフィスアワー:随時
※到達目標の( )内の記号はJABEE学習・教育到達目標

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 スペクトルチャートからの構造解析(1) IR, 1H-NMR, 13C-NMRチャートから、アルキルベンゼンの構造式が推定できる。
2週 スペクトルチャートからの構造解析(2) IR, 1H-NMR, 13C-NMRチャートから、アルキルピリジンの構造式が推定できる。
3週 スペクトルチャートからの構造解析(3) IR, 1H-NMR, 13C-NMRチャートから、脂肪族アルコールの構造式が推定できる。
4週 スペクトルチャートからの構造解析(4) IR, 1H-NMR, 13C-NMRチャートから、芳香族アルコールの構造式が推定できる。
5週 スペクトルチャートからの構造解析(5) IR, 1H-NMR, 13C-NMRチャートから、ハロゲン化アルキルの構造式が推定できる。
6週 スペクトルチャートからの構造解析(6) IR, 1H-NMR, 13C-NMRチャートから、芳香族アルデヒドの構造式が推定できる。
7週 スペクトルチャートからの構造解析(7) IR, 1H-NMR, 13C-NMRチャートから、エステルやケトンの構造式が推定できる。
8週 中間試験 前半の問題を解くことができる。
2ndQ
9週 有機反応機構(1)
Fischerエステル合成など
演習問題の反応機構が書ける。
10週 有機反応機構(2)
Michael付加反応など
演習問題の反応機構が書ける。
11週 有機反応機構(3)
縮合反応など
演習問題の反応機構が書ける。
12週 有機反応機構(4)
SN1, SN2, E1, E2反応など
演習問題の反応機構が書ける。
13週 有機合成反応(1)
分子内環化反応など
合理的な合成法を示すことができる。
14週 有機合成反応(2)
Grignard反応など
合理的な合成法を示すことができる。
15週 有機合成反応(3)
Friedel-Crafts反応など
合理的な合成法を示すことができる。
16週 期末試験 後半の問題を解くことができる。

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合90000010100
基礎的能力0000000
専門的能力90000010100
分野横断的能力0000000