経済学

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 経済学
科目番号 LK1404 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 制御情報システム工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 授業に関連した資料を配布する。参考書:日高晋『経済原論』(有斐閣選書)
担当教員 時松 雅史,伊藤 利明

到達目標

経済学の歴史や基礎的な理論を説明できる。授業の後半では、日本経済の発達について、その要因や変化について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
経済学の分類と古典派経済学経済学の変遷について、学者名や著書名を挙げながら説明できる。またケネーやリカードの理論について説明できる。経済学の変遷について、概略を端的に説明できる。またケネーやリカードの理論について端的に説明できる。経済学の変遷について、概略を端的に説明できない。またケネーやリカードの理論について端的に説明できない。
マルクス経済学及び株式会社ほか マルクス経済学の基礎となる商品・貨幣・資本について説明できる。また株式会社と株式について基礎的な用語を用いて説明できる。マルクス経済学の基礎となる商品・貨幣・資本について端的に説明できる。また株式について基礎的な用語を用いて説明できる。マルクス経済学の基礎となる商品・貨幣・資本について端的に説明できない。また株式について基礎的な用語を用いて説明できない。
マルクス経済学とケインズ経済学マルクス経済学の生産論・分配論について専門用語を用いて説明できる。ケインズの有効需要理論等について説明できる。マルクス経済学の生産論・分配論について概略を端的に説明できる。ケインズの有効需要理論等について概略を説明できる。マルクス経済学の生産論・分配論について概略を端的に説明できない。ケインズの有効需要理論等について概略を説明できない。
戦後の日本経済・先物取引・金利計算戦後の日本経済について、キーワードを用いて、その流れを説明できる。また先物取引のなりたちと仕組みについて説明できる。金利計算は複利とローン計算ができる。戦後の日本経済について、キーワードを用いて、その流れを端的に説明できる。また先物取引のなりたちについて説明できる。金利計算は複利計算ができる。戦後の日本経済について、キーワードを用いて、その流れを端的に説明できない。また先物取引のなりたちについて説明できない。金利計算は複利計算ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本科目は、アダムスミスやリカードをはじめとする古典派経済学からマルクス経済学、さらにケインズやフリードマンの理論を中心に学習する。後半は日本の経済の発達について、戦後の復興期から高度成長・安定成長期を学習する。また地元熊本の経済についても触れながら学習する。
授業の進め方・方法:
授業は前期に遠隔授業形式で行い、必要に応じて資料を配布しながら進める。座学で行う場合、資料は学生に輪読してもらう場合がある。
注意点:
私語は慎み、授業に積極的に参加すること。質問も大歓迎です。本講義では、放課後、自宅での自学自習30時間が必要となります。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス・経済学とは1 経済学の分類についてキーワードを使って説明できる。
2週 経済学とは2 同上
3週 古典派経済学1 スミスの基本的な理論を説明できる。
4週 古典派経済学2 リカードの基本的な理論を表を用いて説明できる。
5週 重農学派の経済学 ケネーの経済表について説明できる。
6週 マルクス経済学1 商品と貨幣について説明できる
7週 マルクス経済学2 貨幣の理論について説明できる
8週 中間試験
2ndQ
9週 答案返却 マルクス経済学3 日本の貨幣の発達史について概略を説明できる
10週 マルクス経済学4 資本について説明できる
11週 株式と株式会社について1 株式とその売買について説明できる
12週 株式と株式会社について2 株式の保有状況と株価の決定要因について説明できる
13週 株式と株式会社について3 株式の売買シミュレーションを通して、株式相場の流れを理解できる
14週 マルクス経済学5 剰余価値の生産について説明できる
15週 マルクス経済学6 再生産表式と拡大再生産について説明できる
16週 定期試験の答案解説 到達目標について確認できる
後期
3rdQ
1週 マルクス経済学7 利潤の分配、利潤率均等化について説明できる
2週 ケインズ経済学1 有効需要の理論について説明できる
3週 ケインズ経済学2 消費関数と乗数理論について説明できる
4週 ケインズ経済学3 IS・LM曲線について説明できる
5週 新古典派の理論 フリードマンの自然失業率仮説について説明できる
6週 経済学の基礎理論1 機会費用について説明できる。
7週 経済学の基礎理論2 価格弾力性について説明できる
8週 中間試験
4thQ
9週 答案返却・戦後の復興期 GHQによる民主化について説明できる
10週 高度成長期1 昭和30年代からオイルショックまでの大きな流れを説明できる
11週 高度成長期2 成長の要因と工場立地の特徴について説明できる
12週 安定成長期1 オイルショック以降から平成にかけての大きな流れを説明できる
13週 安定成長期2 産業構造の転換と工場立地の変化について説明できる
14週 先物取引について 先物取引の成り立ちと仕組みについて説明できる
15週 金利計算について 複利計算とローン計算ができる
16週 答案返却 到達目標について確認できる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会公民的分野自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3前11,前12,前13,後15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力600000060
専門的能力400000040
分野横断的能力0000000