電気・電子系分野の知識を講義と連動した実験実習を通して理解するとともに、模範に沿って確実に実験を遂行し、データを整理し考察ができることを基本的な目標とする。
具体的には主に次の三つである。
1.報告書をきちんと作れる能力を養う(吟味・考察、プレゼン)
2.基本的な実験装置を取扱う能力を養う(機材と測定法および機材選定法)
3.基本的な理論を理解しながら実際に測定する力を身につける
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 物理実験 | 物理実験 | 測定機器などの取り扱い方を理解し、基本的な操作を行うことができる。 | 3 | 前1 |
安全を確保して、実験を行うことができる。 | 3 | 前1 |
実験報告書を決められた形式で作成できる。 | 3 | 前1 |
有効数字を考慮して、データを集計することができる。 | 3 | 前1 |
電磁気に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。 | 3 | 前6 |
電子・原子に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。 | 3 | 前6 |
工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 2 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前14,前15,後1,後2 |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 2 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前14,前15,後1,後2 |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 2 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前14,前15,後1,後2 |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 2 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前14,前15,後1,後2 |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 2 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前14,前15,後1,後2 |
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。 | 2 | 後13 |
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。 | 2 | 後13 |
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。 | 2 | 前1 |
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。 | 2 | 前1 |
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。 | 2 | 前1 |
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。 | 2 | 前1 |
技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。 | 2 | 前1 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 電気・電子系分野 | 計測 | 計測方法の分類(偏位法/零位法、直接測定/間接測定、アナログ計測/ディジタル計測)を説明できる。 | 2 | 後4 |
精度と誤差を理解し、有効数字・誤差の伝搬を考慮した計測値の処理が行える。 | 2 | 後4 |
電圧降下法による抵抗測定の原理を説明できる。 | 2 | 後4 |
ブリッジ回路を用いたインピーダンスの測定原理を説明できる。 | 2 | 後4 |
有効電力、無効電力、力率の測定原理とその方法を説明できる。 | 3 | 後4 |
電力量の測定原理を説明できる。 | 3 | 後4 |
分野別の工学実験・実習能力 | 電気・電子系分野【実験・実習能力】 | 電気・電子系【実験実習】 | 電圧・電流・電力などの電気諸量の測定が実践できる。 | 3 | 後4 |
抵抗・インピーダンスの測定が実践できる。 | 3 | 後4 |
オシロスコープを用いて実際の波形観測が実施できる。 | 3 | 後4 |
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。 | 3 | 後4 |
ブリッジ回路の平衡条件を適用し、実験結果を考察できる。 | 4 | 後4 |
重ねの理を適用し、実験結果を考察できる。 | 4 | 後4 |
インピーダンスの周波数特性を考慮し、実験結果を考察できる。 | 4 | 後4 |
ダイオードの電気的特性の測定法を習得し、その実験結果を考察できる。 | 4 | 前3 |
トランジスタの電気的特性の測定法を習得し、その実験結果を考察できる。 | 4 | 前13 |
増幅回路等(トランジスタ、オペアンプ)の動作に関する実験結果を考察できる。 | 4 | 前13,後1 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。 | 3 | 後13 |
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。 | 2 | 後13 |
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。 | 2 | 後13 |
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。 | 2 | 後13 |
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。 | 2 | 後13 |
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。 | 2 | 後13 |
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 3 | 後4 |
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 3 | 後4 |
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。 | 3 | 後4 |
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる | 2 | 後4 |
複数の情報を整理・構造化できる。 | 2 | 後4 |
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 2 | 後13 |
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。 | 2 | 後13 |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 2 | 後13 |
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。 | 2 | 後13 |
事実をもとに論理や考察を展開できる。 | 2 | 後13 |
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。 | 2 | 後13 |
総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。 | 2 | 後13 |
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。 | 2 | 後13 |
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。 | 2 | 後13 |
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。 | 2 | 後14 |
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。 | 2 | 後14 |
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。 | 2 | 後14 |