電気磁気学II

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 電気磁気学II
科目番号 CI403 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 制御情報システム工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 砂川重信著 「電磁気学 [改訂版] 初めて学ぶ人のために」 培風館
担当教員 藤本 信一郎

到達目標

1.電磁気学の基本法則を理解できる.
2.基礎法則に基づいた論証を適切に展開できる.
3.様々な系の電磁気的な性質を調べる際に適切な基礎法則を適用できる.
4.基礎法則を用いてさまざまな系の電磁気的な性質を計算できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
アンペールの法則アンペールの法則を用いて、対称性を持った回路に流れる電流のつくる磁束密度を計算できるアンペールの法則を用いて、対称性を持った回路に流れる電流のつくる磁束密度を一部計算できる。アンペールの法則を用いて、対称性を持った回路に流れる電流のつくる磁束密度を計算できない。
ビオ・サバールの法則ビオ・サバールの法則を利用し, 円形電流のつくる静磁界や無限に長いソレノイドのつくる静磁界を計算できる.ビオ・サバールの法則を利用し, 円形電流のつくる静磁界や無限に長いソレノイドのつくる静磁界をいくつか計算できる.ビオ・サバールの法則について説明できない.
磁界が及ぼす力、変位電流磁界内の電流に働く力, アンペールの力についての理解し, コイルに作用する力のモーメントを計算できる.  マクスウェル・アンペールの法則を理解し,コンデンサーに生じる変位電流を計算できる.磁界内の電流に働く力, アンペールの力についての理解し, コイルに作用する力のモーメントを一部計算できる.  マクスウェル・アンペールの法則を理解し,コンデンサーに生じる変位電流を一部計算できる.磁界内の電流に働く力, アンペールの力について説明できない.  マクスウェル・アンペールの法則について説明できない.
電磁誘導ファラデーの電磁誘導の法則の応用問題が解ける.ファラデーの電磁誘導の法則を利用し, 直線上の電線に交流が流れた場合に 電線に平行な長方形の導線に誘導される電流および起電力を計算できる.さらに,ファラデーの電磁誘導の法則の応用問題をいくつか解ける.ファラデーの電磁誘導の法則について説明できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
電磁気学の基本法則, 物理量, 概念を体型立てて導入する. 本科目においては磁気に焦点を絞り解説する. その際, 身近な話題や具体的数値を用いて, その物理的イメージを描き出す.
授業の進め方・方法:
多くの法則の相互の関係や全体系における位置づけを確認しながら, 全体の流れの方向を見失うことなく話を進める. できるかぎり簡単な数式を用いて平易な説明を心がける. また時間の許す限り例題・問題を解説する.
注意点:
電気磁気学では様々な系の電磁気的な性質を調べる際に物理学, 数学(微分積分, ベクトル解析)を用いるので, 基礎電気学I,II、2年次物理学、1,2,3年次数学、3年次電気磁気学を理解しておくことが望ましい.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 授業の内容, 方法,評価の方法を理解する.
2週 磁荷, 磁界, アンペールの法則 電流間に働く力に関するアンペールの発見について理解し, 磁荷, 磁界, 磁束密度について簡単に説明できる. さらにアンペールの法則を用いて、対称性を持った回路に流れる電流のつくる磁束密度を計算できる。
3週 磁荷, 磁界, アンペールの法則 電流間に働く力に関するアンペールの発見について理解し, 磁荷, 磁界, 磁束密度について簡単に説明できる. さらにアンペールの法則を用いて、対称性を持った回路に流れる電流のつくる磁束密度を計算できる。
4週 磁荷, 磁界, アンペールの法則 電流間に働く力に関するアンペールの発見について理解し, 磁荷, 磁界, 磁束密度について簡単に説明できる. さらにアンペールの法則を用いて、対称性を持った回路に流れる電流のつくる磁束密度を計算できる。
5週 磁荷, 磁界, アンペールの法則 電流間に働く力に関するアンペールの発見について理解し, 磁荷, 磁界, 磁束密度について簡単に説明できる. さらにアンペールの法則を用いて、対称性を持った回路に流れる電流のつくる磁束密度を計算できる。
6週 ビオ・サバールの法則 ビオ・サバールの法則を利用し, 円形電流のつくる静磁界や無限に長いソレノイドのつくる静磁界を計算できる.
7週 ビオ・サバールの法則 ビオ・サバールの法則を利用し, 円形電流のつくる静磁界や無限に長いソレノイドのつくる静磁界を計算できる.
8週 ビオ・サバールの法則 ビオ・サバールの法則を利用し, 円形電流のつくる静磁界や無限に長いソレノイドのつくる静磁界を計算できる.
2ndQ
9週 ビオ・サバールの法則 ビオ・サバールの法則を利用し, 円形電流のつくる静磁界や無限に長いソレノイドのつくる静磁界を計算できる.
10週 中間試験 1から9週までに学習した内容の理解を確認する試験を実施する。
11週 答案返却、磁界内の電流に作用する力 試験答案を返却する。磁界内の電流に働く力, アンペールの力についての理解し, コイルに作用する力のモーメントを計算できる.
12週 磁界内の電流に作用する力 磁界内の電流に働く力, アンペールの力についての理解し, コイルに作用する力のモーメントを計算できる.
13週 磁界内の電流に作用する力 磁界内の電流に働く力, アンペールの力についての理解し, コイルに作用する力のモーメントを計算できる.
14週 ローレンツ力 磁界内の電荷に働く力, ローレンツ力についての理解し, 磁界中を運動する電荷の起動を計算できる.
15週 前期定期試験 10から14週までに学習した内容の理解を確認する試験を実施する。
16週 答案返却 試験答案を返却する。
後期
3rdQ
1週 磁性体内の静磁界 磁性体内の静磁界の基本法則について理解し, 磁化率, 透磁率, 常磁性体, 強磁性体, 反磁性体についての例題が解ける.
2週 磁性体内の静磁界 磁性体内の静磁界の基本法則について理解し, 磁化率, 透磁率, 常磁性体, 強磁性体, 反磁性体についての例題が解ける.
3週 磁性体内の静磁界 磁性体内の静磁界の基本法則について理解し, 磁化率, 透磁率, 常磁性体, 強磁性体, 反磁性体についての例題が解ける.
4週 変位電流 アンペール・マクスウェルの法則を理解し,コンデンサーに生じる変位電流を計算できる.
5週 変位電流 アンペール・マクスウェルの法則を理解し,コンデンサーに生じる変位電流を計算できる.
6週 変位電流 アンペール・マクスウェルの法則を理解し,コンデンサーに生じる変位電流を計算できる.
7週 中間試験 1から6週までに学習した内容の理解を確認する試験を実施する。
8週 答案返却、ファラデーの電磁誘導の法則 答案を返却する。線上の電線に交流が流れた場合に 電線に平行な長方形の導線に誘導される電流および起電力を計算できる.
4thQ
9週 ファラデーの電磁誘導の法則 ファラデーの電磁誘導の法則を利用し, 直ファラデーの電磁誘導の法則を利用し, 直線上の電線に交流が流れた場合に 電線に平行な長方形の導線に誘導される電流および起電力を計算できる.
10週 ファラデーの電磁誘導の法則 ファラデーの電磁誘導の法則を利用し, 直線上の電線に交流が流れた場合に 電線に平行な長方形の導線に誘導される電流
11週 ファラデーの電磁誘導の法則 ファラデーの電磁誘導の法則を利用し, 直線上の電線に交流が流れた場合に 電線に平行な長方形の導線に誘導される電流
12週 運動する回路内に発生する起電力 ファラデーの電磁誘導の法則の応用問題が解ける.
13週 運動する回路内に発生する起電力 ファラデーの電磁誘導の法則の応用問題が解ける.
14週 運動する回路内に発生する起電力 ファラデーの電磁誘導の法則の応用問題が解ける.
15週 期末試験 8週以降で学習した内容の理解を確認する試験を実施する。
16週 答案返却 答案を返却する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電磁気磁性体と磁化及び磁束密度を説明できる。4
電流が作る磁界をビオ・サバールの法則を用いて計算できる。4
電流が作る磁界をアンペールの法則を用いて計算できる。4
磁界中の電流に作用する力を説明できる。4
ローレンツ力を説明できる。4
磁気エネルギーを説明できる。4
電磁誘導を説明でき、誘導起電力を計算できる。4
自己誘導と相互誘導を説明できる。4
自己インダクタンス及び相互インダクタンスを求めることができる。4

評価割合

試験小テストレポート合計
総合評価割合601030000100
基礎的能力30101500055
専門的能力3001500045
分野横断的能力0000000