ネットワーク入門

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 ネットワーク入門
科目番号 0010 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 共通教育科(八代) 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 Webおよびe-Learningシステムにより配布
担当教員 藤本 洋一

到達目標

1. コンピュータの仕組みの基本的な事項を説明することができる
2. 情報通信の仕組みについて基本的な事項を説明することができる
3. インターネットを利用し,情報収集や情報発信を行うことができる
4. OSI参照モデルやTCP/IP,各種主要なプロトコルの概要を説明することができる
5. 情報セキュリティや技術者倫理に関係する基本的な問題について説明することができる
6. 著作権の基本を理解し,説明することができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
1. コンピュータの仕組みの基本的な事項を説明することができる コンピュータに関する基本的な専門用語を理解し,授業で説明がなかった用語や,それぞれの関係を含めて説明することができるコンピュータに関する基本的な専門用語を理解し,それぞれを説明することができるコンピュータに関する基本的な専門用語の説明がほとんどできない
2. 情報通信の仕組みについて基本的な事項を説明することができる 情報通信に関する基本的な専門用語を理解し,授業で説明がなかった用語や,それぞれの関係を含めて説明することができる情報通信に関する基本的な専門用語を理解し,それぞれを説明することができる情報通信に関する基本的な専門用語の説明がほとんどできない
3. インターネットを利用し,情報収集や情報発信を行うことができる 必要なキーワードを自分で考えWeb検索を活用することができる タグの利用に問題がなく,例示されていないタグなども利用できる 見栄えや文章などが適切で,そのまま外部公開してもよいレベルのWebページを作成できる ビジネスとして成立するレベルのメールの内容でやり取りすることができる指示されたキーワードによるWeb検索で情報収集をすることができ,その内容が適当であるかの判断ができる スタイルシートを活用し,自分のWebページを公開することができる 課題のメールのやり取りができる 自分のWebページを公開できない メールのやり取りができない
4. OSI参照モデルやTCP/IP,各種主要なプロトコルの概要を説明することができるOSI参照モデルやTCP/IPの各項目やプロトコル等に関する基礎的事項ついて,授業で説明されなかった事項を含め,それらの関係や働きを説明することができるOSI参照モデルやTCP/IPの階層モデルのについて基本的な事項を説明することができる 各種のプロトコルについて基本的な事項を説明することができるOSI参照モデルやTCP/IP,主要なプロトコルの関連事項についての基本的な説明がほとんどできない
5. 情報セキュリティや技術者倫理に関係する基本的な問題について説明することができる情報通信に関する事項の中で,情報セキュリティや技術者倫理に関係する問題について,自分なりの検討をすることができる情報通信に関する事項の中で,情報セキュリティや技術者倫理問題について,基本的案事項について説明することができる情報通信に関する事項の中で,情報セキュリティや技術者倫理問題について,基本的な事項を説明することができない
6. 著作権の基本を理解し,説明することができる著作権のルールにしたがい適切な利用ができる著作権について基本的な事項の説明ができる 他人の著作物と自分の著作物を区別して扱うことができる著作権について説明することができない 他人の著作物を自分のもののように利用したりする

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ネットワークリテラシーを始め,情報通信ネットワークに関する事項について,技術者として一般的に知っておくべき内容を学習する科目である。リテラシー,通信の仕組み,情報セキュリティ,技術者倫理などを演習や講義をとおして概略を理解し,社会との関係も考えてもらう。
授業の進め方・方法:
e-Learningシステムにて資料提供を行う。授業中に自分で考えさせるとともに,他者との情報交換や議論を行い,理解を深めてもらう。
e-Learningシステムで確認問題,練習問題や試験などを行う。
毎回の授業の予習用資料をe-Learningシステムで提供する。
注意点:
e-Learningシステムおよび電子メール等による連絡事項等に注意しておくこと。
予習用資料を授業前に勉強しておくこと。
授業中の説明が聞き取れなかったり,疑問点がでてきたらすぐに質問をすること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
各種システムの使い方
授業で使用するシステムの利用ができるようになる。
情報セキュリティに関する基本的な事項の説明ができる。
2週 コンピュータとネットワークの利用について コンピュータについて基本的な事項を説明できる。
インターネットを利用した情報収集ができる。
電子メール等の利用ができる。
3週 情報セキュリティ 情報セキュリティに関する基本的な事項の説明ができる。
技術者倫理について,基本的な事項の説明ができる。
4週 著作権 著作権の基本について説明ができる。
技術者倫理について,基本的な事項の説明ができる。
5週 Webページの作成と公開 Webによる情報発信ができる。
6週 Webページの作成と公開(その2) Webによる情報発信ができる。
電子メールの利用ができる。
7週 情報とは何か
デジタル信号を伝える仕組み
コンピュータの基本的な仕組みの基本的な事項の説明ができる。
情報通信に使用される物理的な基本的事項を説明ができる。
8週 データリンク ホスト間の通信について基本的な事項を説明できる。
2ndQ
9週 ネットワーク上のアドレス インターネットの通信に使用されるIPアドレスについて説明できる。
10週 ネットワーク上の情報配送,サーバと通信をする仕組み インターネット上のホスト通信の仕組みについて基本的事項の説明ができる。
11週 アプリケーション インターネットの通信に使用される主要なプロトコルについて基本的事項を説明できる。
12週 トラブルシューティング コンピュータをLANに接続することができる。
基礎的な通信障害について対応することができる。
13週 トラブルシューティング(その2) OSI参照モデル,TCP/IP,主要なプロトコルの基本的な事項を利用したトラブル対応ができる。
情報セキュリティや著作権に関する問題を検討することができる。
14週 ネットワークの利用と仕組みのまとめ 情報セキュリティや技術者倫理について,基本的な事項の説明ができる。
OSI参照モデル,TCP/IP,主要なプロトコルの基本的な事項の説明ができる。
15週 期末試験
16週 試験結果の説明
科目のまとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前12,前13,前14
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。1前7,前9
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。1前2,前7,前12,前13
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。2前2,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
インターネットの仕組みを理解し、実践的に使用できる。2前1,前2,前3,前5,前6,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
情報セキュリティの必要性、様々な脅威の実態とその対策について理解できる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前12,前13,前14
個人情報とプライバシー保護の考え方について理解し、正しく実践できる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前12,前13,前14
インターネットを用いた犯罪例などを知り、それに対する正しい対処法を実践できる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前12,前13,前14
専門的能力分野別の専門工学情報系分野計算機工学整数・小数を2進数、10進数、16進数で表現できる。2前7,前9
基数が異なる数の間で相互に変換できる。2前7,前9
基本的な論理演算を行うことができる。1前7,前9
情報通信ネットワークプロトコルの概念を説明できる。2前8,前9,前10,前11,前14
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。2前8,前9,前10,前11,前14
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。2前8,前9,前10,前11,前14
インターネットの概念を説明できる。2前1,前2,前8,前9,前10,前11,前14
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。2前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14

評価割合

試験課題合計
総合評価割合4060100
基礎的能力304070
専門的能力102030