電子通信工学基礎

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 電子通信工学基礎
科目番号 TE1102 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 情報通信エレクトロニクス工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 作りながら学ぶ電子回路の設計
担当教員 石橋 孝昭

到達目標

1.電子部品の名称と外形を知っており,その部品の役割を理解できる.
2.電子回路の動作概要を知っており,回路の素子の値を設計できる.
3.電子回路図の書き方を理解していて,電子回路を実装できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
電子回路に関する知識電子部品の名称と外形を理解でき,電子回路図を全て作製できる.電子部品の名称と外形を理解でき,電子回路図を作製できる.電子部品の名称と外形を理解できず,電子回路図を作製できない.
基本的な電子回路の設計基本的な電子回路の概要を全て説明でき,回路を全て設計できる.基本的な電子回路の概要を説明でき,回路を設計できる.基本的な電子回路の概要を説明できず,回路を設計できない.
応用的な電子回路の設計応用的な電子回路の概要を全て説明でき,回路を全て設計できる.応用的な電子回路の概要を説明でき,回路を設計できる.応用的な電子回路の概要を説明できず,回路を設計できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
電子部品の役割を知り,電子回路の動作概要を理解するとともに、電子回路の基本的な設計方法について学ぶ.さらに,回路図などをコンピュータで作製する方法について学ぶ.
授業の進め方・方法:
座学による電子回路の概要の説明と,実践的に回路を作製する演習を行う.また,回路設計のための手順を解説し,それぞれの学生が自ら回路を設計する課題を取り入れる.さらに,電子回路の設計に必要な回路図の書き方についても実践しながら学ぶ.
注意点:
90分の授業に対して放課後・家庭で90分程度の自学自習が求められます.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 電子部品の概要 電子回路を構成する電子部品の名称と外形を理解できる.
2週 回路図作成(1) 回路図記号の書き方を理解できる.
3週 回路図作成(2) 回路図の書き方を理解できる.
4週 回路図作成(3) コンピュータを用いて回路図を作製できる.
5週 基本的な電子回路の設計(1) ブレッドボード・豆電球・ブザーを用いた回路を設計できる.
6週 基本的な電子回路の設計(2)
自己点滅LED・イルミネーションLED・メロディICを用いた回路を設計できる.
7週 基本的な電子回路の設計(3) LED・抵抗・スイッチを用いた回路を設計できる.
8週 中間試験
2ndQ
9週 実技試験(1) 与えられた条件の下で電気回路を設計し実装できる.
10週 通信工学(1) 通信工学の基礎を理解できる.
11週 通信工学(2) 通信工学の基礎を理解できる.
12週 基本的な電子回路の設計(4) LED・可変抵抗を用いた回路を設計できる.
13週 基本的な電子回路の設計(5) ディジタルセンサ・アナログセンサを用いた回路を設計できる.
14週 基本的な電子回路の設計(6) サイリスタ・コンデンサを用いた回路を設計できる.
15週 実技試験(2) 与えられた条件の下で電気回路を設計し実装できる.
16週 定期試験答案返却
後期
3rdQ
1週 電気工学(1) 電気工学の基礎を理解できる.
2週 電気工学(2) 電気工学の基礎を理解できる.
3週 応用的な電子回路の設計(1) リレー・フォトトランジスタを応用した回路を設計できる.
4週 応用的な電子回路の設計(2) トランジスタのスイッチング・分圧回路を応用した回路を設計できる.
5週 応用的な電子回路の設計(3) パルス発振回路・タイマ回路を応用した回路を設計できる.
6週 応用的な電子回路の設計(4) 非安定マルチバイブレータ・弛張発振回路を応用した回路を設計できる.
7週 実技試験(3) 与えられた条件の下で電気回路を設計し実装できる.
8週 中間試験
4thQ
9週 応用的な電子回路の設計(5) リング発振回路を応用した回路を設計できる.
10週 応用的な電子回路の設計(6) タイマICを応用した回路を設計できる.
11週 応用的な電子回路の設計(7) 任意周波数発振回路を応用した回路を設計できる.
12週 応用的な電子回路の設計(8) 増幅回路を応用した回路を設計できる.
13週 実技試験(4) 与えられた条件の下で電気回路を設計し実装できる.
14週 電子回路設計(1) 電子回路を組み合わせた新しい回路を設計する.
15週 電子回路設計(2) 電子回路を組み合わせた新しい回路を実装する.
16週 定期試験答案返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路電荷と電流、電圧を説明できる。1前5
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。2前7
キルヒホッフの法則を用いて、直流回路の計算ができる。1
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。1前7
電力量と電力を説明し、これらを計算できる。1前7
電磁気静電容量を説明でき、平行平板コンデンサ等の静電容量を計算できる。1前14
コンデンサの直列接続、並列接続を説明し、その合成静電容量を計算できる。1前14
電子回路ダイオードの特徴を説明できる。1前7
計測SI単位系における基本単位と組立単位について説明できる。1前1
専門的能力の実質化PBL教育PBL教育工学が関わっている数々の事象について、自らの専門知識を駆使して、情報を収集することができる。1後14,後15
集められた情報をもとに、状況を適確に分析することができる。1後14,後15
与えられた目標を達成するための解決方法を考えることができる。1後14,後15
状況分析の結果、問題(課題)を明確化することができる。1

評価割合

筆記試験実技試験レポート合計
総合評価割合602020100
基礎的能力40101060
専門的能力20101040