1. 生物の分類法や生命の起源と進化について説明できる。
2. 生命の特質,細胞の構造と機能について説明できる。
3. 生物を構成する物質とその働きについて説明できる。
4. エレクトロニクスと生体の関連について説明できる。
概要:
電子・情報系技術者に必要とされる知識について触れ,生物学の歴史,生物の特質や生物科学の方法,生命の起源と進化,生物の分類法,細胞の構造と分裂,生物を構成する物質とはたらきについて学ぶ。
授業の進め方・方法:
電子情報系の知識と異なる生物の授業であり,専門用語が頻繁に出てくるのでまずテキストを読み,その上で板書して説明をくわえていくという二重構造の進め方をする。その理解を補助として必要に応じて動画を用いる。授業内容は生物を基本とするがエレクトロニクスとの関連,情報処理との関連にも触れる。
注意点:
予習でも,復習でも良いので,授業内容を繰り返して専門用語を記憶にとどめて欲しい。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 生物化学 | タンパク質、核酸、多糖がそれぞれモノマーによって構成されていることを説明できる。 | 2 | |
生体物質にとって重要な弱い化学結合(水素結合、イオン結合、疎水性相互作用など)を説明できる。 | 2 | |
単糖と多糖の生物機能を説明できる。 | 2 | |
単糖の化学構造を説明でき、各種の異性体について説明できる。 | 2 | |
グリコシド結合を説明できる。 | 2 | |
多糖の例を説明できる。 | 2 | |
脂質の機能を複数あげることができる。 | 2 | |
トリアシルグリセロールの構造を説明できる。脂肪酸の構造を説明できる。 | 2 | |
リン脂質が作るミセル、脂質二重層について説明でき、生体膜の化学的性質を説明できる。 | 2 | |
タンパク質の機能をあげることができ、タンパク質が生命活動の中心であることを説明できる。 | 2 | |
タンパク質を構成するアミノ酸をあげ、それらの側鎖の特徴を説明できる。 | 2 | |
アミノ酸の構造とペプチド結合の形成について構造式を用いて説明できる。 | 2 | |
タンパク質の高次構造について説明できる。 | 2 | |
ヌクレオチドの構造を説明できる。 | 2 | |
DNAの二重らせん構造、塩基の相補的結合を説明できる。 | 2 | |
DNAの半保存的複製を説明できる。 | 2 | |
RNAの種類と働きを列記できる。 | 2 | |
コドンについて説明でき、転写と翻訳の概要を説明できる。 | 2 | |
酵素の構造と酵素-基質複合体について説明できる。 | 2 | |
酵素の性質(基質特異性、最適温度、最適pH、基質濃度)について説明できる。 | 2 | |
補酵素や補欠因子の働きを例示できる。水溶性ビタミンとの関係を説明できる。 | 2 | |
解糖系の概要を説明できる。 | 2 | |
クエン酸回路の概要を説明できる。 | 2 | |
酸化的リン酸化過程におけるATPの合成を説明できる。 | 2 | |
嫌気呼吸(アルコール発酵・乳酸発酵)の過程を説明できる。 | 2 | |
各種の光合成色素の働きを説明できる。 | 2 | |
光化学反応の仕組みを理解し、その概要を説明できる。 | 2 | |
炭酸固定の過程を説明できる。 | 2 | |