概要:
本科目は、「情報」の取扱いや特性と関連法規、コンピューター利用の基礎、プログラミングの基礎、情報工学技術についてハードウェアとソフトウェアの基礎を学習するものである
授業の進め方・方法:
教科書,資料に目を通しておくこと.WebClassやGoogle Classroom上に用意した資料により補強しながら解説を行う.授業中での教員の解説を理解し,わからないことがあればすぐに質問すること.また,放課後はパソコン室を開放しているので自主的に反復演習・復習することが望ましい.授業内容は,基本的には以下の4点を身につけられるようおこなっていく.
0.「情報」の取扱いや特性と関連法規、情報モラルを身につける
1.コンピュータの構成を理解し、Windowsの操作ができる
2.Unix上での簡単な操作をコマンドラインから行える
3.プログラミングの基礎を理解している
注意点:
本科目は規定授業時間数60時間の科目となる.また、別途実施する「タイピング講習」への出席と合格を必須とする。
前期に実施する小テストは、欠課した場合でも後日受験できる。ただし、最終実施期限は前期終了日までとする。
本授業内容は情報工学の基礎であり,情報処理技術者の多くの資格試験にも関連する科目となります.質問は授業中や授業の直後だけでなくいつでも受け付けるので,休み時間や放課後に直接教員室に来て気軽に質問してください.
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス 01 情報と情報社会 |
「情報」の特性や定義、分類を説明できる。 「メディア」の特性を説明できる。
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2週 |
小テスト 02 問題解決と考え方 03 法規による安全対策 04 個人情報とその扱い |
「問題解決」に関する考え方、解決の手順、手法について説明できる。 情報セキュリティの意味、関連法規、情報漏洩対策について説明できる。 個人情報やプライバシーの概念、匿名加工情報の利用について説明できる。
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3週 |
小テスト 05 知的財産権の概要と産業財産権 06 著作権 |
知的財産権、産業財産権、特許について概要を説明できる。 著作権の著作物利用の概要を説明できる。
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4週 |
小テスト 07 コミュニケーションとメディア |
コミュニケーションの手段とメディアの種類について説明できる。
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5週 |
小テスト 10 デジタル情報の特徴 11 数値と文字の表現 12 演算の仕組み 13 音の表現 |
アナログとデジタルの特徴と違いを説明できる。 2進数での簡単な演算を解くことができる。 音のデジタル化(標本化,量子化,符号化)の仕組みについて説明できる。
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6週 |
小テスト 15 コンピュータの構成と動作 16 コンピュータの性能 |
コンピュータの仕組みについて説明できる。
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7週 |
小テスト 17 ネットワークとプロトコル 18 インターネットの仕組み 19 Webページの閲覧とメールの送受信 |
ネットワークの仕組みについて説明できる。 PCやスマートフォンのセキュリティ対策について説明できる。 インターネットやSNSの利用上の注意について簡単に説明できる。
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8週 |
前期中間試験(実施しない) |
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2ndQ |
9週 |
小テスト 20 情報システム 21 情報システムを支えるデータベース 22 データベースの仕組み |
情報システムにおける「データ」と「データベース」について説明できる。 ビッグデータやオープンデータの活用方法について説明できる。 リレーショナルデータベースの特徴とその仕組みについて説明できる。
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10週 |
小テスト 23 個人による安全対策 24 安全のための情報技術 |
情報の盗聴や改竄,破壊など,様々な脅威について説明できる。 パスワード管理やマルウェア対策などについて説明できる。
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11週 |
小テスト 25 データの収集と整理 28 時系列分析と回帰分析 29 モデル化とシミュレーション |
オープンデータを収集する方法やデータ形式について説明することができる。 収集したデータを結合キーを使って結合するしくみについて理解することができる。 誤差の意味と誤差が生じる理由について理解することができる。 外れ値や欠損値の補完方法について説明することができる。 文字データや画像データの処理方法について理解することができる。
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12週 |
小テスト 30 アルゴリズムとプログラミング 31 プログラミングの基本(1) |
プログラミング言語にはさまざまな分類があり,それらの特徴や違いを説明できる。 フローチャートを見てアルゴリズムを理解し,アルゴリズムをフローチャートに表すことができる。 プログラムの記述,実行,デバッグ,保存,読み込みを行うことができる。 演算子と変数について理解している。 逐次実行構文のみのJavascriptプログラムを独力で作成できる。
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13週 |
小テスト 31 プログラミングの基本(2) |
条件分岐、ループ構文を含むJavascriptプログラムを独力で作成できる。
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14週 |
31 プログラミングの基本(3) |
条件分岐、ループ構文を含むJavascriptプログラムを独力で作成できる。
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15週 |
前期期末試験(実施しない) |
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16週 |
31 プログラミングの基本(4) |
条件分岐、ループ構文を含むJavascriptプログラムを独力で作成できる。
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後期 |
3rdQ |
1週 |
sshとUnixの使い方(1) |
windowsからsshを用いてUnix機に接続し,CUIで操作することができる。 viを用いた文章作成ができる。
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2週 |
sshとUnixの使い方(2) |
同上
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3週 |
C言語(1) |
C言語での簡単な画面表示させるプログラムを作成できる
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4週 |
C言語(2) |
型を理解し,使うことができる.
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5週 |
C言語(3) |
if文を使うことができる
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6週 |
C言語(4) |
繰り返し文を作成できる
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7週 |
C言語(5) |
これまでの内容を組み合わせたプログラムを作成できる
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8週 |
中間試験 |
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4thQ |
9週 |
中間試験のまとめ |
中間試験までの内容を系統立てて理解し,利用することができる
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10週 |
Unixの仕組み |
UnixOSの基礎を理解し,用語を使うことができる.
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11週 |
コンピュータ(ハードウェア)の基礎(1) |
コンピュータのハードウェア構成の基礎を理解し,説明できる.
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12週 |
コンピュータ(ハードウェア)の基礎(2) |
同上
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13週 |
ネットワークの基礎 |
ネットワークの基礎知識を理解し,説明できる.
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14週 |
ソフトウェアの基礎
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ソフトウェアの基礎知識理解し,説明できる.
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15週 |
CG作成 14 画像の表現 |
Gimpを使いCGを描くことができる. 加法混色,減法混色,画素について理解している。 画素の細かさを表す解像度についいて理解している。 光の明るさの変化の段階数を表す諧調について理解している。 画像のデジタル化(標本化,量子化,符号化)について,理解している。 ソフトウェアの画像形式であるラスタ形式とベクタ形式の違いについて理解している。
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16週 |
定期試験答案返却 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 情報リテラシー | 情報リテラシー | 社会の情報化の進展と課題について理解し説明できる。 | 1 | 前1,前2,前3 |
代表的な情報システムとその利用形態について説明できる。 | 1 | 前5,前6,後11,後12 |
コンピュータの構成とオペレーティングシステム(OS)の役割を理解し、基本的な取扱いができる。 | 1 | 前6,後11,後12 |
アナログ情報とデジタル情報の違いと、コンピュータ内におけるデータ(数値、文字等)の表現方法について説明できる。 | 1 | |
情報を適切に収集・取得できる。 | 1 | |
データベースの意義と概要について説明できる。 | 1 | |
基礎的なプログラムを作成できる。 | 1 | 前4,前7,前9,後2 |
計算機を用いて数学的な処理を行うことができる。 | 1 | 前7,後13 |
基礎的なアルゴリズムについて理解し、任意のプログラミング言語を用いて記述できる。 | 1 | 前5 |
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを説明できる。 | 1 | 前2,前3,前5,前6 |
情報の真偽について、根拠に基づいて検討する方法を説明できる。 | 1 | 前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後3,後4,後5,後6,後7 |
情報の適切な表現方法と伝達手段を選択し、情報の送受信を行うことができる。 | 1 | 前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後3,後4,後5,後6,後7 |
情報通信ネットワークの仕組みや構成及び構成要素、プロトコルの役割や技術についての知識を持ち、社会における情報通信ネットワークの役割を説明できる。 | 1 | 前10 |
情報セキュリティの必要性を理解し、対策について説明できる。 | 1 | |
情報セキュリティを支える暗号技術の基礎を説明できる。 | 1 | |
情報セキュリティに基づいた情報へのアクセス方法を説明できる。 | 1 | |
情報や通信に関連する法令や規則等と、その必要性について説明できる。 | 1 | |
情報社会で生活する上でのマナー、モラルの重要性について説明できる。 | 1 | |
情報セキュリティを運用するための考え方と方法を説明できる。 | 1 | |
データサイエンス・AI技術の概要を説明できる。 | 1 | |
データサイエンス・AI技術が社会や日常生活における課題解決の有用なツールであり、様々な専門領域の知見と組み合わせることによって価値を創造するものであることを、活用事例をもとに説明できる。 | 1 | |
データサイエンス・AI技術を利活用する際に求められるモラルや倫理について理解し、データを守るために必要な事項を説明できる。 | 1 | |
データサイエンス・AI技術の利活用に必要な基本的スキル(データの取得、可視化、分析)を使うことができる。 | 1 | |
自らの専門分野において、データサイエンス・AI技術と社会や日常生活との関わり、活用方法について説明できる。 | 1 | |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | コミュニケーションスキル | コミュニケーションスキル | 他者の考えや主張を理解するために、相手を尊重し配慮する態度をとることができる。 | 1 | |
目的に応じた適切な方法で自分の考えや主張を伝えることができる。 | 1 | |
多様な他者との間で良好な人間関係を形成するための行動ができる。 | 1 | |
情報収集・活用・発信力 | 情報収集・活用・発信力 | ディジタルツールを含む種々の手段や各種メディアを活用し、情報を収集できる。 | 1 | |
信頼性・妥当性・有効性などを考慮しながら情報を検証・評価できる。 | 1 | |
自己及び他者の権利に配慮し、適切な方法を用いて情報を活用し、効果的に情報発信できる。 | 1 | |