国語IV

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 国語IV
科目番号 0104 科目区分 一般 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 共通教育科(八代) 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 配布プリント
担当教員 池田 翼

到達目標

①日本語及び日本文学に関する基礎的な知識を習得する。
②「読む技術・書く技術」に関わる基本的な知識・技術・能力を習得する。
③「話す技術・聞く技術」に関わる基本的な知識・技術・能力を習得する。
④「情報を正しく伝える」ことについて理解し、その能力を習得する。
⑤④までで習得した能力を、就職活動という直近の実践の場を想定しながら、
社会生活の中でいかに応用できるかを考え、実用に備える。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
①日本語及び日本文学に関する基礎的な知識を習得する。日本語及び日本文学に関する基礎的な知識を問う試験問題にて、80%以上を正答することができる。日本語及び日本文学に関する基礎的な知識を問う試験問題にて、60%以上を正答することができる。日本語及び日本文学に関する基礎的な知識を問う試験問題にて、60%未満の正答しかできない。
②「読む技術・書く技術」に関わる基本的な知識・技術・能力を習得する。「読む技術・書く技術」に関わる基本的な知識・技術・能力を習得しており、自ら表現できる。「読む技術・書く技術」に関わる基本的な知識・技術・能力を習得している。「読む技術・書く技術」に関わる基本的な知識・技術・能力を習得していない。
③「話す技術・聞く技術」に関わる基本的な知識・技術・能力を習得する。「話す技術・聞く技術」に関わる基本的な知識・技術・能力を習得しており、自ら表現できる。「話す技術・聞く技術」に関わる基本的な知識・技術・能力を習得している。「話す技術・聞く技術」に関わる基本的な知識・技術・能力を習得していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
日本語及び日本文学に関する基礎的な知識を固める。
また、日本語運用能力の基礎「読む・書く・話す・聞く」の各技術について、就職活動に必要な文書作成演習等を通じて向上させる。
授業の進め方・方法:
日本語及び日本文学に関する知識を問う演習とともに、国語表現に関する基本的かつ実践的な知識・技術・能力を身に着けるトレーニングを行う。
毎時の演習について事前に準備をし、演習後には要点を整理すること。
また、演習を通して学習した内容を授業時間以外の日常生活に積極的に応用し、能力の定着をはかること。
注意点:
授業への質問や要望は、メール・来室問わず随時受け付けます。
積極的に授業に参加することを通して、国語科に関する基礎知識と、社会人に求められるコミュニケーション能力の基礎を身に着けてください。また、楽しむことが良質なコミュニケーションを築く第一歩です。楽しんで演習に取り組んでください。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 日本語運用能力テスト 日本語力について、現在の実力を把握する。
2週 読む技術・書く技術 手紙の書き方(1) 手紙の書き方について、基礎的な知識を身に着ける。
3週 読む技術・書く技術 手紙の書き方(2) 自ら工夫し、知識に基づいて手紙文を書くことができる。
4週 読む技術・書く技術 メールの書き方 メール文の書き方について、基礎的な知識を身に着け、自ら工夫し書くことができる。
5週 読む技術・書く技術 履歴書・エントリーシートの書き方(1) 履歴書・エントリーシートの書き方について、基礎的な方法を知る。
6週 読む技術・書く技術 履歴書・エントリーシートの書き方(2) 履歴書・エントリーシートを自ら工夫し書くことができる。また、受講者間で相互評価ができる。
7週 国語一般常識問題演習(1) これまで身に着けた知識を活用し、国語一般常識に関する問題を解くことができる。
8週 〔中間試験〕 文書の作成に関する知識を有し、実践的に書くことができる。また、国語一般常識に関する知識を有している。
2ndQ
9週 話す技術・聞く技術 グループ・ディスカッション(1) グループ・ディスカッションにおける基礎的な技法についての知識を身に着ける。
10週 話す技術・聞く技術 グループ・ディスカッション(2) グループ・ディスカッションを効果的に実践することができる。
11週 国語一般常識問題演習(2) これまで身に着けた知識を活用し、国語一般常識に関する問題を解くことができる。
12週 情報を正しく伝える 情報を正しく伝えるための技法を身に着ける。
13週 話す技術・聞く技術 1分間スピーチ(1) 情報を正しく伝えるための技法を活用し、自ら工夫し、口頭で効果的なスピーチを行うことができる。また、スピーチについて相互評価ができる。
14週 話す技術・聞く技術 1分間スピーチ(2) 情報を正しく伝えるための技法を活用し、自ら工夫し、口頭で効果的なスピーチを行うことができる。また、スピーチについて相互評価ができる。
15週 国語一般常識問題演習(3) これまで身に着けた知識を活用し、国語一般常識に関する問題を解くことができる。
16週 〔前期末試験〕 グループディスカッションの技法や、情報を正しく伝えるための技法について説明できる。また、国語一般常識に関する知識を有している。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3前1,前7,前11,前15
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3前1,前7,前11,前15
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3前1,前7,前11,前15
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3前1,前7,前11,前15
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3前2,前3,前4
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3前2,前3,前4
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3前5,前6,前9,前10,前12,前13,前14
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3前5,前6,前9,前10,前12,前13,前14
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3前5,前6,前9,前10,前12,前13,前14
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3前5,前6,前9,前10
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3前5,前6,前9,前10
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3前5,前6,前9,前10
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3前2,前3,前4,前9,前10
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3前2,前3,前4,前9,前10
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3前5,前6,前9,前10
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3前5,前6,前9,前10
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3前5,前6,前9,前10
他者の意見を聞き合意形成することができる。3前5,前6,前9,前10
合意形成のために会話を成立させることができる。3前5,前6,前9,前10
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3前5,前6,前9,前10
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3前5,前6,前9,前10
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3前5,前6,前9,前10,前12,前13,前14
事実をもとに論理や考察を展開できる。3前5,前6,前9,前10,前12,前13,前14
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3前5,前6,前9,前10,前12,前13,前14
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3前5,前6,前9,前10
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3前5,前6,前9,前10
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3前5,前6,前9,前10
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3前5,前6,前9,前10
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。3前5,前6,前9,前10
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。3前5,前6,前9,前10
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。3前5,前6,前9,前10
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。3前5,前6,前9,前10
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。3前5,前6,前9,前10
企業における福利厚生面や社員の価値観など多様な要素から自己の進路としての企業を判断することの重要性を認識している。3前5,前6,前9,前10
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3前5,前6,前9,前10

評価割合

試験課題・発表合計
総合評価割合6040100
基礎的能力6040100
専門的能力000
分野横断的能力000