概要:
「国語」の授業では、皆さんが社会人となり、職場や地域、家庭等で、円滑なコミュニケーションを行う際に必要な技能や感覚、態度について取り扱う。大きく分けて「教養」と「ロジック」の2つのジャンルを学ぶ。「教養」とは「美しい日本語の表現」「正しい敬語の使い方」「漢字や熟語の知識」「手紙の作法」「文学の知識」である。「ロジック」とは「誤解されない説明の仕方」「的を射た受け答えの仕方」である。
授業の進め方・方法:
教科書による授業が中心となる。日本語による「読む」「書く」「聴く」「話す」の全領域について、精読を通して内容を的確に読みとり、語彙力を高め、理解する力を養う。教員と学生、学生同士のインタラクティブな活動により、考察力、表現力、コミュニケーション能力も磨く。「国語Ⅰ」の授業内容に「国語演習Ⅰ」を含むものとする。
注意点:
2単位科目 60時間の授業。国語はすべての教科の基本となるため、積極的に取り組むこと。課題は期日までに確実に提出すること。分からない点は、分かるまで授業中や後で質問をする。授業内容に関連する日常現象や出来事について触れたときには、自主的に内容を調べる。習った内容について、日常生活の中で当てはまる場面がないか注意して観察する。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
イントロダクション 小説「子供たちの晩餐」① |
国語学習の概要について理解する。 ・主旨を正確に理解する。 ・語句の意味を的確に捉える。 ・筆者の経験を、自分の体験に置き換えて考える。
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2週 |
小説「子供たちの晩餐」② |
・主旨を正確に理解する。 ・語句の意味を的確に捉える。 ・筆者の経験を、自分の体験に置き換えて考える。
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3週 |
好きなものの紹介(スピーチ) |
・筆者の経験を、自分の体験に置き換えて考え、発表する。
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4週 |
評論「人生は「動詞」で変わる」① |
・作品の構成・展開を正しくとらえる。
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5週 |
評論「人生は「動詞」で変わる」② |
・ほかの作品を読み、筆者の考えを叙述に即して的確に読み取る。 ・自分の「動詞」を表現する。
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6週 |
評論「夢十夜」① |
・筆者の考えを叙述に即して的確に読み取る。 ・接続詞の働きや指示語の内容を正確に理解する。
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7週 |
評論「夢十夜」② |
・筆者の考えを叙述に即して的確に読み取る。 ・接続詞の働きや指示語の内容を正確に理解する。
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8週 |
評論「夢十夜」③ |
・寓意性のある話を創作する。
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2ndQ |
9週 |
中間試験 |
授業の総括をし、試験を行う。
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10週 |
答案返却 漢文入門① 訓読、書き下し文、故事成語
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試験結果を返却し、誤答への理解を深め、異議に応じる。 ・訓点の用法を理解し、訓読できるようになる。 ・訓点に従って故事成語の訓読文を正確に書き下し文にする。 ・故事成語の意味を理解する。
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11週 |
漢文入門② |
・訓点の用法を理解し、訓読できるようになる。 ・訓点に従って故事成語の訓読文を正確に書き下し文にする。 ・故事成語の意味を理解する。
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12週 |
小説『羅生門』① |
・主人公の心の変化を読み取る。 ・作品の構成を理解する。 ・主人公の心理変化と行動を把握する。 ・近代を代表する作家の表現技術について考察する。 ・グループ活動で劇にして上演する。
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13週 |
小説『羅生門』② |
・主人公の心の変化を読み取る。 ・作品の構成を理解する。 ・主人公の心理変化と行動を把握する。 ・近代を代表する作家の表現技術について考察する。 ・グループ活動で劇にして上演する。
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14週 |
小説『羅生門』③ |
・主人公の心の変化を読み取る。 ・作品の構成を理解する。 ・主人公の心理変化と行動を把握する。 ・近代を代表する作家の表現技術について考察する。 ・グループ活動で劇にして上演する。
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15週 |
定期試験 |
授業の総括をし、試験を行う。
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16週 |
答案返却 次週授業の準備(全体説明後班分け) |
試験結果を返却し、誤答への理解を深め、異議に応じる。
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後期 |
3rdQ |
1週 |
ディベート① |
・テーマに沿って人前でわかりやすく発表する。 テーマに沿って集団で討論する。
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2週 |
ディベート② |
・テーマに沿って人前でわかりやすく発表する。 テーマに沿って集団で討論する。
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3週 |
ディベート③ |
・テーマに沿って人前でわかりやすく発表する。 テーマに沿って集団で討論する。
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4週 |
評論『漢字の性格』① |
・冒頭の一文の位置づけと、作品の構造を理解する。 ・漢字の特徴について理解する。
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5週 |
評論『漢字の性格』② |
・冒頭の一文の位置づけと、作品の構造を理解する。 ・漢字の特徴について理解する。
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6週 |
唐詩①
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・近体詩の形式、きまり等を理解し、作者の意図を理解する。 ・決まりに則って、詩を創作する。
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7週 |
唐詩② 創作 |
・近体詩の形式、きまり等を理解し、作者の意図を理解する。 ・決まりに則って、詩を創作する。
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8週 |
中間試験 |
授業の総括をし、試験を行う。
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4thQ |
9週 |
答案返却 評論「何のために『働く』のか」① |
試験結果を返却し、誤答への理解を深め、異議に応じる。 ・筆者の考えを叙述に即して的確に読み取り、働く意味への理解を深める。
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10週 |
評論「何のために『働く』のか」② |
・筆者の論理性をもったアプローチを理解し、内容を読み解くとともに、人生観や価値観を育む。
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11週 |
評論「何のために『働く』のか」③ |
・筆者の論理性をもったアプローチを理解し、内容を読み解くとともに、人生観や価値観を育む。
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12週 |
十八史略「鶏鳴狗盗」「臥薪嘗胆」① |
・句法に注意しながら口語訳し、出来事の経緯や登場人物の役割を的確に読み取る。 ・さまざまな人物像を通して、人間の生き方について考えを深める。 ・劇にして上演する。
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13週 |
十八史略「鶏鳴狗盗」「臥薪嘗胆」② |
・句法に注意しながら口語訳し、出来事の経緯や登場人物の役割を的確に読み取る。 ・さまざまな人物像を通して、人間の生き方について考えを深める。 ・劇にして上演する。
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14週 |
十八史略「鶏鳴狗盗」「臥薪嘗胆」③ |
・句法に注意しながら口語訳し、出来事の経緯や登場人物の役割を的確に読み取る。 ・さまざまな人物像を通して、人間の生き方について考えを深める。 ・劇にして上演する。
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15週 |
定期試験 |
授業の総括をし、試験を行う。
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16週 |
答案返却 |
試験結果を返却し、誤答への理解を深め、異議に応じる。
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。 | 2 | 前3,前4,前5 |
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。 | 2 | 前3,前4,前5 |
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。 | 2 | 前1,前2,前6,前7,前8 |
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。 | 2 | 前4,前5 |
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。 | 2 | 前4,前5 |
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。 | 2 | 前4,前5 |
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。 | 2 | 前4,前5 |
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。 | 2 | 前11,前12 |
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。 | 2 | 前13,前14,後5,後6 |
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。 | 2 | 後1,後2,後3,後14 |
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。 | 2 | 後9,後10,後11,後14 |
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。 | 2 | 後9,後10 |
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。 | 2 | 後12,後13,後14 |
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。 | 2 | 後10,後11 |
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。 | 2 | 後9,後10 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。 | 2 | 前1 |
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。 | 2 | 前1,後1 |
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。 | 2 | 後2 |
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。 | 2 | 後2 |
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。 | 2 | 後3 |
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。 | 2 | 後3 |
他者の意見を聞き合意形成することができる。 | 2 | 後3 |
合意形成のために会話を成立させることができる。 | 2 | 後1 |
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。 | 2 | 後2 |
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 2 | 後2 |
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 2 | 後3 |
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。 | 2 | 後1 |
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。 | 2 | 後2 |
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。 | 2 | 後3 |
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。 | 2 | 後1 |
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる | 2 | 後1 |
複数の情報を整理・構造化できる。 | 2 | 後2 |
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。 | 2 | 後2 |
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 2 | 後3 |
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。 | 2 | 後3 |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 2 | 後2 |
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。 | 2 | 後2 |
事実をもとに論理や考察を展開できる。 | 2 | 後1 |
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。 | 2 | 後1 |
態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。 | 2 | 後2 |
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。 | 2 | 後2 |
目標の実現に向けて計画ができる。 | 2 | 後1 |
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。 | 2 | 後2 |
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。 | 2 | 後3 |
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。 | 2 | 後3 |
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。 | 2 | 後3 |
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。 | 2 | 後3 |
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。 | 2 | 後3 |
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。 | 2 | 後3 |
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。 | 2 | 後3 |
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。 | 2 | 後3 |
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている | 2 | 後3 |
法令やルールを遵守した行動をとれる。 | 2 | 後3 |
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。 | 2 | 後3 |
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。 | 2 | 後3 |
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。 | 2 | 後1 |
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。 | 2 | 後2 |
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。 | 2 | 後3 |
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。 | 2 | 後3 |
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。 | 2 | 後3 |