1. 化学の内容(物質の成分、金属結合と金属の結晶、原子量・分子量・式量と物質量、中和、電気分解)が理解できる。
2. 生物の内容(生物の多様性と共通性、地球上の植生、生態系、人間活動と地球環境の保全)が理解できる。
概要:
化学の分野では、同時に開講している化学の内容について数テーマの実験を行う。(1)混合物の分離の実験として「再結晶の実験」、(2)金属の結晶の様子を知るための「金属の結晶格子の模型の製作」、(3)アボガドロ定数とは何か、理解を深めるための「アボガドロ定数の測定実験」、(4)中和滴定の理解と計算練習のための「中和滴定の実験」、(5)電気分解反応の理解とファラデー定数の理解のための「ファラデー定数を求める実験」を行う。
生物の分野では、モデルコアカリキュラムの内容に沿って、生物の多様性と共通性から人間活動と地球環境の保全まで全部実施する。
授業の進め方・方法:
化学の分野では、再結晶の実験、金属の結晶格子の模型の製作、アボガドロ定数の測定実験、中和滴定の実験、ファラデー定数を求める実験を行う。
生物の分野では、生物の多様性と共通性、地球上の植生、生態系、人間活動と地球環境の保全について学習する。
注意点:
化学の分野は主に実験中心であり、生物の分野は主に講義中心である。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 物理 | 力学 | 速度と加速度の概念を説明できる。 | 3 | |
直線および平面運動において、2物体の相対速度、合成速度を求めることができる。 | 3 | |
等加速度直線運動の公式を用いて、物体の座標、時間、速度に関する計算ができる。 | 3 | |
自由落下、及び鉛直投射した物体の座標、速度、時間に関する計算ができる。 | 3 | |
化学(一般) | 化学(一般) | 純物質と混合物の区別が説明できる。 | 3 | 後2 |
混合物の分離法について理解でき、分離操作を行う場合、適切な分離法を選択できる。 | 3 | 後2 |
自由電子と金属結合がどのようなものか説明できる。 | 3 | 後3 |
金属の性質を説明できる。 | 3 | 後3 |
原子の相対質量が説明できる。 | 3 | 後4 |
天然に存在する原子が同位体の混合物であり、その相対質量の平均値として原子量を用いることを説明できる。 | 3 | 後4 |
アボガドロ定数を理解し、物質量(mol)を用い物質の量を表すことができる。 | 3 | 後4 |
分子量・式量がどのような意味をもつか説明できる。 | 3 | 後4 |
化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。 | 3 | |
化学反応を用いて化学量論的な計算ができる。 | 3 | |
イオン化傾向について説明できる。 | 3 | 後6 |
金属の反応性についてイオン化傾向に基づき説明できる。 | 3 | 後6 |
電気分解反応を説明できる。 | 3 | 後7 |
電気分解の利用として、例えば電解めっき、銅の精錬、金属のリサイクルへの適用など、実社会における技術の利用例を説明できる。 | 3 | 後7 |
ファラデーの法則による計算ができる。 | 3 | 後7 |
化学実験 | 化学実験 | 実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。 | 3 | 後1 |
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。 | 3 | 後1 |
測定と測定値の取り扱いができる。 | 3 | 後1 |
有効数字の概念・測定器具の精度が説明できる。 | 3 | 後1 |
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。 | 3 | 後1 |
ガラス器具の取り扱いができる。 | 3 | 後1 |
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。 | 3 | 後1 |
試薬の調製ができる。 | 3 | 後1 |
代表的な気体発生の実験ができる。 | 3 | |
代表的な無機化学反応により沈殿を作り、ろ過ができる。 | 3 | 後2 |
ライフサイエンス/アースサイエンス | ライフサイエンス/アースサイエンス | 太陽系を構成する惑星の中に地球があり、月は地球の衛星であることを説明できる。 | 3 | |
地球は大気と水で覆われた惑星であることを説明できる。 | 3 | |
陸地および海底の大地形とその形成を説明できる。 | 3 | |
地球の内部構造を理解して、内部には何があるか説明できる。 | 3 | |
マグマの生成と火山活動を説明できる。 | 3 | |
地震の発生と断層運動について説明できる。 | 3 | |
地球科学を支えるプレートテクトニクスを説明できる。 | 3 | |
プレート境界における地震活動の特徴とそれに伴う地殻変動などについて説明できる。 | 3 | |
地球上の生物の多様性について説明できる。 | 3 | 後9 |
生物の共通性と進化の関係について説明できる。 | 3 | 後9 |
生物に共通する性質について説明できる。 | 3 | 後9 |
大気圏の構造・成分を理解し、大気圧を説明できる。 | 3 | |
大気の熱収支を理解し、大気の運動を説明できる。 | 3 | |
大気の大循環を理解し、大気中の風の流れなどの気象現象を説明できる。 | 3 | |
海水の運動を理解し、潮流、高潮、津波などを説明できる。 | 3 | |
植生の遷移について説明でき、そのしくみについて説明できる。 | 3 | 後10 |
世界のバイオームとその分布について説明できる。 | 3 | 後11 |
日本のバイオームの水平分布、垂直分布について説明できる。 | 3 | 後11 |
生態系の構成要素(生産者、消費者、分解者、非生物的環境)とその関係について説明できる。 | 3 | 後11 |
生態ピラミッドについて説明できる。 | 3 | 後12 |
生態系における炭素の循環とエネルギーの流れについて説明できる。 | 3 | 後13 |
熱帯林の減少と生物多様性の喪失について説明できる。 | 3 | 後14 |
有害物質の生物濃縮について説明できる。 | 3 | 後14 |
地球温暖化の問題点、原因と対策について説明できる。 | 3 | 後15 |
工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 3 | 後3,後4,後5,後6,後7 |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 3 | 後3,後4,後5,後6,後7 |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 3 | 後3,後4,後5,後6,後7 |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 3 | 後3,後4,後5,後6,後7 |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 3 | 後3,後4,後5,後6,後7 |