オペレーティングシステム

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 オペレーティングシステム
科目番号 CI1508 科目区分 専門 / 選択
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 制御情報システム工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 松尾啓志,情報工学レクチャーシリーズ オペレーティングシステム【第2版】,森北出版
担当教員 博多 哲也

到達目標

1.オペレーティングシステムの基本的な役割,機能や構成の概要を理解し,説明できる.
2.CPUの仮想化について原理や技術を理解し,説明できる.
3.並行プロセスについて原理や技術を理解し,説明できる.
4.主記憶管理について,領域の管理や空間的管理,仮想記憶の原理や技術を理解し,説明できる.
5.ファイルシステムについて,原理や技術を理解し,説明できる.
6.ハードウエアリソースの仮想化について,原理や技術を理解し,説明できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 OSの基本的な概念と機構およびそれらの関係を説明できる.  OSの目的や機能について説明できる. OSの用語について説明ができない.
評価項目2 割り込み発生後の割り込み処理プログラムについて説明できる. プロセススケジューリングアルゴリズムの代表的な手法を説明できる. 割り込み,プロセスの状態について説明できる. CPUの仮想化に関する用語について説明ができない.
評価項目3 排他制御,セマフォ,モニタについて説明できる. 並行プロセスの基本的な手法について説明できる. 実行管理の用語について説明ができない.
評価項目4 ページングや仮想記憶について説明できる. 主記憶管理の手法をいくつか説明できる. 主記憶管理の用語について説明ができない.
評価項目5 ファイルシステムの原理や技術について説明できる. ファイルシステムの手法をいくつか説明できる. ファイルシステムの用語について説明ができない.
評価項目6 仮想化の実現方法やCPU支援機能について説明できる. 仮想化の手法を説明できる. 仮想化に関する用語について説明ができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
オペレーティングシステムはコンピュータの最も基本的なソフトウエアであり,ハードウエア技術やコンピュータ利用技術に直接関係する.オペレーティングシステムの動作の仕組みや構成について理解することはコンピュータを使いこなすためにも重要である.本科目ではオペレーティングシステムおよび関連するソフトウエアの概要,ユーザからみた使用法,CPUの仮想化,主記憶管理,ファイルシステム,ハードウエアリソースの仮想化について学ぶ.また,適宜,講義内容に関連したプログラムを自ら作成し,動作確認を行なうレポートを課す.
授業の進め方・方法:
演習でプログラムを作成する課題を出題する場合がある.C言語などでプログラムが作成できること.
注意点:
規定授業時数:60単位時間
この科目では、調査活動やレポート作成などで年間に30時間の自学自習を課します。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 学習項目、到達目標、授業の進め方を理解する
2週 オペレーティングシステムの概要(1) OSの基本的な概念と機構およびそれらの関係を理解し,説明できる
3週 オペレーティングシステムの概要(2) OSの基本的な概念と機構およびそれらの関係を理解し,説明できる
4週 CPUの仮想化(1) マルチタスキングの概念とそれを実現する仕組みおよび特徴を理解し,説明できる
5週 CPUの仮想化(2) マルチタスキングの概念とそれを実現する仕組みおよび特徴を理解し,説明できる
6週 CPUの仮想化(3) マルチタスキングの概念とそれを実現する仕組みおよび特徴を理解し,説明できる
7週 CPUの仮想化(4) マルチタスキングの概念とそれを実現する仕組みおよび特徴を理解し,説明できる
8週 中間試験 前期前半(2~7週)の学習内容の理解度を確認する
2ndQ
9週 並行プロセス(1) 複数のプロセスが協調するために利用される機能および協調を行う際の問題点とその解決方法について理解し,説明できる
10週 並行プロセス(2) 複数のプロセスが協調するために利用される機能および協調を行う際の問題点とその解決方法について理解し,説明できる
11週 並行プロセス(3) 複数のプロセスが協調するために利用される機能および協調を行う際の問題点とその解決方法について理解し,説明できる
12週 並行プロセス(4) 複数のプロセスが協調するために利用される機能および協調を行う際の問題点とその解決方法について理解し,説明できる
13週 並行プロセス(5) 複数のプロセスが協調するために利用される機能および協調を行う際の問題点とその解決方法について理解し,説明できる
14週 並行プロセス(6) 複数のプロセスが協調するために利用される機能および協調を行う際の問題点とその解決方法について理解し,説明できる
15週 定期試験
16週 答案返却
後期
3rdQ
1週 主記憶管理(1) 記憶領域の動的割り当て技法とその特徴および動的割り当てで生じる問題とその解決方法について理解し,説明できる
2週 主記憶管理(2) 記憶領域の動的割り当て技法とその特徴および動的割り当てで生じる問題とその解決方法について理解し,説明できる
3週 主記憶管理(3) 記憶領域の動的割り当て技法とその特徴および動的割り当てで生じる問題とその解決方法について理解し,説明できる
4週 主記憶管理(4) 仮想記憶を実現する技法と機構について理解し,説明できる
5週 主記憶管理(5) 仮想記憶を実現する技法と機構について理解し,説明できる
6週 主記憶管理(6) 仮想記憶を実現する技法と機構について理解し,説明できる
7週 主記憶管理(7) 仮想記憶を実現する技法と機構について理解し,説明できる
8週 中間試験 後期前半の学習内容の理解度を確認する
4thQ
9週 ファイルシステム(1) ファイル管理の仕組みについて理解し,説明できる
10週 ファイルシステム(2) ファイル管理の仕組みについて理解し,説明できる
11週 ファイルシステム(3) ファイル管理の仕組みについて理解し,説明できる
12週 ファイルシステム(4) ファイル管理の仕組みについて理解し,説明できる
13週 仮想化(1) ハードウエアリソースの仮想化について理解し,説明できる
14週 仮想化(2) ハードウエアリソースの仮想化について理解し,説明できる
15週 定期試験
16週 答案返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合7030100
基礎的能力000
専門的能力7030100
分野横断的能力000