卒業研究

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 卒業研究
科目番号 CI1507 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 8
開設学科 制御情報システム工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 8
教科書/教材 各担当教員と相談し,その指示に従うこと
担当教員 藤本 信一郎,野尻 紘聖

到達目標

1. 設定した問題(研究テーマ)に対する工学的知識を述べた資料の収集基礎的能力の習得
2. 問題に対する研究の企画・提案(デザイン)基礎能力の習得
3. 物理現象を計測・観測する技術と観測した現象を工学的に解析し論理的な解を導出できる能力の習得
4. プレゼンテーション基礎能力の習得
5. 文章表現基礎能⼒の習得

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
卒業研究実施【立案】自主的に研究テーマの背景や周辺知識,工学的意義をまとめ,説明できる.担当教員の指導の下,研究テーマの背景や工学的意義を説明できる.研究テーマの背景や工学的意義を説明できない.
卒業研究実施【実施検討】自主的に研究テーマを推進するための計画や実験・解析方法などの検討し,説明できる.担当教員の指導の下,研究テーマを推進するための計画や実験・解析方法などの検討し,説明できる.担当教員の指導に従わず,研究テーマを推進できない.
卒業研究発表会自主的に研究テーマを論文にまとめ,プレゼンテーションできる.担当教員の指導の下,研究結果を論文にまとめ,プレゼンテーションできる.研究で実施した実験・解析結果を科学技術論文にまとめることができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
各教員が予め提案した研究テーマに対し,自分の将来の目標や夢を考慮して学生が主体となりその具体的内容を決定する.卒業研究はこれまで4年間で学習してきた工学的基礎知識に基づき,科学的工学的手法論および工学的技術の習得を目指す.各研究テーマについては担当教員と充分議論を行い,研究実施計画を立てること.また,随時担当教員と研究結果の検討および方向性の確認・検討を行うこと.
授業の進め方・方法:
【評価方法】
授業項目1:第1回卒業研究中間発表会の予稿およびプレゼンテーション内容で評価
授業項目2:第2回卒業研究中間発表会の予稿およびプレゼンテーション内容で評価
授業項目3:第3回卒業研究中間発表会の予稿およびプレゼンテーション内容で評価
授業項目4:卒業研究発表会の予稿およびプレゼンテーション内容で評価
授業項目5:卒業論⽂および指導教員による指導中の評価
【総合評価】
第1回中間発表会評価5%,第2回中間発表会評価10%,第3回中間発表会評価15%,卒業研究発表会評価15%,卒業研究報告書および指導教員による指導中の評価55%の割合で評価し,総合評価の60%以上の得点率で目標達成とみなす.
注意点:
入社試験および編入学試験等で卒業研究内容を問われることがあるので留意しておくこと.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス・卒研テーマ決定 卒業研究実施にあたっての注意事項説明および各教員によるテーマ説明を理解し,自分の目標や夢にあったテーマの選択ができる.
2週 卒業研究実施 サーベイ活動による資料収集基礎的能力,研究企画・提案に関する基礎能力,研究・実施基礎能力および文章作成能力を習得することができる.
3週 卒業研究実施 同上
4週 卒業研究実施 同上
5週 卒業研究実施 同上
6週 卒業研究実施 同上
7週 卒業研究実施 同上
8週 卒業研究実施 同上
2ndQ
9週 卒業研究実施 同上
10週 卒業研究実施 同上
11週 卒業研究実施 同上
12週 卒業研究実施 同上
13週 卒業研究実施 同上
14週 卒業研究実施 同上
15週 卒業研究実施 同上
16週 卒業研究実施 同上
後期
3rdQ
1週 卒業研究実施 研究企画・提案に関する基礎能力,研究・実施基礎能力,実験結果に対する論理的思考能力,文章作成能力およびプレゼンテーション基礎能力を習得することができる.
2週 卒業研究実施 同上
3週 卒業研究実施 同上
4週 卒業研究実施 同上
5週 卒業研究実施 同上
6週 卒業研究実施 同上
7週 卒業研究実施 同上
8週 卒業研究実施 同上
4thQ
9週 卒業研究実施 同上
10週 卒業研究実施 同上
11週 卒業研究実施 同上
12週 卒業研究実施 同上
13週 卒業研究実施 同上
14週 卒業研究発表会 実験結果に対する論理的思考能力,文章作成能力およびプレゼンテーション基礎能力を発揮できる.
15週 卒業論文提出 サーベイ活動による資料収集基礎的能力,研究企画・提案案に関する基礎能力,研究・実施基礎能力,実験結果に対する論理的思考能力および文章作成能力を発揮できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3前13
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3前1
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3前1
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3前1
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3前1
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3前1
他者の意見を聞き合意形成することができる。3前1
合意形成のために会話を成立させることができる。3前1
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3前1
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3前1
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3前1
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3前1
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3前1
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3前1
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3前1
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3前1
複数の情報を整理・構造化できる。3前1
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3前1
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3前1
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3前1
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3前1
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3前1
事実をもとに論理や考察を展開できる。3前1
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3前1
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3前1
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3前1
目標の実現に向けて計画ができる。3前1
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3前1
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3前1
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3前1
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3前1
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3前1
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3前1
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3前1
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3前1
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3前1
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3前1
法令やルールを遵守した行動をとれる。3前1
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3前1
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3前1
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。3前1
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。3前1
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。3前1
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。3前1
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。3前1
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3前1
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3前1
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。3前1
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。3前1
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。3前1
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3前1

評価割合

第1回中間発表第2回中間発表第3回中間発表卒業研究発表卒業研究報告書卒業研究実施状況合計
総合評価割合51015152530100
専門的能力51015152530100
0000000
分野横断的能力0000000