コミュニケーション論

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 コミュニケーション論
科目番号 LK503 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 情報通信エレクトロニクス工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 前期:1 後期:1
教科書/教材 プリントなどを使用
担当教員 草野 美智子,楠元 実子,髙木 朝子,松尾 かな子,光永 武志,古江 研也

到達目標

1.自己理解を深め、自分に合った選択基準を考えることができる。自律的にキャリアをデザインする方法を知り、自分の意見を周囲に発言できる。進路に関するオムニバス講義(面接・社会人マナー・法律・病理など)を積極的に活用し、就職活動に必要なスキルを駆使できる。2.社会人として必要なマナー、一般常識、海外の文化習慣を理解し、社会的コミュニケーションとして実践できる。3.異文化・宗教や英語によるスピーチを正確に理解し、論理的思考を的確に把握できる。4.英語の発音の特徴や国による違いを理解し、英語による意見陳述が的確にできる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
表現面から学ぶキャリア授業 (草野)自己理解を深め、自分に合った選択基準を考えることができる。自律的にキャリアをデザインする方法を知り、自分の意見を周囲に発言できる。進路に関するオムニバス講義(面接・社会人マナー・法律・病理など)を積極的に活用し、就職活動に必要なスキルを駆使できる。 自分らしさを見据え、自分に合った選択基準を考えることができる。自律的にキャリアをデザインする方法を知り、自分の意見を周囲に発言できるようになる。自己理解を深め、自分に合った選択基準を考えることができる。自律的にキャリアをデザインする方法を知り、自分の意見を周囲に発言できる。進路に関するオムニバス講義(面接・社会人マナー・法律・病理など)を通して、就職活動に必要なスキルを知る。自己理解が深まらず、自分に合った選択基準を考えることができない。自律的にキャリアをデザインする方法がわからず、自分の意見を周囲に発言できることが少ない。進路に関するオムニバス講義(面接・社会人マナー・法律・病理など)を通して、就職活動に必要なスキルを理解できない。
論理的な英作文技術の獲得(松尾)論理的な英作文の方法を理解・実践できる。またそれに基づいて自分の意見を簡単な英文で述べることができる。論理的な英作文の方法をおおまかに理解・実践できる。またそれに基づいて自分の意見を簡単な英文でほぼ述べることができる。論理的な英作文の方法を理解・実践できない。またそれに基づいて自分の意見を簡単な英文で述べることができない。
異文化と世界情勢への理解(高木)異文化・宗教を十分に理解しており、詳細な説明ができる。異文化・宗教の基本的な理解ができ、簡単な説明ができる。異文化・宗教の理解が不十分であり、簡単な説明ができない。
英語の発音と実践(楠元)英語の発音の仕組みとバリエーションについて十分理解をしており、上手に発音することができる。英語の発音の仕組みとバリエーションについて基本的な理解をしており、正しく発音することができる。英語の発音の仕組みとバリエーションについて理解が不十分であり、正しく発音することができない。
英語によるスピーチ理解 (光永)英語によるスピーチを聴いて、スクリプトを活用すれば内容を十分に理解することができる。英語によるスピーチを聴く際に、スクリプトを活用すれば内容をおよそ理解することができる。英語によるスピーチを聴く際に、スクリプトを併用しても内容をほとんど理解することができない。
マナーと社会習慣 (古江) マナーや習慣を正確に理解し、適切な対応ができる。マナーや習慣を概ね理解し、対応ができる。マナーや習慣への理解が不十分で、適切な対応ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
日本語及び英語のコミュニケーション能力を高める方法について講義し、演習や課題提出、小テストを通してそれらを実践できる能力を習得する。必要な情報の収集に基づき、自らの意見や考えを効果的に伝えることができることや日本のみならず国際社会でも活躍できる技術者として不可欠な知識や実践的能力を身に付ける。
授業の進め方・方法:
授業は、国語科と英語科の教員がオムニバス方式で行う。授業の内容とその方法は、各担当者のシラバスによって実施される。評価の方法は、各授業担当者の評価方法による。前期(中間・定期)、後期(中間・定期)の評価については、各担当者が終了した分のみで成績を出す。総合成績は、各担当者の評価を総合し、100点で評価する。

【注意】この科目は、週1回 50分の授業を通年で実施します。
注意点:
ICTホール等を使用した授業となるので、各担当者のガイダンスに基づき、積極的に授業に参加し、集中力を保つこと。また、コミュニケーション能力は、自覚的に日常生活を送ることでスキルアップしていくので、学習したことを日々実践していくとともに、空き時間や自宅での学習においても情報収集に努めること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 エントリーシートの書き方 エントリーシートの意味と、的確な表現について学ぶ。
2週 面接の留意点① 面接の意味と、的確な受け答えについて実践を交えて、学ぶ。
3週 面接の留意点②
社会人マナー
面接の意味と、的確な受け答えについて実践を交えて、学ぶ。社会人としての基本的なマナーについて使えるようにする。
4週 エンジニアと法律(外部講師) 実際の場面を想定し、最低限の法的知識を得る。
5週 エンジニアと健康(外部講師) 心身ともに健康で働くための、予備知識を得る。
6週 論理的な英作文技術の獲得(1) 序論・本論・結論の序論について、作成法を理解できる。作文テーマ群からテーマを選び、それに基づいて自分の意見を英文で述べることができる。
7週 論理的な英作文技術の獲得(2) 序論・本論・結論の本論について、作成法を理解できる。それに基づいて自分の意見を英文で述べることができる。
8週 論理的な英作文技術の獲得(3) 序論・本論・結論の結論についての作成法を理解できる。それに基づいて自分の意見を英文で述べることができる。
2ndQ
9週 中間試験
10週 論理的な英作文技術の獲得(4) 他者の意見に対する相槌・反駁表現を理解できる。それに基づいて自分の意見を英文で述べることができる。
11週 論理的な英作文技術の獲得(5) 英語によるディベートの基礎を理解できる。それに基づいて自分の意見を英文で述べることができる。
12週 異文化理解のケース・スタディ(1) 異文化理解の不足で生じた問題に関するケース・スタディを行い、その必要性への認識を高めることができる。
13週 異文化理解のケース・スタディ(2) 異文化理解の不足で生じた問題に関するケース・スタディを行い、その必要性への認識を高めることができる。
14週 世界の宗教への理解を深める 世界の主な宗教の考え方の特徴について知識を広げ、考察できる。
15週 定期試験
16週 世界情勢への理解を深める 世界の紛争地域やその他の情勢について知識を広げ、考察できる。
後期
3rdQ
1週 日本語と英語の発音の方法の違い
発声演習、アルファベットの発音演習
日本語と英語の話し方の違いについて理解で、発音できる。
2週 母音と子音の発声時の舌や息の出る位置と調音方法
音節と発音
音・語レベルでの英語の発音の仕組みを理解でき、発音できる。
3週 英語の歌と日本語の歌
音声変化
句・文レベルでの英語の発音の仕組みを理解でき、発音できる。
4週 歌詞の分析と練習
様々な英語(イギリス英語/アジア英語)の特徴
音声変化に気を配った発音ができ、英語のバリエーションについて理解でき、違いを聞き分けることができる。
5週 正しい英語の発音の総復習
最終テスト
音声変化などの分析ができ、英語らしい音やリズムを身に付けることができる。
6週 英語によるスピーチ:公民権運動家・ビジネスパーソン
公民権運動家・ビジネスパーソンによるスピーチの内容を理解できる。
7週 英語によるスピーチ:政治家(1)
政治家によるスピーチの内容を理解できる。(1)
8週 中間試験
4thQ
9週 英語によるスピーチ:政治家(2) 政治家によるスピーチの内容を理解できる。(2)
10週 英語によるスピーチ:映画(1)
映画の中でのスピーチを理解できる。(1)
11週 英語によるスピーチ:映画(2) 映画の中でのスピーチを理解できる。(2)
12週 敬語・言葉遣い・文書の書式について 場面に応じて適切な言葉遣いや文書作成ができる。
13週 一般常識・マナーについて 一般常識・マナーを多々しく理解し、適切に対応できる。
14週 席順・応対・国内外の慣習について 異文化への理解を深め、諸対応が適切にできる。
15週 定期試験
16週 答案返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。3
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。3
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。3
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
目標の実現に向けて計画ができる。3
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。3
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。3
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。3
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。3
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。3
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。3
企業における福利厚生面や社員の価値観など多様な要素から自己の進路としての企業を判断することの重要性を認識している。3
企業には社会的責任があることを認識している。3
調査、インターンシップ、共同教育等を通して地域社会・産業界の抱える課題を説明できる。3
企業活動には品質、コスト、効率、納期などの視点が重要であることを認識している。3
社会人も継続的に成長していくことが求められていることを認識している。3
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。3
技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。3
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。3
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3

評価割合

試験課題提出小テスト合計
総合評価割合165034100
基礎的能力6181236
専門的能力10322264
分野横断的能力0000