到達目標
21世紀の現代に生きる私たちが自明の大前提にしているデモクラシー、またそれを支える様々な政治制度や思想(権力分立、議会、政教分離、立憲主義、人権、平等、自由など)は、古代ギリシア以来の西洋史の中で見れば、実はごくごく最近生まれた新しいものです。本講義では、西洋近代の政治思想を、それらが生み出された歴史的状況をふまえ、それらの思想が語られている実際の「古典」の箇所を紹介しながら説明します。歴史という観点から政治学を学ぶことで、現代デモクラシーの自明性を取りはらってください。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
近代の西洋政治思想史の基礎的知識を獲得し、試験で適切に記述できる。 | 講義で示された基礎知識を十分に理解し試験で答えられる。 | 講義で示された基礎知識をある程度試験で説明できる。 | 講義で示された基礎知識について試験で答えることができない。 |
講義内容について、教員の口頭での説明も丁寧に聞き取りながらノートをとることができる。 | 講義における教員の口頭での説明を十分かつ丁寧に聞き取りノートに取ることができる。 | 講義における教員の口頭での説明を聞き取りノートに取っている。 | 講義における教員の口頭での説明を聞き取りノートに取ることができない。 |
講義の説明項目について意味を理解し、試験において「パラグラフ・ライティング」の方法にしたがって1000字程度の文章を作成できる。 | 講義の説明項目について意味を十分に理解し、「パラグラフ・ライティング」の方法に基づき1000字程度の文章で適切に記述できる。 | 講義の説明項目について意味を理解し、「パラグラフ・ライティング」の方法に基づき1000字程度の文章で記述できる。 | 講義の説明項目について意味が理解できない、または文章で意味が通じるように記述できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
1.マキアヴェッリの思想について、近代政治学の出現ならびに権力という観点から理解できる。
2.ホッブズの思想について、宗教ならびに権力と政治という観点から理解できる。
3.J・ロックの思想について、社会と政治という観点から理解できる。
4.J・J・ルソーの思想について、デモクラシーと政治という観点から理解できる。
5.アカデミック・ライティングの基本的な発想を理解し、この方法に従って短い文章を作成できる。
授業の進め方・方法:
講義中心 必要に応じて講義に関連する資料配布。
注意点:
・ 毎回の講義をしっかりと聴き、ノートをきちんととること。ノート作りは、他人の話の要点を読みとるための最適の訓練の場となるため、絶対におろそかにしてはならない。
・ そのノートをもとに、講義の内容を自分自身でストーリー化して、講義全体の内容を自分の言葉でかみ砕いて理解する。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
イントロダクション |
・本講義の進め方について理解する。
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2週 |
マキアヴェッリ『君主論』と近代政治学の出現 |
ルネサンス人マキアヴェッリが生み出した近代政治学の特質を、権力論の観点から理解する。
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3週 |
マキアヴェッリ『君主論』と近代政治学の出現 |
ルネサンス人マキアヴェッリが生み出した近代政治学の特質を、権力論の観点から理解する。
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4週 |
マキアヴェッリ『君主論』と近代政治学の出現 |
ルネサンス人マキアヴェッリが生み出した近代政治学の特質を、権力論の観点から理解する。
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5週 |
T・ホッブズ『リヴァイアサン』と宗教戦争の克服 |
ホッブズが提出した社会契約論の特質を、政治と宗教の問題の克服という観点から理解する。
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6週 |
文章作成指導 |
「パラグラフ・リーディング」「パラグラフ・ライティング」の考え方を理解する。
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7週 |
T・ホッブズ『リヴァイアサン』と宗教戦争の克服 |
ホッブズが提出した社会契約論の特質を、政治と宗教の問題の克服という観点から理解する。
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8週 |
中間試験 |
講義内容の理解を「パラグラフ・ライディング」での答案作成で問う。
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2ndQ |
9週 |
T・ホッブズ『リヴァイアサン』と宗教戦争の克服 |
ホッブズが提出した社会契約論の特質を、ピューリタン革命と政治と宗教の問題の克服という観点から理解する。
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10週 |
J・ロック『統治二論』と市民社会の発見 |
J・ロックの社会契約論の特質を、名誉革命にいたる歴史ならびに「(市民)社会の発見」という観点から理解する。
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11週 |
J・ロック『統治二論』と市民社会の発見 |
J・ロックの社会契約論の特質を、名誉革命にいたる歴史ならびに「(市民)社会の発見」という観点から理解する。
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12週 |
J・ロック『統治二論』と市民社会の発見 |
J・ロックの社会契約論の特質を、名誉革命にいたる歴史ならびに「(市民)社会の発見」という観点から理解する。
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13週 |
J・J・ルソー『社会契約論』と人民主権 |
J・J・ルソーの社会契約論を、人民主権論に注目して考察することを通じ、デモクラシーの難しさについて理解する。
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14週 |
J・J・ルソー『社会契約論』と人民主権 |
J・J・ルソーの社会契約論を、人民主権論に注目して考察することを通じ、デモクラシーの難しさについて理解する。
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15週 |
J・J・ルソー『社会契約論』と人民主権 |
J・J・ルソーの社会契約論を、人民主権論に注目して考察することを通じ、デモクラシーの難しさについて理解する。
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16週 |
期末試験 |
講義内容の理解を「パラグラフ・ライディング」での答案作成で問う。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 70 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 70 |
専門的能力 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |