概要:
3年次での日本史との関連で、古代から現代までの世界史の基礎的知識の習得を主眼におく。社会体制の変遷や東洋と西洋の歴史の発展の共通点・相違点について学ぶ。なお、近現代の日本史に関わるものは3年次の日本史の授業で扱う。
授業の進め方・方法:
授業は、中学校で習った基礎知識をもとに、配布するプリントに沿って進めていく。学生は、授業を聞きながら、プリントの空欄箇所を穴埋めし、必要に応じてメモをとっていく。この授業の目的は以下の点である。
1.世界史に関する興味・関心を高める。
2.他国や諸地域の歴史的事象について造詣を深め、歴史的思考力を養う。
3.国際社会で主体的に生きる民主的・平和的なエンジニアとしての教養を身につける。
注意点:
国際社会で主体的に生きる民主的・平和的なエンジニアを養成するための科目であり、コアカリキュラムの学習内容である「人間活動と社会」・「文化と社会」・「自己と社会」・「社会の仕組みと公正な社会」・「科学技術と人間」・「国際社会と国際平和」を網羅するものである。
各期の評価は、各定期試験の成績を積算し、平均して評価する。同様に、総合評価は、各定期試験の成績を積算し、平均して評価する。総合評価で60%以上を得点すれば目標達成とみなす。各定期試験(追試験を含む)を受験しなかった場合の当該試験の評価は、0点とする。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス 地上に現れた人類と文明 |
先史時代から歴史時代へ入っていく過程を理解し説明できる。
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2週 |
中国に生まれる統一国家 東アジアのもう一つの勢力 |
中国文明の成立から秦・漢の成立過程とその特徴およびそれと対立・抗争する騎馬遊牧民について、理解し説明できる。
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3週 |
東アジアの国際的な大王朝 諸民族によって統治された時代 |
後漢以降の分裂と隋・唐による統一の過程や東アジア文化圏の成立、および五代十国時代の分裂とそれを統一した宋の特徴、中国を支配した北方民族について、理解し説明できる。
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4週 |
数々の宗教が成立した南アジア 外来文化を吸収した東南アジア |
古代インドで誕生したバラモン教や仏教、ジャイナ教、ヒンドゥー教の特徴と王朝との関連、およびインドや中国の影響を受けた東南アジア地域の交易と文化について、理解し説明できる。
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5週 |
オリエントの古代文明 イスラームの誕生と広がり |
メソポタミア文明やエジプト文明、およびオリエントの統一王朝の特徴、およびイスラーム世界の成立過程について、理解し説明できる。
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6週 |
イスラームの栄光と分裂 ヨーロッパ文明の源流 |
イスラーム世界の拡大と分裂、および古代ギリシア・ローマ文明の成立過程について、理解し説明できる。
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7週 |
祈る人・戦う人・働く人 まちとくにの発達 |
東西ヨーロッパ世界の成立過程と特徴、および十字軍及ぼした影響について、理解し説明できる。
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8週 |
独自の文明を築きあげた南北アメリカ ユーラシアを結ぶ陸の道・海の道 |
南北アメリカ文明の成立、およびユーラシア大陸を結ぶ交易路とムスリム商人・中国商人の活躍について、理解し説明できる。
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2ndQ |
9週 |
中間試験 |
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10週 |
答案返却 モンゴル帝国の後におこった諸大国 イスラーム諸国の繁栄 |
ティムール帝国とムガル帝国、オスマン帝国などの繁栄や宗教政策について、理解し説明できる。
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11週 |
明の繁栄 清の繁栄 |
漢人王朝の明と征服王朝の清の繁栄と衰退について、理解し説明できる。
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12週 |
交易で結びつく東アジア諸国 ヨーロッパのめざめ |
琉球王国の中継貿易や日本の対外政策の変化、および中世ヨーロッパのルネサンスや宗教改革について、理解し説明できる。
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13週 |
大航海時代の始まり ヨーロッパの新しい国際関係 |
スペイン・ポルトガルによる大航海時代の幕開けと古代アメリカ文明の崩壊、および世界貿易の中心の変遷と主権国家体制について、理解し説明できる。
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14週 |
ヨーロッパ諸国の国づくりと文化の発展 アジア・アメリカへ進出するヨーロッパ |
絶対主義時代から市民革命が起きるまでの過程と啓蒙思想、およびヨーロッパ諸国(特にイギリス)の海外進出と大西洋三角貿易について、理解し説明できる。
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15週 |
定期試験 |
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16週 |
答案返却 イギリスから独立するアメリカ フランス革命 |
アメリカの独立革命の経緯と意義、限界、および旧体制を打倒したフランス革命の過程について、理解し説明できる。
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後期 |
3rdQ |
1週 |
ナポレオンのヨーロッパ支配からウィーン体制へ フランス革命と社会生活の変化 |
ナポレオン戦争のヨーロッパ各地への影響とその後のウィーン体制、および国民国家の誕生や社会の変化について、理解し説明できる。
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2週 |
大西洋を越えて広がる革命の波 産業革命という大変革の開始 |
欧米での革命の影響による中南米諸国の独立の過程とアメリカのモンロー宣言、産業革命と資本主義の成立について、理解し説明できる。
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3週 |
資本主義の発展と社会主義運動の発生 1848年・・・19世紀の転換点 |
資本家が社会を主導する勢力となっていく過程と労働問題・社会主義運動の発生、およびフランスの二月革命後のウィーン体制の崩壊について、理解し説明できる。
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4週 |
「世界の工場」イギリス 国民国家の発展と列強の成立1 |
「世界の工場」イギリスの繁栄(特にヴィクトリア時代)と国際的分業体制、およびフランス第三共和政の成立やイタリア統一過程について、理解し説明できる。
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5週 |
国民国家の発展と列強の成立2 ロシアの拡大と改革 |
ドイツ帝国の成立過程、およびロシアの近代化と南下政策について、理解し説明できる。
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6週 |
南北戦争と戦後の発展 19世紀の文化と第2次産業革命 |
南北戦争の原因と戦後の帝国主義政策、おおび第2次産業革命を推進した独占資本、それを支えた科学・文化の発展について、理解し説明できる。
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7週 |
オスマン帝国の弱体化 |
オスマン帝国内での独立運動と列強の干渉により帝国の解体過程と帝国内での改革の動きについて、理解し説明できる。
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8週 |
中間試験 |
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4thQ |
9週 |
答案返却 侵略に抵抗するイスラーム諸国 ムガル帝国の崩壊とインド大反乱 |
イスラーム諸国の列強に対する抵抗運動と植民地化の過程、およびイギリス領インド帝国の成立過程とインド人の抵抗運動について、理解し説明できる。
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10週 |
東南アジアの植民地化 東アジアと欧米列強 |
列強による東南アジアの植民地化の過程、およびアヘン戦争・アロー戦争による中国の弱体化について、理解し説明できる。
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11週 |
世界を分割する帝国主義 世界の一体化と人口移動 |
19世紀末の帝国主義台頭の原因と世界分割の過程、および世界規模での人口移動について、理解し説明できる。
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12週 |
ドイツの挑戦とバルカン半島の緊張 総力戦となった第一次世界大戦 |
ドイツのヴィルヘルム2世の「世界政策」推進を契機とする諸外国の対立、および第一次世界大戦に至る過程と戦争の特色について、理解し説明できる。
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13週 |
ロシア革命と民族の問題 ウィルソンとヴェルサイユ体制 ヨーロッパの荒廃と復興 |
ロシア革命からソ連成立に至る過程、および第一次世界大戦後のヴェルサイユ体制・ワシントン体制について、理解し説明できる。
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14週 |
アメリカの繁栄と大衆文化 中東・インドの民族運動 |
第一次世界大戦後の各国状況、およびトルコやイラン、インドでの民族運動の展開について、理解し説明できる。
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15週 |
定期試験 |
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16週 |
答案返却 |
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