化学(2組)

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 化学(2組)
科目番号 0011 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 共通教育科(熊本) 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 「化学基礎」 東京書籍, 「化学」 東京書籍 / 「ニューグローバル 化学基礎+化学」 東京書籍, 「ニューレッツトライノート 化学基礎」 東京書籍, 「ダイナミックワイド図説化学」 東京書籍
担当教員 松上 優

到達目標

我々の身の回りにある物質やその変化・性質を理解するため、「物質の成り立ち」、「原子の構造とそれから発現する性質」、「化学結合」、「化学反応」などの基礎を習得する。高校化学要領基礎化学の目標である「日常生活や社会との関連を図りながら物質とその変化への関心を高め、目的意識をもって観察、実験などを行い、化学的に探求する能力と態度を育てるとともに、化学の基本的な概念や原理・法則を理解させ、科学的な見方や考え方を養う」を基本目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
化学と人間生活物質と人間生活,化学とその役割に関する具体的物質や社会との関連,歴史に関心や探究心をもち,意欲的にそれらに取り組むとともに,科学的態度を身に付けている。また、それらの問題を適切に解くことができる。物質と人間生活,化学とその役割に関する具体的物質や社会との関連,歴史に関心や探究心をもち,意欲的にそれらに取り組むとともに,科学的態度を身に付けている。物質と人間生活,化学とその役割に関する具体的物質や社会との関連,歴史に関心や探究心をもち,意欲的にそれらに取り組むとともに,科学的態度を身に付けていない。
物質の構成 ・物質の探求 ・原子の構造と元素の周期表 ・化学結合物質の探究をするために,物質の構造・状態・成分・化学結合と物質の性質に関する基本的な概念や原理・法則などの知識が必要であることを理解している。また、その知識で物質の構成に関する問題が解ける。物質の探究をするために,物質の構造・状態・成分・化学結合と物質の性質に関する基本的な概念や原理・法則などの知識が必要であることを理解している。物質の探究をするために,物質の構造・状態・成分・化学結合と物質の性質に関する基本的な概念や原理・法則などの知識が必要であることをほとんど理解していない。
物質の変化 ・物質量と化学反応式 ・酸と塩基 ・酸化還元反応物質量と化学反応式,酸と塩基,酸化還元反応に関する事物・現象についての基本的な概念や原理・法則を理解し,基本的な知識を身につけている。また、それらの問題を適切に解くことができる。物質量と化学反応式,酸と塩基,酸化還元反応に関する事物・現象についての基本的な概念や原理・法則を理解し,基本的な知識を身につけている。物質量と化学反応式,酸と塩基,酸化還元反応に関する事物・現象についての基本的な概念や原理・法則を理解し,基本的な知識を身につけていない。

学科の到達目標項目との関係

本科(準学士課程)での学習・教育到達目標 3-1 説明 閉じる
本科(準学士課程)での学習・教育到達目標 3-4 説明 閉じる

教育方法等

概要:
物質に対する科学的な見方,考え方や基本的な概念や原理・法則を理解する。
授業の進め方・方法:
本科目では教科書に従い講義を中心に進める。
前期:化学と人間生活,物質の構成,物質の構成粒子,粒子の結合,
物質量と化学反応式,酸と塩基
後期:酸と塩基の反応,酸化還元反応
注意点:
3単位科目 90時間

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス/化学と人間生活
2週 物質の探求
3週 原子の構造
4週 イオン
5週 イオン結合
6週 共有結合
7週 金属結合
8週 中間試験
2ndQ
9週 原子量・分子量・式量
10週 アボガドロ数と物質量
11週 溶液の濃度
12週 化学反応式
13週 化学反応式の量的関係
14週 酸と塩基の性質・定義
15週 水素イオン濃度とpH
16週 定期試験答案返却
後期
3rdQ
1週 中和反応と塩の生成
2週 中和滴定
3週 酸化と還元
4週 酸化数
5週 酸化剤と還元剤
6週 電子の授受と反応式
7週 酸化還元反応の量的関係
8週 中間試験
4thQ
9週 金属の酸化還元反応
10週 電池の原理
11週 実用電池
12週 電気分解
13週 ファラデーの電気分解の法則
14週 電気分解の応用
15週 これまでの復習
16週 定期試験答案返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学(一般)化学(一般)代表的な金属やプラスチックなど有機材料について、その性質、用途、また、その再利用など生活とのかかわりについて説明できる。2前1
洗剤や食品添加物等の化学物質の有効性、環境へのリスクについて説明できる。2前1
物質が原子からできていることを説明できる。2前2
単体と化合物がどのようなものか具体例を挙げて説明できる。2前2
同素体がどのようなものか具体例を挙げて説明できる。2前2
純物質と混合物の区別が説明できる。2前2
混合物の分離法について理解でき、分離操作を行う場合、適切な分離法を選択できる。2前2
物質を構成する分子・原子が常に運動していることが説明できる。2前2
水の状態変化が説明できる。2前2
物質の三態とその状態変化を説明できる。2前2
原子の構造(原子核・陽子・中性子・電子)や原子番号、質量数を説明できる。2前3
同位体について説明できる。2前3
放射性同位体とその代表的な用途について説明できる。2前3
原子の電子配置について電子殻を用い書き表すことができる。2前3
価電子の働きについて説明できる。2前3
原子のイオン化について説明できる。2前4
代表的なイオンを化学式で表すことができる。2前4
原子番号から価電子の数を見積もることができ、価電子から原子の性質について考えることができる。2前4
元素の性質を周期表(周期と族)と周期律から考えることができる。2前4
イオン式とイオンの名称を説明できる。2前5
イオン結合について説明できる。2前5
イオン結合性物質の性質を説明できる。2前5
イオン性結晶がどのようなものか説明できる。2前5
共有結合について説明できる。2前6
構造式や電子式により分子を書き表すことができる。2前6
自由電子と金属結合がどのようなものか説明できる。2前7
金属の性質を説明できる。2前7
原子の相対質量が説明できる。2前9
天然に存在する原子が同位体の混合物であり、その相対質量の平均値として原子量を用いることを説明できる。2前9
アボガドロ定数を理解し、物質量(mol)を用い物質の量を表すことができる。2前10
分子量・式量がどのような意味をもつか説明できる。2前10
気体の体積と物質量の関係を説明できる。2前10
化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。2前12
化学反応を用いて化学量論的な計算ができる。2前13
電離について説明でき、電解質と非電解質の区別ができる。2前11
質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。2前11
モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。2前11
酸・塩基の定義(ブレンステッドまで)を説明できる。2前14
酸・塩基の化学式から酸・塩基の価数をつけることができる。2前14
電離度から酸・塩基の強弱を説明できる。2前14
pHを説明でき、pHから水素イオン濃度を計算できる。また、水素イオン濃度をpHに変換できる。2前15
中和反応がどのような反応であるか説明できる。また、中和滴定の計算ができる。2後1,後2
酸化還元反応について説明できる。2後3,後4,後5,後6,後7
イオン化傾向について説明できる。2後9
金属の反応性についてイオン化傾向に基づき説明できる。2後9
ダニエル電池についてその反応を説明できる。2後10
鉛蓄電池についてその反応を説明できる。2後10
一次電池の種類を説明できる。2後11
二次電池の種類を説明できる。2後11
電気分解反応を説明できる。2後12
電気分解の利用として、例えば電解めっき、銅の精錬、金属のリサイクルへの適用など、実社会における技術の利用例を説明できる。2後14
ファラデーの法則による計算ができる。2後13

評価割合

試験合計
総合評価割合100100
基礎的能力100100
専門的能力00
分野横断的能力00