歴史と文化

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 歴史と文化
科目番号 0076 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 共通教育科(八代) 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 講義レジュメと講義資料を配布する。
担当教員

到達目標

21世紀の現代に生きる私たちが自明の大前提にしているデモクラシー、またそれを支える様々な政治制度や思想(権力分立、議会、政教分離、立憲主義、人権、平等、自由など)は、古代ギリシア以来の西洋史の中で見れば、実はごくごく最近生まれた新しいものです。本講義では、西洋近代の政治思想を、それらが生み出された歴史的状況をふまえ、それらの思想が語られている実際の「古典」の箇所を紹介しながら説明します。歴史という観点から政治学を学ぶことで、現代デモクラシーの自明性を取りはらってください。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
近代の西洋政治思想史の基礎的知識を獲得し、試験で適切に記述できる。講義で示された基礎知識を十分に理解し試験で答えられる。講義で示された基礎知識をある程度試験で説明できる。講義で示された基礎知識について試験で答えることができない。
講義内容について、教員の口頭での説明も丁寧に聞き取りながらノートをとることができる。講義における教員の口頭での説明を十分かつ丁寧に聞き取りノートに取ることができる。講義における教員の口頭での説明を聞き取りノートに取っている。講義における教員の口頭での説明を聞き取りノートに取ることができない。
講義の説明項目について意味を理解し、試験において「パラグラフ・ライティング」の方法にしたがって1000字程度の文章を作成できる。講義の説明項目について意味を十分に理解し、「パラグラフ・ライティング」の方法に基づき1000字程度の文章で適切に記述できる。講義の説明項目について意味を理解し、「パラグラフ・ライティング」の方法に基づき1000字程度の文章で記述できる。講義の説明項目について意味が理解できない、または文章で意味が通じるように記述できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
1.マキアヴェッリの思想について、近代政治学の出現ならびに権力という観点から理解できる。
2.ホッブズの思想について、宗教ならびに権力と政治という観点から理解できる。
3.J・ロックの思想について、社会と政治という観点から理解できる。
4.J・J・ルソーの思想について、デモクラシーと政治という観点から理解できる。
5.アカデミック・ライティングの基本的な発想を理解し、この方法に従って短い文章を作成できる。
授業の進め方・方法:
講義中心 必要に応じて講義に関連する資料配布。
注意点:
・ 毎回の講義をしっかりと聴き、ノートをきちんととること。ノート作りは、他人の話の要点を読みとるための最適の訓練の場となるため、絶対におろそかにしてはならない。
・ そのノートをもとに、講義の内容を自分自身でストーリー化して、講義全体の内容を自分の言葉でかみ砕いて理解する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 イントロダクション ・本講義の進め方について理解する。
2週 マキアヴェッリ『君主論』と近代政治学の出現 ルネサンス人マキアヴェッリが生み出した近代政治学の特質を、権力論の観点から理解する。
3週 マキアヴェッリ『君主論』と近代政治学の出現 ルネサンス人マキアヴェッリが生み出した近代政治学の特質を、権力論の観点から理解する。
4週 マキアヴェッリ『君主論』と近代政治学の出現 ルネサンス人マキアヴェッリが生み出した近代政治学の特質を、権力論の観点から理解する。
5週 T・ホッブズ『リヴァイアサン』と宗教戦争の克服 ホッブズが提出した社会契約論の特質を、政治と宗教の問題の克服という観点から理解する。
6週 文章作成指導 「パラグラフ・リーディング」「パラグラフ・ライティング」の考え方を理解する。
7週 T・ホッブズ『リヴァイアサン』と宗教戦争の克服 ホッブズが提出した社会契約論の特質を、政治と宗教の問題の克服という観点から理解する。
8週 中間試験 講義内容の理解を「パラグラフ・ライディング」での答案作成で問う。
2ndQ
9週 T・ホッブズ『リヴァイアサン』と宗教戦争の克服 ホッブズが提出した社会契約論の特質を、ピューリタン革命と政治と宗教の問題の克服という観点から理解する。
10週 J・ロック『統治二論』と市民社会の発見 J・ロックの社会契約論の特質を、名誉革命にいたる歴史ならびに「(市民)社会の発見」という観点から理解する。
11週 J・ロック『統治二論』と市民社会の発見 J・ロックの社会契約論の特質を、名誉革命にいたる歴史ならびに「(市民)社会の発見」という観点から理解する。
12週 J・ロック『統治二論』と市民社会の発見 J・ロックの社会契約論の特質を、名誉革命にいたる歴史ならびに「(市民)社会の発見」という観点から理解する。
13週
J・J・ルソー『社会契約論』と人民主権
J・J・ルソーの社会契約論を、人民主権論に注目して考察することを通じ、デモクラシーの難しさについて理解する。
14週 J・J・ルソー『社会契約論』と人民主権 J・J・ルソーの社会契約論を、人民主権論に注目して考察することを通じ、デモクラシーの難しさについて理解する。
15週 J・J・ルソー『社会契約論』と人民主権 J・J・ルソーの社会契約論を、人民主権論に注目して考察することを通じ、デモクラシーの難しさについて理解する。
16週 期末試験 講義内容の理解を「パラグラフ・ライディング」での答案作成で問う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力700000070
専門的能力300000030
分野横断的能力0000000