日本語Ⅰ

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 日本語Ⅰ
科目番号 LK1399 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 情報通信エレクトロニクス工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 1・坂本正監修 『4技能で広がる中級日本語カルテットⅡ』 ジャパンタイムズ出版  2.かたくり日本語研究会著 『新完全マスター漢字 日本語能力試験N2レベル』スリーエーネットワーク出版
担当教員 藤川 有紀,教務係 (または非常勤講師),伊藤 利明

到達目標

1. 文章の読解に慣れ、すばやく正確に内容が読み取れる。
2. 文章の構造、表現形式を身につけ、適切な構成で書くことができる。
3. 自分の考えを簡潔にまとめて、わかりやすく聞き手に伝えることができる。
4. 文章を書いたり読んだりするのに必要な漢字の能力を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1様々な話題の、内容に深みのある文章、論理的にやや複雑な文章を読んで、話の流れや詳細な表現意図を理解することができる。一般的な話題に関する文章、論旨が明快な文章を読んで、話の流れや表現意図を理解することができる。一般的な話題に関する文章、論旨が明快な文章を読んで、話の流れや表現意図を理解することができない。
評価項目2一般的な日本語の文章の構造、表現形式を身につけている。文章を書く際、説得力のある根拠を用いて、適切な構成で書くことができる。一般的な日本語の文章の構造、表現形式を身につけている。文章を書く際、妥当な根拠を用いて、主張が明確にわかるように書くことができる。一般的な日本語の文章の構造、表現形式を身につけていない。文章の構成、根拠などが不適切である。
評価項目3自分の考えを簡潔にまとめて、適切な語彙、表現を用いてわかりやすく聞き手に伝えることができる。自分の考えを、適切な語彙、表現を用いて聞き手にわかるように伝えることができる。自分の考えを簡潔にまとめることができない。聞き手に伝える際の、語彙や表現が適切でない。
評価項目4幅広い話題の文章を読んだり書いたりするのに必要な、漢字の能力を身につけている。一般的で読みやすい話題について書かれた文章を読んだり書いたりするのに必要な、漢字の能力を身につけている。漢字の能力が不十分なために、文章を読むことができない。文章を書く際、正確な漢字を用いて書くことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
学校での授業参加、研究活動が日本語で円滑にできるようになることを念頭に、アカデミックな日本語を習得するための日本語の基礎的能力を涵養する。具体的には、様々な話題の文章に触れ、文章構成などの知識を得、内容・概要をすばやく正確に把握する練習を行う。また、文章を書く能力を高めるために、日本語の規則や表現形式を学び、作文練習を行う。そして、幅広いテーマについて考え、自分の言葉で伝える練習をする。また日本での研究活動には漢字の高い理解能力が不可欠であるので、N2レベルの漢字の練習も年間を通じて継続的に行う。
授業の進め方・方法:
『4技能でひろがる中級カルテット』をメインテキストとして、「読む」の読みもののトピックで「書く」の作文を書き、「話す」の会話や「聞く」の聴解へとつなげ、4技能をバランスよく伸ばせることを目指す。新聞記事などの生教材も適宜使用する。漢字は毎回継続的に行う。
注意点:
学期中の復習小テスト、作文の課題、漢字小テストにおいては、一定の基準点に達していない場合には、再テスト、再提出を行う。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 プレイスメントテスト、授業オリエンテーション、自己紹介(作文、スピーチ) 授業の目標、内容、進め方などを把握できる。自分のこと、留学生活の目標について書き、話すことができる。
2週 第7課  読む 異文化での気づき            経験談を読んで、筆者がその経験から感じたことがわかる。文章の中で省略された言葉を読み取ることができる。
3週 第7課  書く 経験からの学び            経験談を書くことができる。
4週 第7課  話す 国際交流 ディスカッションで建設的に意見が述べられる。
5週 第7課  聞く 異文化コミュニケーション 図をみながら、説明を聞き取る。聞き取った内容を説明することができる。
6週 第8課  読む インタビューに見るプロ意識 プロへのインタビュー記事を読んで、そのインタビューの目的がわかる。
7週 第8課 書く インタビュー記事 相手の話を適切に聞き、まとめられる。
8週 第8課 話す 大切なもの 問い合わせができる。
2ndQ
9週 前期中間試験
10週 第8課 聞く 温泉事情 物の魅力が伝えられる。
11週 第9課 読む 小説・エッセイを通じて考える愛 小説を読んで、ストーリーや人物の気持ちがわかる。
12週 第9課 読む 小説・エッセイを通じて考える愛 著者が伝えたいメッセージがわかる。
13週 第9課 書く 小説や映画のレビュー おすすめ作品のレビューが書ける。
14週 第9課 話す 聞く ある日の出来事 ペットに関する社会事情 手助けの申し出ができる。まとまった話ができる。
15週 定期試験
16週 答案返却
後期
3rdQ
1週 第10課 読む データから考える社会 調査報告を読んで、その結果と分析内容がわかる。
2週 第10課 読む データから考える社会 調査報告を読んで、その結果と分析内容がわかる。
3週 第10課 書く データ分析 データの説明と分析が書ける。
4週 第10課話す 学生生活 面接で丁寧に答えられる。
5週 第10課 聞く 格差社会 データを基にして提案ができる。
6週 第11課 読む 言葉の裏にあるもの 論説文を読んで、筆者の考えがわかる。
7週 第11課 書く 日本語と母語の違い 言葉についての気づきと考察がかける。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 第11課 話す コミュニケーションスタイル 難しいお願いができる。
10週 第11課 聞く 若者のコミュニケーション 類義語の意味や使い方の説明ができる。
11週 第12課 読む 発想の転換 ビジネス書を読んで、その経営哲学がわかる。
12週 第12課 書く 小論文 小論文が書ける。
13週 第12課 話す 人や社会とのつながり 別れの時に感謝の気持ちが伝えられる。
14週 第12課 聞く 求められる人材 専門的な内容の説明が的確に聞き取れる。
15週 定期試験
16週 答案返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験小テスト作文課題漢字テスト合計
総合評価割合70101010100
基礎的能力2010101050
専門的能力5000050
分野横断的能力00000