技術者と法

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 技術者と法
科目番号 0074 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 共通教育科(八代) 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 『理系のための科学技術者倫理』丸善出版
担当教員 江﨑 一朗,時松 雅史

到達目標

本講義では、『理系のための科学技術者倫理』を精読することを通じて、法規範を含む「あるべき技術」と「あるべき技術者」について考察し、もって私たちが近代市民として身に着けるべき技術者と法に対する認識を深めることを目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1なぜ技術者と法をまなぶのか。なぜ技術者と法をまなぶのかについて説明できる。なぜ技術者と法をまなぶのかについて理解できる。なぜ技術者と法をまなぶのかについて理解できない。
評価項目2組織における技術者、組織と技術者の責任、専門職としての技術者について。組織における技術者、組織と技術者の責任、専門職としての技術者について説明できる。組織における技術者、組織と技術者の責任、専門職としての技術者について理解できる。組織における技術者、組織と技術者の責任、専門職としての技術者について理解できない。
評価項目3技術者の倫理綱領、技術者と国際規格・グローバル化、法的責任と知的財産権について。技術者の倫理綱領、技術者と国際規格・グローバル化、法的責任と知的財産権について説明できる。技術者の倫理綱領、技術者と国際規格・グローバル化、法的責任と知的財産権について理解できる。技術者の倫理綱領、技術者と国際規格・グローバル化、法的責任と知的財産権について理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本講義では、『理系のための科学技術者倫理』を精読することを通じて、法規範を含む「あるべき技術」と「あるべき技術者」について考える。
あわせて、エンジニアリングとエンジニアとの区別についても考察する。
エンジニアとはエンジニアリングを作り出す者のことであるが、エンジニアはエンジニアリングの「あるべき使用法」を知ることが求められる。
「包丁」は鍛冶職人によって作製されるが、鍛冶職人を含む「包丁」を使用する者すべては、包丁の「あるべき使用法」を知ることが求められる。
エンジニアリングを使用するのはエンジニアだけではないが、エンジニアにはエンジニアリングを作り出した責任がある。
組織、専門職、グローバル化、法的責任、知的財産権、安全、技術革新、リスク、技術的専門知、公共性、先端科学技術、原子力などを鍵概念として、「技術者と法」について学ぶ。
授業の進め方・方法:
講義による授業を行う。
ソクラテス・メソッドを使用する。
この授業では対話法により授業中に当てられて問いに対して答えを求められる。
この授業では受講生を指名し教科書を読んでもらう。
この授業ではアクティブで主体的な学習意欲が求められる。
教科書を準備し、事前に精読しておく。
注意点:
大学ノート(B5判横書き・ルーズリーフは不可)を事前に準備する。
学問することへの意欲、探求心をもって授業に臨む。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 「技術者と法」を学ぶためのオリエンテーション 「技術者と法」の学び方について説明できる。
2週 なぜ技術者倫理を学ぶのか なぜ技術者倫理を学ぶのかについて説明できる。
3週 技術者倫理に正解はあるのか 技術者倫理に正解はあるのかについて説明できる。
4週 組織における技術者 組織における技術者について説明できる。
5週 組織と技術者の責任 組織と技術者の責任について説明できる。
6週 専門職としての技術者 専門職としての技術者について説明できる。
7週 技術者の倫理綱領 技術者の倫理綱領について説明できる。
8週 技術者と国際規格・グローバル化 技術者と国際規格・グローバル化について説明できる。
2ndQ
9週 法的責任と知的財産権 法的責任と知的財産権について説明できる。
10週 技術と安全・環境 技術と安全・環境について説明できる。
11週 設計と技術革新の倫理 設計と技術革新の倫理について説明できる。
12週 リスクと意思決定 リスクと意思決定について説明できる。
13週 技術的専門知と公共性 技術的専門知と公共性について説明できる。
14週 先端科学技術 先端科学技術について説明できる。
15週 原子力と倫理 原子力と倫理について説明できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合08501500100
基礎的能力030050035
専門的能力025050030
分野横断的能力030050035