解析学Ⅱ

科目基礎情報

学校 佐世保工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 解析学Ⅱ
科目番号 0055 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 複合工学専攻 対象学年 専1
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 複素関数入門 チャーチル・ブラウン
担当教員 濵田 裕康

到達目標

1. 複素数列や級数の収束の厳密な意味を理解できる.
2. コーシーの積分定理から導かれる様々な定理の証明が理解できる.
3. 解析性と複素微分可能性が同等であることが理解できる.
4. 留数定理を用いて様々な定積分を計算できる.
5. 流体力学において,複素関数論がどのように応用されるか理解できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1複素数列や級数の収束の厳密な意味を理解できる.複素数列や級数の収束の厳密な意味をほぼ理解できる.複素数列や級数の収束の厳密な意味を理解できない.
評価項目2コーシーの積分定理から導かれる様々な定理の証明が理解できる.コーシーの積分定理から導かれる様々な定理の証明がほぼ理解できる.コーシーの積分定理から導かれる様々な定理の証明が理解できない.
評価項目3解析性と複素微分可能性が同等であることが理解できる.解析性と複素微分可能性が同等であることがほぼ理解できる.解析性と複素微分可能性が同等であることが理解できない.
評価項目4留数定理を用いて様々な定積分を計算できる.留数定理を用いて様々な定積分をほぼ計算できる.留数定理を用いて様々な定積分を計算できない.
評価項目5流体力学において,複素関数論がどのように応用されるか理解できる.流体力学において,複素関数論がどのように応用されるかほぼ理解できる.流体力学において,複素関数論がどのように応用されるか理解できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
複素関数論の基本事項と複素関数論の応用例について学ぶ.
授業の進め方・方法:
予備知識:本科で学んだ数学の知識.
講義室:専攻科ゼミ室
授業形式:講義
学生が用意するもの:ノート
注意点:
評価方法:
自己学習の指針:授業後はノートをもう一度見直し,わからない部分を理解すること.演習課題はじっくり時間をかけて取り組むこと.
オフィスアワー:月曜日 16:00~17:00 金曜日 16:00~17:00

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 複素平面 複素平面の基礎事項が理解できる
2週 数列の極限と無限級数 複素数列や級数の収束の厳密な意味を理解できる
3週 コーシー・リーマンの関係式 コーシー・リーマンの関係式の意味と証明が理解できる
4週 線積分 線積分の定義を理解し,基本的な性質を導くことができる
5週 コーシーの積分定理 コーシーの積分定理の証明が理解できる
6週 コーシーの積分公式,最大値の原理 積分定理から従う様々な定理の証明が理解できる
7週 一致の定理 一致の定理の意味を理解できる
8週 中間試験
2ndQ
9週 留数定理 留数定理の意味を理解できる
10週 定積分の計算への応用 留数定理を用いて様々な定積分を計算できる
11週 ローラン展開 基本的な関数をローラン級数に展開できる
12週 演習1 複素関数論の様々な問題を解くことができる
13週 演習2 複素関数論の様々な問題を解くことができる
14週 複素関数論と流体力学1 流体力学で複素関数論がどのように使われるか理解する
15週 複素関数論と流体力学2 流体力学で複素関数論がどのように使われるか理解する
16週
後期
3rdQ
1週
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

評価割合

中間試験定期試験演習課題合計
総合評価割合353535105
基礎的能力353535105