情報リテラシー

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 情報リテラシー
科目番号 TE2103 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 情報通信エレクトロニクス工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 【改訂第4版】基礎からわかる情報リテラシー,奥村春彦,森本尚之/K-SEC低学年共通教材/K-SEC情報モラル教材,新・解きながら学ぶC言語,柴田望洋,SB Creative
担当教員 永田 和生,本木 実

到達目標

コンピューターの使い方が理解できる
ネットリテラシーが理解できる
Scratchを用いたプログラミングを行うことができる
計算用サーバに接続しC言語プログラムを行うことができる
基本的なソフトウェアを使うことができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
コンピューターの使い方が理解できるコンピュータの基本構成をすべて説明でき,操作することができるコンピュータの操作をすることができるコンピュータの操作をすることができない
ネットリテラシーが理解できるインターネットを利用する上で守るべきモラル,情報倫理をすべて理解し具体的に説明できるインターネットを利用する上で守るべきモラル,情報倫理をすべて理解し説明できるインターネットを利用する上で守るべきモラル,情報倫理を理解できていない
Scratchを用いたプログラミングを行うことができるScratchを用いたプログラムを自力で作成することができるScratchを理解し,参考となるプログラムを参照しながらプログラムを行うことができるScratchを用いたプログラミングを理解できていない
計算用サーバに接続しC言語プログラムを行うことができるC言語の基礎を理解し,自力でプログラムを作成することができるC言語の基礎を理解し,参考となるプログラムを参照しながらプログラムを行うことができるC言語の基礎を理解できない
基本的なソフトウェアを使うことができるコンピュータを利用する上でよく利用されるソフトウェアの多くの機能を使うことができるよく利用されるソフトウェアを使うことができるよく利用されるソフトウェアであっても使うことができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本科目は、情報工学技術についてハードウェアとソフトウェアの基礎を学習するものである
授業の進め方・方法:
WebClassやGoogle Classroom上に用意した資料により解説を行うが,必要に応じて教科書を利用する.教科書,資料に目を通しておくこと.授業中での教員の解説を理解し,わからないことがあればすぐに質問すること.また,放課後はパソコン室を開放しているので自主的に反復演習・復習することが望ましい.授業内容は,基本的には以下の4点を身につけられるようおこなっていく.
 0.情報モラルを身につける
 1.Windowsの操作ができ,情報伝達の基本を理解している
 2.Unix上での簡単な操作をコマンドラインから行える
 3.プログラミングの基礎を理解している
注意点:
本科目は規定授業時間数60時間の科目となる.
本授業内容は情報工学の基礎であり,情報処理技術者の多くの資格試験にも関連する科目となります.質問は授業中や授業の直後だけでなくいつでも受け付けるので,休み時間や放課後に直接教員室に来て気軽に質問してください.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、学内システム利用の準備(1) 演習室のPC,WebClass,学生用メール等を利用できる。
2週 コンピュータとの付き合い方
コンピュータを用いた文字入力
電子メール
コンピュータを利用する上での基本的な注意点を説明できる。
コンピュータの基本的な用語について説明できる。
付与されたアカウントから電子メールを送信することができる。
3週 遠隔授業の操作方法
確認テスト(1)
オンライン会議ツールを使った遠隔授業に参加できる。
4週 学内システム利用の準備(3)
Web、メール
本校の情報セキュリティ学生規則を理解し説明できる。
一般的なWebを利用できる。
簡単なメールを送受信できる。
5週 コンピュータの基本操作
クラウドストレージ
各種PC用OSの基本操作を実践できる。
クラウドストレージの概略を説明できる。
6週 情報の調べ方 オンラインドキュメント上でのグループワークとして、サーチエンジンを使った情報収集を実践できる。
7週 SNS、情報とセキュリティ PCやスマートフォンのセキュリティ対策について説明できる。
インターネットやSNSの利用上の注意について簡単に説明できる。
8週 コンピュータとネットワーク コンピュータの仕組みについて説明できる。
ネットワークの仕組みについて説明できる。
2ndQ
9週 著作権法と個人情報保護法
著作権法と個人情報保護法の概略について説明できる。
10週 Scratchを用いたプログラミング(1) Scratchを用いて簡単なプログラムを作成できる。
11週 Scratchを用いたプログラミング(2) 同上
12週 Scratchを用いたプログラミング(3) 同上
13週 Scratchを用いたプログラミング(4) 同上
14週 Scratchを用いたプログラミング(5) 同上
15週 前期定期試験期間(試験は実施しない)
16週 Scratchを用いたプログラミング(6) Scratchを用いて作成したプログラムを完成させ展示することができる。
後期
3rdQ
1週 sshとUnixの使い方(1) windowsからsshを用いてUnix機に接続し,CUIで操作することができる。
viを用いた文章作成ができる。
2週 sshとUnixの使い方(2) 同上
3週 C言語(1) C言語での簡単な画面表示させるプログラムを作成できる
4週 C言語(2) 型を理解し,使うことができる.
5週 C言語(3) if文を使うことができる
6週 C言語(4) 繰り返し文を作成できる
7週 C言語(5) これまでの内容を組み合わせたプログラムを作成できる
8週 中間試験
4thQ
9週 中間試験のまとめ 中間試験までの内容を系統立てて理解し,利用することができる
10週 Unixの仕組み UnixOSの基礎を理解し,用語を使うことができる.
11週 コンピュータ(ハードウェア)の基礎(1) コンピュータのハードウェア構成の基礎を理解し,説明できる.
12週 コンピュータ(ハードウェア)の基礎(2) 同上
13週 ネットワークの基礎 ネットワークの基礎知識を理解し,説明できる.
14週 ソフトウェアの基礎 ソフトウェアの基礎知識理解し,説明できる.
15週 CG作成 Gimpを使いCGを描くことができる.
16週 定期試験答案返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。2前2,前3,前4,前5,前6,前7
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。1後11,後12
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。2後11,後12
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。2前4,後2
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。1
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。1
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。1
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。2前7
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。2前7
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している2前7
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。2前7
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能他者の意見を聞き合意形成することができる。1
合意形成のために会話を成立させることができる。1
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。1
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。1
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。1
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。1
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。1
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。1
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。1

評価割合

試験課題合計
総合評価割合5050100
基礎的能力(前期)15520
専門的能力(前期)151530
基礎的能力(後期)101525
基礎的能力(後期)101525