人間工学

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 人間工学
科目番号 CI1510 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 制御情報システム工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 人間工学とユニバーサルデザイン新潮流 ユニバーサルデザイン研究会 日本工業出版
担当教員 柴里 弘毅

到達目標

(1)人間工学の視点からユニバーサルデザインのアプローチ、生活家電、クルマ、生活用品、情報活用事例を理解し説明できる。
(2)学んだ知識・手法を活かしながら、介護・福祉機器について独自のアイデアを提案できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1人間工学の視点からユニバーサルデザインのアプローチ、生活家電、クルマ、生活用品、情報活用事例を理解し、高い水準で説明できる。また、期限内に所定のレポートを高い完成度で提出できる。人間工学の視点からユニバーサルデザインのアプローチ、生活家電、クルマ、生活用品、情報活用事例を概ね理解し説明できる。また、期限内に所定のレポートを概ね提出できる。人間工学の視点からユニバーサルデザインのアプローチ、生活家電、クルマ、生活用品、情報活用事例を理解しておらず、説明できない。また、期限内に所定のレポートをほとんど提出できない。
評価項目2学んだ知識・手法を活かしながら、介護・福祉機器について独自の優れたアイデアを提案できる。また、期限内に所定のレポートを高い完成度で提出できる。学んだ知識・手法を活かしながら、介護・福祉機器について独自のアイデアを概ね提案できる。また、期限内に所定のレポートを概ね提出できる。学んだ知識・手法を活かして、介護・福祉機器について独自のアイデアを提案できない。また、期限内に所定のレポートをほとんど提出できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
この授業では、人間工学の視点からユニバーサルデザインについて学ぶ。次に、学んだことを活用し、介護・福祉器具サービス、システムなどへの新たな発想でデザインを行うことで学習の定着を図る。
授業の進め方・方法:
輪講形式で人間工学とユニバーサルデザインについての理解を深める。介護・福祉器具のアイデアデザインについては、学生間でピアレビューや外部発表などを行う。
注意点:
この科目では、調査活動やレポート作成などで年間に30時間の自学自習を課す。なお、年間総合評価が60点に満たない場合は、再提出したレポートや再評価試験にて評価する。再評価でも60点に満たない場合は単位を認定しない。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 本講義の学習内容や目標、評価方法について理解し、説明できる。
2週 ユニバーサルデザインことはじめ 日常生活でのちょっとした不快に感じることを理解し、ユニバーサルデザインの目指すものを説明できる。
3週 ユニバーサルデザイン概説 ユニバーサルデザインが生まれた経緯と発展、今後の課題について理解し、説明できる。
4週 利用者視点のアプローチ 使う人の立場に立った製品設計を目ざして、人間中心設計の考え方、人間工学のアプローチを理解し、説明できる。
5週 人間工学の活用(1) 人間工学は働きやすい職場や生活しやすい環境の実現、安全で使いやすい道具や機械をつくることに役立つ実践的な科学技術として発展してきた。このような人間工学の活用法を理解し、説明できる。
6週 人間工学の活用(2) 人間工学は働きやすい職場や生活しやすい環境の実現、安全で使いやすい道具や機械をつくることに役立つ実践的な科学技術として発展してきた。このような人間工学の活用法を理解し、説明できる。
7週 公共機器から生活家電のユニバーサルデザイン(1) 生活家電、情報サービス、公共システムなどで用いられているユニバーサルデザインの取り組みを理解し、説明できる。
8週 公共機器から生活家電のユニバーサルデザイン(2) 生活家電、情報サービス、公共システムなどで用いられているユニバーサルデザインの取り組みを理解し、説明できる。
2ndQ
9週 クルマのユニバーサルデザイン(1) クルマにおいて、安心、安全のためにユニバーサルデザインがどのように活用されているかを理解し、説明できる。
10週 クルマのユニバーサルデザイン(2) クルマにおいて、安心、安全のためにユニバーサルデザインがどのように活用されているかを理解し、説明できる。
11週 生活用品のユニバーサルデザイン(1) 生活雑貨や食料品におけるユニバーサルデザインの取り組みについて理解し、説明できる。
12週 生活用品のユニバーサルデザイン(2) 生活雑貨や食料品におけるユニバーサルデザインの取り組みについて理解し、説明できる。
13週 情報のユニバーサルデザイン(1) 情報伝達の強化のためにユニバーサルデザインを取り入れた工夫を理解し、説明できる。
14週 情報のユニバーサルデザイン(2) 情報伝達の強化のためにユニバーサルデザインを取り入れた工夫を理解し、説明できる。
15週 前期定期試験 前期期末までの学習範囲について到達度を確認し、改善することができる。
16週 前期定期試験答案返却 前期期末までの学習範囲について到達度を確認し、改善することができる。
後期
3rdQ
1週 第三者への安全配慮を施す設計(1) より広義にユニバーサルデザインを考えるときに考慮すべき第三者への配慮について理解し、説明できる。
2週 第三者への安全配慮を施す設計(2) より広義にユニバーサルデザインを考えるときに考慮すべき第三者への配慮について理解し、説明できる。
3週 より快適な社会を目指して ユニバーサルデザインの継続的な活動を定着させ、発展させてゆくための視点を理解し、説明できる。
4週 ユニバーサルデザイン温故知新 次世代のユニバーサルデザインには何が必要かを理解し、説明できる。
5週 人間工学演習(1) 人間工学の演習課題に取り組み、官能評価などの結果を考察することができる。
6週 人間工学演習(2) 人間工学の演習課題に取り組み、官能評価などの結果を考察することができる。
7週 人間工学演習(3) 人間工学の演習課題に取り組み、官能評価などの結果を考察することができる。
8週 人間工学演習(4) 人間工学の演習課題に取り組み、官能評価などの結果を考察することができる。
4thQ
9週 介護・福祉機器の考案(1) 介護・福祉器具サービス、システムなどへの新たな発想のデザインを行うことができる。
10週 介護・福祉機器の考案(2) 介護・福祉器具サービス、システムなどへの新たな発想のデザインを行うことができる。
11週 介護・福祉機器の実現に向けて(1) 考案・デザインした福祉機器のアイデアをパワーポイント等を用いスライドやポスターで表現できる。
12週 介護・福祉機器の実現に向けて(2) 考案・デザインした福祉機器のアイデアをパワーポイント等を用いスライドやポスターで表現できる。
13週 介護・福祉機器の実現に向けて(3) 考案・デザインした福祉機器のアイデアをパワーポイント等を用いスライドやポスターで表現できる。
14週 介護・福祉機器の実現に向けて(4) 考案・デザインした福祉機器のアイデアをパワーポイント等を用いスライドやポスターで表現できる。
15週 後期定期試験 後期期末までの学習範囲について到達度を確認し、改善することができる。
16週 後期定期試験答案返却 後期期末までの学習範囲について到達度を確認し、改善することができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート,プレゼンテーション合計
総合評価割合4060100
基礎的能力202040
専門的能力102030
分野横断的能力102030