科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 数学
科目番号 0023 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 6
開設学科 共通教育科(熊本) 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 6
教科書/教材 高遠 節夫ほか「新 基礎数学」(大日本図書)/高遠 節夫ほか「新 基礎数学 問題集」(大日本図書)
担当教員 菊池 耕士

到達目標

この授業で取り上げた項目について次ができることを目標にする。
(1) 基本的な計算ができる
(2) 定義や定理・公式の意味を理解し応用問題への適用ができる
(3) 自らの力で分析や統合を行い、学習内容を活用できる
(4) 既に学習した内容や他の分野との関連づけができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
数と式の計算、方程式と不等式高次の因数分解、整式の除法、複素数を理解し、具体的な問題への応用へ活かせる。因数分解、整式の除法、複素数を理解し、計算問題を解ける。因数分解、整式の除法、複素数を理解していない
方程式と不等式2次方程式の解の意味と活用法、複雑な部分分数分解、高次の不等式を理解し、具体的な問題への応用へ活かせる。2次方程式、連立1次方程式、2次までの不等式を理解し、計算問題を解ける。2次方程式、恒等式、不等式を理解していない。
関数とグラフ2次関数、無理関数のグラフを理解し、具体的な問題への応用へ活かせる。2次関数、無理関数を理解し、グラフを描ける。2次関数、無理関数を理解していない。
指数関数と対数関数指数関数、対数関数を理解し、方程式・不等式の計算を行え、具体的な問題への応用へ活かせる。指数関数、対数関数を理解し、方程式の計算ができ、グラフを描くことができる。指数関数、対数関数に関する基本的な計算ができず、グラフを描けない。
三角関数三角関数を理解し、三角比の相互関係、正弦・余弦定理、加法定理を応用した計算が行え、三角関数を含む方程式や不等式が解ける。三角関数を理解し、三角比の相互関係、正弦・余弦定理を用いた計算が行え、三角関数を含む方程式や不等式を解くことができる。三角比、三角関数に関する基本的な計算ができず、グラフを描けない。

学科の到達目標項目との関係

本科(準学士課程)での学習・教育到達目標 3-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本科目では、数と式の式の計算、方程式と不等式、関数とグラフ、指数関数と対数関数、三角関数を取り扱う。これらは、工学や自然科学で扱う数理科学の基礎となり、今後の数学や専門科目を学ぶ上で基本となる内容である。応用に活かせる力を養ってもらうとともに、併せて、ものごとを論理的に思考する力、数学的な表現力も身に付けていってもらうことも期待する。
授業の進め方・方法:
定期試験(60%)とその他(小テスト、レポート等)(40%)で評価し、総合し60%以上で目標達成とする。なお、到達目標を達成できなかった学生に対しては、再度到達度を確認するための試験・課題等を実施することがある。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 数と式の計算 整式の加減乗除の計算ができる。
2週 数と式の計算 公式等を利用して因数分解ができる。
3週 数と式の計算 分数式の加減乗除の計算ができる。
4週 数と式の計算 実数・絶対値の意味を理解し、絶対値の基本的な計算ができる。
5週 数と式の計算 平方根の基本的な計算ができる(分母の有理化も含む)。
6週 数と式の計算 複素数の相等を理解し、その加減乗除の計算ができる。
7週 方程式と不等式 2次方程式を解くことができる(解の公式も含む)。
8週 方程式と不等式 因数分解を利用して、基本的な高次方程式を解くことができる。
2ndQ
9週 方程式と不等式 基本的な連立方程式を解くことができる。具体的には、1次式と2次式の連立方程式を解くことができる。
10週 方程式と不等式 基本的な無理方程式・分数方程式を解くことができる。
11週 方程式と不等式 基本的な1次不等式を解くことができる。
12週 方程式と不等式 1元連立1次不等式を解くことができる。
13週 方程式と不等式 基本的な2次不等式を解くことができる。
14週 方程式と不等式 恒等式と方程式の違いを理解している。
15週 関数とグラフ 2次関数の性質を理解し、グラフをかくことができ、最大値・最小値を求めることができる。
16週 関数とグラフ 分数関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。
後期
3rdQ
1週 関数とグラフ 基本的な関数の逆関数を求め、そのグラフをかくことができる。
2週 関数とグラフ 無理関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。
3週 関数とグラフ 関数のグラフと座標軸との共有点を求めることができる。
4週 指数関数と対数関数 累乗根の意味を理解し、指数法則を拡張し、計算に利用することができる。
5週 指数関数と対数関数 指数関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。
6週 指数関数と対数関数 指数関数を含む基本的な方程式を解くことができる。
7週 指数関数と対数関数 対数を利用した計算ができる。
8週 指数関数と対数関数 対数関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。
4thQ
9週 指数関数と対数関数 対数関数を含む基本的な方程式を解くことができる。
10週 三角関数 三角比を理解し、三角関数表を用いて三角比を求めることができる。一般角の三角関数の値を求めることができる。
11週 三角関数 角を弧度法で表現することができる。
12週 三角関数 三角関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。
13週 三角関数 三角関数の性質を理解し、応用的なグラフをかくことができる。
14週 三角関数 加法定理および加法定理から導出される公式等を使うことができる。
15週 三角関数 三角関数を含む基本的な方程式を解くことができる。
16週 三角関数 三角関数を含む応用的な方程式を解くことができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学整式の加減乗除の計算や、式の展開ができる。2前7
因数定理等を利用して、4次までの簡単な整式の因数分解ができる。2前16
分数式の加減乗除の計算ができる。2
実数・絶対値の意味を理解し、絶対値の簡単な計算ができる。2
平方根の基本的な計算ができる(分母の有理化も含む)。2
複素数の相等を理解し、その加減乗除の計算ができる。2
解の公式等を利用して、2次方程式を解くことができる。2
因数定理等を利用して、基本的な高次方程式を解くことができる。2
簡単な連立方程式を解くことができる。2
無理方程式・分数方程式を解くことができる。2
1次不等式や2次不等式を解くことができる。2
1元連立1次不等式を解くことができる。2前13
基本的な2次不等式を解くことができる。2
恒等式と方程式の違いを区別できる。2前15
2次関数の性質を理解し、グラフをかくことができ、最大値・最小値を求めることができる。2前15
分数関数や無理関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。2前15
簡単な場合について、関数の逆関数を求め、そのグラフをかくことができる。2
無理関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。2後1
関数のグラフと座標軸との共有点を求めることができる。2後2
累乗根の意味を理解し、指数法則を拡張し、計算に利用することができる。2
指数関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。2後4
指数関数を含む簡単な方程式を解くことができる。2
対数の意味を理解し、対数を利用した計算ができる。2
対数関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。2
対数関数を含む簡単な方程式を解くことができる。2後8
三角比を理解し、三角関数表を用いて三角比を求めることができる。一般角の三角関数の値を求めることができる。2
角を弧度法で表現することができる。2後10
三角関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。2後11
加法定理および加法定理から導出される公式等を使うことができる。2後13
三角関数を含む簡単な方程式を解くことができる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000040100
基礎的能力60000040100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000