電子通信基礎演習II

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 電子通信基礎演習II
科目番号 TE1205 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 情報通信エレクトロニクス工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 プリント準備
担当教員 新谷 洋人,芳野 裕樹

到達目標

本演習では4半期ごと1つのテーマを準備してる。①UNIXの取扱いおよびC言語の基礎を理解できる。②プリント基板による回路作成を理解できる。③オシロスコープの取扱いができる。④一陸特資格試験の無線工学の基礎に合格できる。の4つのテーマですすめていく。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1UNIXの取扱い特にコマンドプロンプトを使った命令を使って入出力まで含めた簡単なC言語のプログラムを動作させることができる。 UNIXの取扱い特にコマンドプロンプトを使った命令を使って簡単なC言語のプログラムを動作させることができる。 UNIXの取扱い特にコマンドプロンプトを使った命令を使って簡単なC言語のプログラムを動作させることができない。
評価項目2プリント基板を用いた回路の作成ができる。 電気・電子工学の基礎で必要な数学関数の基礎(三角関数)の展開などが計算できる。 電気・電子工学の基礎で必要な数学関数の基礎(三角関数)の展開などが計算できない。
評価項目3オシロスコープをもちいて波形を適切に表示させてその値を有効数字などを考慮して読むことができる。任意の周波数が等しい波形を表示しその値を読むことができる。 任意の周波数が等しい波形を表示しその値を読むことができない。
評価項目4無線従事者国家試験に合格できる。無線従事者国家試験(一陸特)に合格できるレベルの無線工学の基礎を身につける。無線従事者国家試験(一陸特)に合格できるレベルの無線工学の基礎を身につけていない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
電子通信基礎演習では、本学科の基礎である①情報処理、②数的計算能力、③無線従事者資格のプロの初級レベルである第1級陸上特殊無線技士(一陸特)に合格するレベル、および④上級生で必要なオシロスコープの取扱いについて理解する。
授業の進め方・方法:
4半期ごとにテーマがわるので原理的というより、演習により計算能力、取扱い能力を上達させることを目的としている。③の無線従事者については2年生レベルでは、理解が難しいところもあるかもしれないが演習の数をこなすことによって理解できると考えられる。
注意点:
本科目は、演習を主とするため、数をこなして慣れることが必要であるのでできるだけ自分の力で行うことが大切である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
本演習の概要、学習の進め方、評価法などを理解できる。
2週 UNIXの取扱い
sshを用いて簡単なコマンドプロンプトを実行できる。
3週 UNIXの取扱い
ディレクトリ構造を作り、ファイルの移動ができる。
4週 UNIXの取扱い
英文を作成できる。
5週 プログラム実行
C言語でつくった簡単なプログラムを実行できる
6週 プログラム実行
C言語でつくったNESTが入った簡単なプログラムを実行できる
7週 プログラム実行
C言語でつくった入出力が入った簡単なプログラムを実行できる
8週 中間試験
プログラムの実行に関する試
2ndQ
9週 プログラム実行
UNIXのディレクトリ作成、ファイル移動などの簡単なコマンドおよびC言語で作った簡単なプログラムの実行ができる。
10週 プリント基盤による回路作成
簡単な回路を実体配線図に展開できる。
11週 プリント基盤による回路作成 実体配線図をプリント基板に展開できる。
12週 プリント基盤による回路作成 プリント基板をエッチング作成する。
13週 プリント基盤による回路作成 出来上がったプリント基板に部品をのせる。
14週 プリント基盤による回路作成 動作確認をする。
15週 オシロスコープの取扱い 1chの波形を適切な大きさに表示できる。
16週 期末試験
実施しない
後期
3rdQ
1週 オシロスコープの取扱い 1 ch の波形の大きさを読むことができる。
2週 オシロスコープの取扱い 2 chの波形を適切なおおきさに表示でき、その大きさを読むことができる。
3週 オシロスコープの取扱い 周波数の同じ任意の大きさの2つの波形を表示しその大きさを読むことができる。
4週 オシロスコープの取扱い(試験) 周波数の同じ任意の大きさの2つの波形を表示しその大きさを読むことができる。実技試験を行う。
5週 一陸特無線工学演習
無線通信の概念の解説を理解できる。
6週 一陸特無線工学演習 基礎理論の解説を理解できる。
7週 一陸特無線工学演習 多重変調方式の解説を理解できる。
8週 一陸特無線工学演習 無線送受信装置の解説を理解できる。
4thQ
9週 一陸特無線工学演習 中継方式・接続方式・遠隔制御の解説を理解できる。
10週 一陸特無線工学演習 レーダーの解説を理解できる。
11週 一陸特無線工学演習 空中線および給電線の解説を理解できる。
12週 一陸特無線工学演習 電波伝搬の解説を理解できる。
13週 一陸特無線工学演習 電源の解説を理解できる。
14週 一陸特法規演習 演習を解ける。
15週 一陸特法規演習 演習を解ける。
16週 一陸特無線工学演習 演習を解ける。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。2
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。2
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。2
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。2
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。2
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。2
他者の意見を聞き合意形成することができる。2
合意形成のために会話を成立させることができる。2
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。2
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。2
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。2
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。2
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。2
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。2
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。2
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる2
複数の情報を整理・構造化できる。2
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。2
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。2
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。2
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。2
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。2
事実をもとに論理や考察を展開できる。2
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。2
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。2
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。2
目標の実現に向けて計画ができる。2
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。2
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。2
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。2
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。2
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。2
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。2
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。2
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。2
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。2
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている2
法令やルールを遵守した行動をとれる。2
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。2
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。2
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。2
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。2
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。2
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。2
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。2
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。2
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。2
企業における福利厚生面や社員の価値観など多様な要素から自己の進路としての企業を判断することの重要性を認識している。2
企業には社会的責任があることを認識している。2
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。2
調査、インターンシップ、共同教育等を通して地域社会・産業界の抱える課題を説明できる。2
企業活動には品質、コスト、効率、納期などの視点が重要であることを認識している。2
社会人も継続的に成長していくことが求められていることを認識している。2
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。2
技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。2
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。2
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。2
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合246000030
基礎的能力82000010
専門的能力82000010
分野横断的能力82000010