国語IV

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 国語IV
科目番号 0038 科目区分 一般 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 共通教育科(八代) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 配布プリント
担当教員 池田 翼,道園 達也

到達目標

①日本語及び日本文学に関する基礎的な知識を習得する。
②「読む技術・書く技術」に関わる基本的な知識・技術・能力を習得する。
③「話す技術・聞く技術」に関わる基本的な知識・技術・能力を習得する。
④「情報を正しく伝える」ことについて理解し、その能力を習得する。
⑤④までで習得した能力を、就職活動という直近の実践の場を想定しながら、
社会生活の中でいかに応用できるかを考え、実用に備える。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
①日本語及び日本文学に関する基礎的な知識を習得する。日本語及び日本文学に関する基礎的な知識を問う試験問題にて、80%以上を正答することができる。日本語及び日本文学に関する基礎的な知識を問う試験問題にて、60%以上を正答することができる。日本語及び日本文学に関する基礎的な知識を問う試験問題にて、60%未満の正答しかできない。
②「読む技術・書く技術」に関わる基本的な知識・技術・能力を習得する。「読む技術・書く技術」に関わる基本的な知識・技術・能力を習得しており、自ら表現できる。「読む技術・書く技術」に関わる基本的な知識・技術・能力を習得している。「読む技術・書く技術」に関わる基本的な知識・技術・能力を習得していない。
③「話す技術・聞く技術」に関わる基本的な知識・技術・能力を習得する。「話す技術・聞く技術」に関わる基本的な知識・技術・能力を習得しており、自ら表現できる。「話す技術・聞く技術」に関わる基本的な知識・技術・能力を習得している。「話す技術・聞く技術」に関わる基本的な知識・技術・能力を習得していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
日本語及び日本文学に関する基礎的な知識を固める。
また、日本語運用能力の基礎「読む・書く・話す・聞く」の各技術について、就職活動に必要な文書作成演習等を通じて向上させる。
授業の進め方・方法:
日本語及び日本文学に関する知識を問う演習とともに、国語表現に関する基本的かつ実践的な知識・技術・能力を身に着けるトレーニングを行う。
毎時の演習について事前に準備をし、演習後には要点を整理すること。
また、演習を通して学習した内容を授業時間以外の日常生活に積極的に応用し、能力の定着をはかること。
注意点:
授業への質問や要望は、メール・来室問わず随時受け付けます。
積極的に授業に参加することを通して、国語科に関する基礎知識と、社会人に求められるコミュニケーション能力の基礎を身に着けてください。また、楽しむことが良質なコミュニケーションを築く第一歩です。楽しんで演習に取り組んでください。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 日本語運用能力テスト 日本語力について、現在の実力を把握する。
2週 書く技術 文章作成技法(1) 短い文章のわかりやすい書き方について、基礎的な知識を身に着ける。
3週 書く技術 文章作成技法(2) 分量のある文章のわかりやすい書き方について、基礎的な知識を身に着ける。
4週 話す技術・聞く技術 1分間自己紹介 1分間の自己紹介を実施し、多人数を前にして自己を表現する経験をする。
5週 読む技術・書く技術 履歴書・エントリーシートの書き方(1) 履歴書・エントリーシートの書き方について、基礎的な方法を知る。
6週 読む技術・書く技術 履歴書・エントリーシートの書き方(2) 履歴書・エントリーシートを自ら工夫し書くことができる。また、受講者間で相互評価ができる。
7週 国語一般常識問題演習(1) これまで身に着けた知識を活用し、国語一般常識に関する問題を解くことができる。
8週 〔中間試験〕 文書の作成に関する知識を有し、実践的に書くことができる。また、国語一般常識に関する知識を有している。
4thQ
9週 話す技術・聞く技術 グループ・ディスカッション(1) グループ・ディスカッションにおける基礎的な技法についての知識を身に着ける。
10週 話す技術・聞く技術 グループ・ディスカッション(2) グループ・ディスカッションを効果的に実践することができる。
11週 話す技術・聞く技術 グループ・ディスカッション(3) グループ・ディスカッションの成果をわかりやすく発表することができる。
12週 国語一般常識問題演習(2) これまで身に着けた知識を活用し、国語一般常識に関する問題を解くことができる。
13週 話す技術・聞く技術 面接トレーニング(1) 就職活動・進学活動における面接試験の意義や方法について理解することができる。
14週 話す技術・聞く技術 面接トレーニング(2) 就職活動・進学活動における面接試験について理解したうえで模擬面接を実施することができる。
15週 国語一般常識問題演習(3) これまで身に着けた知識を活用し、国語一般常識に関する問題を解くことができる。
16週 〔前期末試験〕 グループディスカッションの技法や、情報を正しく伝えるための技法について説明できる。また、国語一般常識に関する知識を有している。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。2後2,後3,後4,後9,後10
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。2後2,後3,後4,後9,後10
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。2後5,後6,後9,後10
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。2後5,後6,後9,後10
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3後5,後6,後9,後10
他者の意見を聞き合意形成することができる。2後5,後6,後9,後10
合意形成のために会話を成立させることができる。2後5,後6,後9,後10
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3後5,後6,後9,後10
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。2
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。2
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。2
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。2
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3後5,後6,後9,後10
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3後5,後6,後9,後10,後12,後13,後14
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3後5,後6,後9,後10,後12,後13,後14
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3後5,後6,後9,後10,後12,後13,後14
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
目標の実現に向けて計画ができる。3
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。2
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。2
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。2
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3後5,後6,後9,後10
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3後5,後6,後9,後10
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3後5,後6,後9,後10
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3後5,後6,後9,後10
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。2
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。2
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。2
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。2後5,後6,後9,後10
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。3後5,後6,後9,後10
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。2後5,後6,後9,後10
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。3後5,後6,後9,後10
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。2
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。2
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。2後5,後6,後9,後10

評価割合

試験課題・発表合計
総合評価割合5050100
基礎的能力5050100
専門的能力000
分野横断的能力000